湘南・寒川 カラーサロン【イデアル】色若美人道

日常生活を明るく、楽しく、晴れやかにする方法

よっ、待ってました!! 胸のすくような啖呵

2018-09-06 | ●出来事・気づき

河内山の衣装は 白い着物の上に朱色の紗がかかっていて、
太陽のように明るい!
衣装から色のエネルギーが バ~ン!!とはじけています。

 こんにちは。
あなたをキレイにラクにする
パーソナルカラー・コンサルタントの琴崎京子でございます

よっ、待ってました

10回以上 歌舞伎座に通っていますが、大向こう(おおむこう)さんの「待ってました!」の掛け声を初めて聞きました。

大向こうさんというのは 芝居の要所要所で「播磨屋!」「高麗屋!」「音羽屋!」などの掛け声をかける人のことです。

「待ってました!!」の声がかかったのは中村吉右衛門さん主演の、『河内山』という演目の最後の幕。

吉右衛門さんが演じられるのは、悪名高い「茶坊主」の河内山宗俊(こうちやまそうしゅん)。
茶坊主については文章末のメモをごらんくださいね。

最初の一声「よっ、待ってました!!」に続いて、「待ってました!」「待ってました!」「待ってました!」と畳みかけるように声がかかります。

それに続いて、河内山の啖呵が始まりました。
吉右衛門さんは、既に70歳を越えておられて、セリフ回しも名人芸。
ぞわっとするくらいカッコイイです。

河内山は偽坊主と正体を見破られながらも、開き直って堂々と啖呵を切って、無罪放免で花道を引き揚げていきます。
この終わり際が、気持ち良いことこの上なし

 

歌舞伎座で歌舞伎を見れるなんて、感動ひとしおです。
しかも、今回は一等席で前から8番目

なんと、ありがたいことでしょう。
感謝、感激です

役者さんだけでなく、音楽も衣装も大道具も小道具も、すべて鍛え上げられ、磨き上げられた粋の極致

私の隣の席の方と幕間にお話ししたところ、うつ病を患って云々・・・とおっしゃってましたが、帰り際には満面の笑顔でいらっしゃいました。

観客は元気をもらって帰路につきます。

歌舞伎座には 病気も飛んで行ってしまうくらいの元気パワーが あふれておりました

 

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 メモ

茶坊主とは?

茶の湯の手配や給仕、来訪者の案内接待をはじめ、城中のあらゆる雑用に従事した。刀を帯びず剃髪していたため「坊主」と呼ばれているが、僧ではなく武士階級に属する。Wikipedia


『河内山』(こうちやま)のあらすじ

河内山宗俊は煮ても焼いても食えないような 悪名高い茶坊主です。

ゆすりに入った質屋で そこの跡取り娘が、奉公先の松江邸で、殿様の愛人になれと屋敷の一間に押し込めらていることを聞きます。

河内山は娘を助けるために 見目鮮やかな高僧に化けて単身松江邸に乗り込みます。

もちろんお金目当てです。
手付で百両もらっており、成功したらさらに百両もらえます。
(いまのお金だと 百両は1000万円くらい)

松江邸での問答の末、出雲守を見事にやり込め、娘の救出に成功します。
しかし引き上げようとした玄関先で、出雲守の家来に正体を見破られてしまうのです。

正体がばれても悪びれず、堂々と啖呵を切って引き上げていくというお話です。

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