遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

21世紀の『冷戦』2

2014-05-16 23:46:50 | たわごと
さて、最近の話題と言えば、ベトナムでの反中デモとか、日本の集団的自衛権に関する新たな憲法判断ってとこですが、どちらにしても中国さんがニュースを作ってくれたわけです。感謝・・・???

上海で中露共同声明に署名へ、首脳会議で“蜜月”演出(産経新聞) - goo ニュース
ロシア艦、対馬海峡通過「重大な関心」防衛相(読売新聞) - goo ニュース
前からわかってる政治日程なので騒ぐこたぁないんですが、このタイミングで東シナ海で中ロの軍事演習、そして、上海で「アジア信頼醸成措置会議」(CICA)首脳会議でプーチンと習近平の首脳会談っすよ。ブラックジョークもええとこです。この国際会議、国連の潘基文事務総長も出席します。ベトナムも正式加盟国で日本、アメリカ、そして、フィリピン、ウクライナはオブザーバー・・・信頼醸成措置会議??・・・どわはははっはははは・・・。
その場のどつきあいで決めちゃったらええのに。w w w

注目はプーチン大統領ですよ。どうせ習国家主席は国内政敵の手前、なーんも自由にステートメント出せないでしょうから。

中国は係争水域から退去を=ASEAN事務総長 (THE WALL STREET JOURNAL)
レー・ルオン・ミン事務総長の本国がベトナムだとはいえ、ASEANからこういうステートメントが出るのは重要です。中国に1:1で対してはいけません。ベトナムは実際に戦争して中国を押し返した国だし、自信あるんでしょう。小国だけに大きく出ないと他国が注目してくれないのも知ってると思います。逆に中国は撤退しろと言われるのは悔しいだろうなぁ。でも、多国間で「お前は非常識だ」って言ってやらないと分からないんだからしょうがない。今や中華思想なんて、中国と韓国朝鮮以外にどこも持ってないんですから。

20世紀中盤までは熱い戦争が出来たわけで、それから後は『冷戦』の時代になったわけです。今は互いの経済関係が密接になって、相手を一方的につぶすわけにもいかない。国家の存亡をかけた戦争はできないし、局地戦も市場が動くので無理。国際法のグダグダなところをついてアドバンテージをとろうとしても・・・それを逐一ネットで世界中に知られてしまう。
てなわけで、『まだらな冷戦』とか『高度な口喧嘩』、『あるかないか分からない国際法』の時代に入ったのです。集団的自衛権の議論は、議論そのものに意義があって、そういう議論やってるってことが、圧力になるのではないかと。

本日のお酒:KIRIN CLASSIC LAGER + 手取川 大吟醸 中取り 無濾過生原酒 + 鹿児島芋焼酎 三岳
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする