清水区にて基礎のコンクリートを打設しました。
今回はコンクリート打設にあたっての受け入れ検査をアップします。
はじめに・・・
コンクリートを打つ前にコンクリートの仕様を確認します。
構造計算によって指定されたコンクリート強度を、生コン業者に連絡すると、
配合報告書と呼ばれる、コンクリートがどのように作られているかわかる
資料が発行されます。
この資料には、コンクリートの中に含まれる、セメント、水、骨材(砂利)、混和材 等の
出荷場所や、検査資料が入っています。
確認後、コンクリートの発注をします。
打設前の検査は、コンクリート生コン車の一台目のコンクリートを
採取し、現場にて行われます。
検査項目は 空気量、スランプ、供試体の採取、塩化物の量等です。
空気量は、コンクリートに含まれる空気の量です。
空気の量は、目標値4.5%±1.5と規定されています。
下の写真は空気量測定器です。今回は4.1%でした。
スランプは、コンクリートのやわらかさの程度をしめす値です。
円筒状の器具よりコンクリートを出した時、どのくらい
コンクリートが下がったかを、調べます。普通コンクリートの
場合、規定値は18cm±2.5です。流動性がいいと施工性は
良くなりますが、コンクリートの品質が極端に悪くなります。
今回は17.1cmという結果でした。
供試体の採取は、コンクリートの強度を検査するために
行います。当社では、打ち込みから1週目と4週目に破壊検査を
しています。試験の結果が、指定強度以上になっているか確認します。
(今まで強度が足りなかったことは一度もありません)
塩化物量の検査(カンタブ試験)は、コンクリート内に含まれる
塩化物(塩分)の量を測定します。
規定値は0.3kg/m3です。
塩分の多いコンクリートは、鉄筋の腐食を促進し、コンクリートの
ひび割れ等、耐久性が落ちてしまいます。
今回は0.051kg/m3でした。
検査後打ち込みが開始されます。
コンクリートの打設方法にも様々な規定があります。
それは次回ということで・・・
打ち込み後養生期間をえて、型枠バラシ、埋め戻しと工事は
進んでいきます。
ねずみのしっぽ