滋賀県 建築家 / 建築設計事務所イデアルの小さな独り言

建築家・清水精二のブログ、何でもあり独り言集・・・。

整骨院の改装 その1

2008年01月22日 | 建築
以前、お話した私の通っている整骨院の改装工事が、この週末から始まることになりました・・。
簡単に概要を説明しますと、購入された中古住宅は、1階の一部がもともと事務所スペースとして使われていた併用住宅であり、住居部分の玄関とは別に独立した出入り口が事務所には設けてあったので、この事務所スペースを利用して整骨院に改装しようという計画です。

三社の施工業者に工事見積りを依頼していたのですが、三社とも予算をオーバーする見積り金額(予想どおり・・)だったので、見積り内容や施工能力、工期などについて、各社からヒヤリングを行ったうえで、一社に絞って減額案の検討を重ね、ようやく予算内に収まる仕様にメドがつき、週末から工事にかかる事となりました。

私はいつも、お施主さんの要望を頭から、「これはダメ・・、あれはダメ・・、」と言わずに、「一度検討してみましょう・・」とか「設計に考慮しておきますので、一度見積もってみましょう・・」という感じで、たいていの要望は一度は受け入れます。(ケタはずれの要望や常識外の内容は別ですけど・・)
最初の段階では、お施主さんが望むことを何でも言いやすいような状態にしておかないと、何を一番大切にしているのか、何を一番求めているのかという事が読み取りにくくなるからです。

一般の人は、自分の固定観念により、こういうのは高くつくだろう、これなら安いだろうなどと思い込み、本当に望んでいる事を勝手に高くつくだろうからやめておこう(言わないでおこう・・)などという事になるわけですが、実は高いと思っていた事が意外と安くできたり、またその逆もあったりするので、とりあえず、想っていることは一通り言ってもらえるようにしています。

一通り要望がでそろった段階で、何と何を優先していくかを整理していき、それを設計に反映さていきます(この段階では、予算的にいけるかどうか微妙なものは、たいてい設計に反映させていきます、具体的な見積り金額がでてきた地点で再検討すればいいという考えです・・)
それで、工事見積り金額がでてきた地点(たいてい予算オーバーしているので・・)で、お施主さんに、これはこれぐらい高くつきますよ・・、これはこれぐらいの金額でもできますよ・・、と一つ一つ具体的な金額を示して理解してもらったうえで、何と何を実現し、何を無くすかという作業の繰り返しの中で、本当に大切なもの、本当に望むものを実現していかないと、建物が完成したときに、心から喜んでもらえないのです。(喜んでもらえるのが、うれしくて建築の設計をやっている訳ですから・・)

なぜか話が長くなりましたが(こんなに話すつもりじゃなかったのですが・・)、整骨院の改装工事は、工期があまりないので、週末から怒とうのごとくやっていく予定です・・・。








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