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らんちゅうの孵化と背ビレ

2016年12月15日 | 金魚雑談
何年か前の会報に掲載したネタです。どこかの生物学の参考書にも載っていそうな写真ですが、まだ四国の宇野系を飼育していた時に、毎日、実体顕微鏡を覗いて卵の発育を観察していました。卵から出た瞬間はなかなか感動的でした



名著「蘭鋳花傳(緑書房)第六(2)」に宇野仁松先生の予想として以下の行があります

「・・・生まれた時に背びれの低いのがあるのやろと思うんです。それが(背の)肉がもどってきてつつんでくれるんです」

ホントにそうなんだろうか?と思って確かめたのですが、らんちゅうの孵化魚には背ビレらしいものは全く付いていませんでした。立派な背ビレを持つオランダシシガシラの孵化魚も観察しているのですが、こちらははっきりとした背ビレが見て取れました。やっぱり、らんちゅうは生まれた時から背ビレが無いんだ!と妙に興奮した記憶があります



らんちゅうは孵化2日もすると可愛くなってきますね。3日目には浮き袋が出来ています。孵化数日すると水中に漂えるのは浮き袋が出来たから。この頃には口も開いて餌を追うようになります。お腹のオレンジ色はシュリンプで、15個ほど入っています

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2 コメント

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懐かしい (らん丸)
2016-12-15 22:54:50
会報に載った時は驚きました!

なかなか目にすることのない貴重な情報でした!ありがとう!
断腸の思いで (LINE 2)
2016-12-16 21:22:41
これ、卵も孵化魚もすべて別個体なんですよ。
魚(卵)には申し訳ないのですが、写真を撮っている間に死んでしまうので。
当時は品評会にも出していたので、こいつが東大関だったらどうしよう?と、要らぬ心配をしていました。

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