hyperclub

パソコン教室アイラブハイパークラブです。
教室に流れるBGMなどを紹介します。

「だめだよ」っていえるよね。友だちだもの

2005-04-20 23:21:28 | 本と雑誌
今夜もご覧いただきありがとうございます。

しかし、「ありがとう」という言葉は素敵だ。何時いかなる場合においても、即座に口にするよう心がけている。

この地の方言では、「おおきんな」だ。これも、好きなフレーズだ。オークションでいいひとと取引できると、「この地のありがとうです」と断って使わせてもらっている。

言葉といえば、以前から気にかかっているのがある。この町のいたるところにかかっている看板に見られる標語のひとつなのだが、

「だめだよ」っていえるよね。友だちだもの

社会を明るくする運動の入選作で、小学生の作品らしい。

初めて気づいたとき、ちょうど拉致問題で騒がしい時期だった。人間関係、外交関係を問わず、われわれにもっとも大切な理念のような気がして、立ち止まりじっと見入った。その瞬間のことだけではない。残念なことに、中国、韓国の状況を鑑みるに、今もなお色濃く沁みこんでくるのだ。

かって、叱ってくれた友がいた。諭してくれた先輩がいた。多くは悟らぬ心に過ぎてのち愚かにも後知恵で気づく戒めだったかも知れない。でもいつかは分かるときが来るのだ。ぼくは「おおきんな」と頭をたれるばかりだ。

今頃になって押入れに頭を突っ込んで赤面を隠している…、嗚呼、愚かな半生だ。




勘弁してくれ

2005-04-19 23:58:00 | 本と雑誌
最近、こんなメールが届いた。

件名:電話しました?
本文:
お久しぶりです。アドレス変わりました。さっき貴方の家の近くに

おしまいの部分が途切れている。妙に思わせぶりだ。が、署名はない。誰だ? 送信者を見る。ここで、@以降に注目。Yahooメールだ。念のため、メールを右クリックして、メニューから「プロパティ」を選択。ヘッダを調べる。当たり前だが、ぼくの存知よりではない。

この頃、件名、本文ともずいぶん手の込んだメールが多く届いている。感心しているのではない。正直、迷惑だ。胸に手をあて、もし、目下そのような状況下にある人なら、返信してしまうのだろう。残念ながら当方に心当たりない。したがって、ゴミ箱行きだ。

こんなのもある。

件名:メールくれましたよね?
本文:
あの、ここ最近アドレス帳に登録していないアドレスでメールが届くのですが、私のアドレスをご存知で送信されましたか?不思議に思いこのように返信してみたのですが…。

これには釣られそうになった。送信者は女性名。一字違いだが似たような名前の知り合いがいる。しかし、思いとどまった。暇な時間帯だったら…、危ういところだ。

これらのメールは返信して初めて向こう様にこのメアドが活きているの分かる。そっからいろんな仕掛けが繰り出されるのだろう。君子危うきに近寄らず、だ。

いきなり地雷を踏む場合がある。
「こちらをご覧ください」
クリックしようものなら、「会員登録ありがとうございます」のメッセージとともに、ご丁寧にこちらのIPアドレスやらメールアドレスやら挙句の果ては県名までが記載されたメールが届く。会員登録料○万円、高額だ。さらに、傍らには
「解約される方はこちらをクリックしてください。解約料は3万円」
これがワンクリック登録詐欺と呼ばれるものだ。被害者はけっこう多いようだ。もし踏んだら、
「ワンクリック登録 詐欺」
を、Googleでくぐればよい。対処法を教えてくれるはずだ。メアドから住所が特定されることはない、無視が鉄則のようだ。

ネットの世界に誘惑は多い。しかし、「清く、貧しく、美しく」を貫くことも男の美学ではなかろうか。現実の世界と同じだ、うまい話や都合のいい話には裏がある。

と、ここまで書いていたら、

件名:届いた?
本文:
ごめーんさっきの話だけど生理きたから逢えないーまた今度の機会でもいい? maki

もし、ぼくが艶福家だったら、ドキーっとしてすかさず返信したろうか。黙々とゴミ箱に放り込む自分が哀しい。情けないが愛しくもある。

T子さんから「ゴクセン」のDVDを借りたまま一週間が過ぎている。観る時間が取れない状況がずっと続いている。ご好意に甘えっぱなしだ。
それでも、「 アメリカン・タブロイド 」、今夜中に読破できそうな気配だ。




皇なつき作品集「画趣」

2005-04-18 23:13:23 | 本と雑誌
手もとに届くまでどれほど待っただろう。昨年の12月中旬という発売予定を知り、e-honに予約を入れた。それが延びる旨メールが入って下旬予定となり、それさえいつしか年を越えてしまった。結局、2月も一週間ほど過ぎた頃、やっと手にすることができた。なじみの書店から、「間違いないないですか?」とわざわざ連絡が来たほどだ。

もともと古代中国を舞台にした小説が好きだ。史実の妙といおうか、興味深いエピソードやトピックの宝庫だ。学ぶべき多くを教えてくれる。中国4千年の歴史、人間が持つ叡智の素晴らしさに溢れている。

読書遍歴を重ねるうちに装丁や挿画にこの人の描く作品が多く用いられているのに気づき、印象に強く残るようになった。

それが 皇なつき作品集「画趣」だ。

「すめらぎ」とお読みするらしい。時代考証もおぼつかない難しい世界だ。史実の基本をおさえつつ、究極の想像力をまるごと働かせ描いていく。腕力を要する作業だが、優美で、繊細で、温もりが伝わってくる画集だ。ページを開くたび魅せられ、癒されている。

燎原の火のごとく反日デモが巻き起こっている。大陸では子孫は学ばなくなったようだ。東北アジア共同体なんぞしょせん幻想に過ぎないのか。ぼくたちはクールに大人の目で見つめている。


ウェブアートデザイナー

2005-04-17 23:53:59 | 本と雑誌
今夜の特別ゲストは、我が家の長女格、EYE姉だ。なんか知らないがSOSとのこと。駆け込みたいというので、予定を急きょ変更して待ち受けることにする。PCのかけこみ寺として売り出し中だ。

さて、1500×1125(ピクセル)ほどのJPG(ジェーペグ)の画像がある。昨年使用した優待券らしい。今年も使用したいのだが、当然、有効期限の日時など、変更の必要がある。困ったことに、当時の担当者が退職しており原版のありかがどう探しても見つからない。何とかならないか、というのだ。

JPEGという形式は、それ自体既に圧縮がかかっているので、さらに加工していくにつれ解像度が落ちていく。できれば元(作成時)の画像が望ましいのだが、そんなことを言ってられる事情じゃないし、例によって締切も迫っているという。

で、こんなとき、画像加工のソフトがあまたあるなかで、手軽で便利に使えるのが、「 IBM ホームページ・ビルダー V9 」に付いているウェブアートデザイナーというツールだ。

  1. 起動後(単体でも起動できる)、まず画像を読み込む
  2. サイズが大きく画面からはみ出ているので1/3程度の縮小表示にする
  3. 消しゴムで不要な部分を消す
  4. ウェブアート素材から「ロゴ」をクリックし、変えたい数字を入力確定後、適当なテンプレートを選んで挿入する
  5. ドラッグして位置合わせをする
  6. 変更部分をすべて同じ操作で処理する
  7. 完成したら、すべてを選択する
  8. 右クリックメニューで「WEB用保存ウィザード」を呼び出す
  9. 「選択されたオブジェクトを保存する」をチェックして、次へ
  10. 保存形式は「JPEG」をチェックして、次へ
  11. 「設定後の画像」だが印刷用なので「画質」を「高品質」の方に思い切りスライドさせ、次へ
  12. 「ファイルに保存」をチェックして、任意のフォルダに任の名前で保存する

と、こんな流れだろうか。

ポイントは、11.の「設定後の画像」を「高品質」にすること。ファイルサイズは大きくなるが、少しでもきれいに仕上がる。また、念のために、保存のとき、「PNG」形式でも試みたのだが、変更した数字部分に汚れが見られた。
レ、レ、レーッ?

作業時間は、ものの10分とかからない。このツールは、デジカメ写真の加工に便利なだけではなく、他にもタイトルやロゴの作成に威力を発揮する。ワードアートとは異なるインパクトのある、凝ったタイトルになる。

今やだれもがホームページを発信する時代だ。発信は今すぐでなくとも、そのときに備え慣れておくために、一家にひとつは常備しておきたいソフトである。半年前に比べると、6,480円という価格はずいぶんお得であることは間違いない。正しい名称は、長ったらしいが、SOURCENEXT Selection IBM ホームページ・ビルダー V9 謝恩キャンペーン版 通常版 (スリムパッケージ版)だ。


塩化ビニール管でスピーカー?

2005-04-16 23:42:10 | 音楽
夜、久しぶりにK氏宅を訪問し、無線LANの設置を手伝う。

氏の書斎でまったりしておったのだが、たまげたのが部屋に鎮座する音響装置だ。かねてより塩ビ管を使ったスピーカー作りに凝っているとは聞いていたが、直径10センチほどのビニール管で、長さはピカピカの一年生ほどの身長くらいだろうか、垂直に立っているのが目についた。左右2本が3セット。ゴジラの映画に出てきそうなミニチュアの煙突の群れだ。その天辺の穴にSONYのラジカセから流用したスピーカーが埋められている。私宅の廃棄処分品からとったという。

エンヤの曲を聴かせてもらった瞬間、鳥肌がたった。あまりの大迫力、高音質にびっくりだが、座っている床から低音の響きがただものではない。まるで映画館にいる心地なのだ。

さらに驚くのは、部品はほとんどが百均で買えるものばかりなのだそうだ。氏が憧れるスピーカーはタイムドメイン社製のもので、価格はなんと31万5千円。その理想とする音質に近づけたいと工夫を凝らしたそうなのだが、本人は極めて満足気で、充分近い線に行っているという。値段の割りに…、という注釈なしにだ。ただ、ぼくには本物に接してないから分からない。それでも、我が家のものを凌駕してるのではないかと、悔しいが、思えてならない。音量を絞っても真価を発揮し、豊かで、やさしい音に包まれているといった気分が心地よい。どうりで氏は仕事ができるわけだ。耳の保養をさせてもらった。


ファイルまたはフォルダの削除エラー

2005-04-15 23:58:39 | 本と雑誌
入力も、保存もできないファイルがあるという。ファイルのコピーはできるというので、フロッピーに入れて来てもらった。デスクトップにコピーして開いてみる。WORDの文書だ。

確かに…。開くと同時に。「読み取り専用…」とメッセージが表示される。教室のPCではどうやら入力はできるようだ。が、おもむろにテキスト・ボックスを入れてみると、とたんにエラー・メッセージが出てくる。お定まりの「報告しますか…」云々のダイアログボックスだ。で、否応なしに閉じてしまう。

さて、困った。こうした場合の想定できる原因をいくつかあげて、思い当たるものはないか尋ねてみると、ご本人にはまるで検討もつかないとの返事だ。それ以前に、
「今の日本語ですか?」
と、逆に質問される。初心者時代のぼくにもあったな、その気持ちはわかる。

が、現実的な処理をその場しのぎだがはからねばなるまい。締め切りが近いという。保存できなくても、入力できるのが分かったからには、推敲し、字句訂正、装飾をほどこしたうえ、印刷してみる。何とか出来映えは許容範囲、提出に間に合いそうだ。

さらに原因をさぐる旨確約したのだが、その後がドラマだ。デスクトップにコピーしたファイルが削除できないのだ。
「ファイルまたはフォルダの削除エラー」
「送り側のファイルは使用中の可能性があります」

ちゃんと閉じてあるよ。

この手のファイルを削除するには、セーフモードで削除すればよいはずだ。記憶にあるも、いささか古い出来事なので、ネットで確認してみる。記憶力は大丈夫のようだ。で、セーフモード。WindowsXPでは起動画面のメーカー名が出ているときに、すかさず「F8」キーを押そう。真っ黒な画面に白い文字が並ぶが、セーフモードがあるはずだ。
「こんなこともあろうかと…」
自分の取扱説明書を読んでセーフモードの立ち上げ方を知っておくとよい。このセーフモードを知っておくと解決するトラブルは多い。

ここんとこ就眠儀式として、ジェームズ・エルロイの「 アメリカン・タブロイド 」を読み返し始めた。何年ぶりだろう。体力・気力を要する悪漢小説だ。
あのケネディが依存症に近い女たらし、とか、政界の大物たちのスキャンダル、ハリウッドの有名な男優のホモ疑惑、女優たちの下半身疑惑、FBI長官のねじれた性癖など…、当時のスキャンダルはすべて叙述され切っているかの観がある。あっけらかんと表現していいほどあからさまだ。ぼくは加齢を実感する。目を輝かしたのははるか昔、今は、すぐ眠ってしまうようだ。

難産だったけど、無事、オークションデビューを果たしたMさん、おめでとう。記念すべき日だ。


画像が.bmp(ビットマップ)でしか保存できないとき

2005-04-14 23:51:27 | 音楽
MIHOが壁紙を探している。彼女は音楽好きな高校生。教室に入るなり真っ先にすることが、持参のMDを教室のコンポに放り込むこと。まぁ、「ドレ・ミホ・ソラシド」というぐらいだから…、大目に見ようか。

ディズニーがお気に入りのようで、春らしいのを見つけたようだ。
「どれを選べばいいのだろ?」
見れば、「1024×768」と「800×600」、「640×480」…、というように解像度が分かれている。
「画面のプロパティで、自分の画面の解像度を調べてごらん」
デスクトップのアイコンのない場所を右クリックすれば、メニューが出てくるから「プロパティ」を選択する。「設定」タブをクリックすれば、モニタの解像度を知ることができる。

「ダウンロードって書いてある!?」
ダウンロードというとWebサーバまで行って操作するみたいな大げさな印象を受ける。用語は難しい。ひとり歩きするようだ。なに、普通にクリックすればよいのである。新しい窓が開いて表示してくれるはずだ。
「右クリックして『背景に設定』を選ぶんやね」
「そうそう、それで一丁あがり、な。で、ついでに『名前を付けて画像を保存』をクリックしてマイピクチャに貯めといたらぁ」
「どうして、壁紙に取り込んであるのに…? また、ここへ来て取りにきたらええやん」
「そうなんやが、いつなんどきリニューアルで消えてしまうかも知れんやろ。だから、そのとき右往左往しなくてよいように、№1だけは保存しとこう」
幸いといおうか、最近のノートPC は大容量だ。ほんこの間までは、満杯なのでどのファイルを削除すればよいかの相談が多かったのを思い出す。日進月歩だな。ぼくのノートは総容量2Gでまだ動いている。こんなエディタ程度しか動かせない代物と違って、MIHO姫のは動画をダウンロードしない限り心配はない。

そうだ、最近の質問にこんなのがあった。
『名前を付けて画像を保存』をしようとしたら、JPG(ジェーペグと読もう)のはずなのに、『無題.bmp』といった具合にビットマップ形式になってしまっている、というのだ。

原因は、「キャッシュファイル」という一度表示したページを覚えていてくれるところが破損してしまったからだ。この壊れたキャッシュファイルを削除するとちゃんと保存できるようになる。やり方は簡単。「コントロールパネル」から「インターネット・オプション」をクリックし、「全般タブ」の「インターネット一時ファイル」の「ファイルの削除」をクリックすればよい。削除には少々時間がかかることがる。クリックしたあと砂時計のマークが出ている間は待つのが肝要だ。砂時計が消えたら「キャッシュファイル」は壊れたファイルもろとも削除されたことになる。
ブラウザを開いていたら、「ツール」メニュー→「インターネット・オプション」で「全般」タブだ。

最近、こんなサイトを見つけた。世界のカメラマンのお仕事がよく分かる。プロも、アマも混交だが、その質も量も莫大だ。特にLANDSCAPEは心癒されることうけあいだ。ぼくは灯台が好きで、灯台の画像を捜し求めているのだが、日本のそれと違い姿がユニークなものも多く、なによりロケーションが異なっていて興味深い。
「灯台のように寂しい?」
「いや、灯台はバラエティだ」。

今夜のBGMは,アンマレーの「アレゲニーの月」だ。



トールペイント

2005-04-13 23:47:26 | 音楽
無知ということは怖いもの知らずだ。

先日モモちゃんの母君から頂戴したプレートは、「トールペイント」というのだそうだ。なぜ判ったか? お隣のシェフのおかげだ。
「トールペインティングじゃないっすか!」
「…?」
そういえば、シェフのお店、ヴェル ヴァーグ ヴィアンフェのここかしこに様々なプレートが飾られている。とりわけ、「TOILET」のドアにも洒落たのがかかっている。

シェフはお料理以外の森羅万象にも心を配れるひとで、その博識と趣味の広さと深さには脱帽するばかりだ。

で、そもそも、トールペイントというのは、ヨーロッパの伝統的装飾技法を土台にして、木、ブリキ、ガラス・陶器、布などあらゆる素材に絵を描くことを総称する、のだそうだ。
「チ~トモ知ラナカッタ」

アートフラワーといい、ドッグファッションといい、モモちゃんのお母さんはつくづく才媛なのだと感心するばかり。とても吹きッさらしにはできない宝物となった。じっと抱えることに決めた。扉を開けてもらったら、ご覧いただけるだろう。

春だ、春。今日も朝からてんてこ舞い。新学期だからお母さん方はお家を開けられるのだ。
「おひさしぶりです」
のごあいさつから一日が始まった。

楽しい昼食があり、進境著しいKeikosamaの新カリキュラム開始、試験開けで疲労困憊というMasakosamaのお成りがあり、駿までがピカピカの制服姿を見せに来てくれた。刺激的な午後だ。口笛を吹きたくなった。

プライベートでいえば、ネット上にお宝を発見し、今、取り込みに余念がないのだが、これはまたあとのブログで。お楽しみはこれからだ。


趣味に走ろう

2005-04-12 23:57:00 | 音楽
インターネットのありがたさを実感するのは、自分の好きなブルーグラス・ミュージックの世界とダイレクトにコンタクトできた瞬間だ。

ご存知のように、この国において、ブルーグラスを愛する人はごく少数だ。ほとんどの人が
「なに、それ、お洋服?」
てなもんだろう。当然、メディアに登場する機会もほとんどなくなっている。ぼくが知る限り、FM放送で毎週日曜日に30分ほどの番組が流れていたのは、80年代の半ばごろではなかったろうか。それ以後、情報においてぼくは長い鎖国状態にいた。が、細々とぼくなりに努力してきた。もちろんコアなファンのために定期的にニュースレターを届けてくれる専門店が二、三あったらしいが、片田舎にいてはその存在すら知る由もない。

インターネットはまさに文明開化だった。ブルーグラスというコンテンツが自分にあり、それを高めたいという意欲があるからかなえられたのだと思う。が、その速度、密度、質量はけた外れだった。

ミズリー州のブランソンという小さな町がある。音楽をテーマパークにしたような町で、全米からバスで日に何万人もが訪れるのだが、ショージ・タブチという日本人フィドラー(バイオリン弾き)がいて、自分の名前を付けた二千人収容のシアターを持ち、日に二回公演を、年間200日、しかもそのすべてを満員にしているらしい。
最初にインターネットを通して知ったことだ。
この人の大学時代の演奏が、ぼくをブルーグラスの虜にしてくれたのだ。「全国大学対抗バンド合戦」というラジオ番組でだった。アンプラグドで、たった五人で、早稲田大学のビッグバンドジャズ、ハイソサイティに勝利した演奏は、鳥肌が立った。

「mp3.com」というサイトがあった。今はない。あらゆるジャンルの音楽が無料でダウンロードできて実にありがたかった。そのコンテンツにブルーグラス専門の、「into the blue」というラジオ番組があった。1時間の番組を4つのファイルに分けてゲットできるのだ。オープニングからエンディングまで、さながらアメリカにいて暖炉の前で寝そべりながら聞くといった気分にさせてくれたものだ。まだ回線はISDNで一本のファイルを1時間もかけて落したものだ。ロンダ・ヴィンセントやマイケル・クリーブランドを知ることができたのも、この番組のおかげだ。

とにかくインターネットにしろ、パソコンにしろ、コンテンツ次第だ。とりわけ自分の好きなことから調べ始めるよう。与えられると待つのではなく、自分から取りにいくのだ。


Drivin' Nails in My Coffin

2005-04-11 23:59:00 | 音楽
月曜日。今日の来室者も楽しい方ばかりで、朗らかに学習することができた。

そうそう、多芸多才なモモちゃん(猫の名でもある)のお母さんからドアにかける手作りのプレートをいただいた。

これまでインクジェット用の光沢紙ラベルにプリントアウトしたものを使っていたのだが、いかんせん寒風が吹き抜ける環境ゆえ、すぐに剥がれてしまい張り直しを繰り返していた。破れ傘のように悲惨なありさまを見かねたモモちゃんが、母上にお願いしてくれたようだ。お心づかい、ありがとう。

合板を上手にカッティングし、縁を丹念にやすりがけしてくれた心のこもる作品だ。縁飾りの模様がまさにトラッド、小粋で嬉しい。色合いが渋く、淡い。英国風で、まさにぼく好み。

パソコンの自作は正直好きだ。最近はノートPCの分解修理まで手がけ始めた。ただし、皆さんご承知のとおりいささか心もとないものだ。組み立て後、ねじが1本あまるなどざらだ。威張ってどうする、それだって駿が言うには、
「今日は上出来ですね、1本だけでしたもん」。
とにかく、ある規格のもとに揃えられたパーツを組み込むだけのことは(辛うじて)できたとしても、このようなクリエイティブな感覚で、上品なセンスを表現できるような才に乏しい自分を自覚している。だから、とても嬉しいし、また、恐縮もする。

うかつにドアにかけれんぞ。風に揺すぶられてパタパタとドアに打ちつけて欠けてしまったらどうしよう…。裏側に養生シールを貼らねば…。いや、いっそ大切に部屋にかけておこうか…。胸にしっかり抱いたまま思案に暮れている。

今日、師匠の妹君、あっちゃんが立ち寄ってくれた。久しぶりだ。珈琲豆をいただいたばかりか、本来ならぼくが師に手渡ししなければならないCDとDVDをことづけてしまった。師匠には Rhonda Vincent 「Ragin Live」 をいかなる思いでお聴きいただけるだろう。失礼な頼みに快諾してくれるその笑顔が観音様だ。まるで春の風に吹かれるかの心地して…、気分はさわやかだ。