過去は常に新しく、
未来は不思議に懐かしい
何処で拾った言葉だったか? 暮れともなると妙にセンチで、純情だ。
今年を振り返るテレビ番組を見てたら、
「激動の1年…」
という言葉が飛び込んで来た。年末特有の常套句?
「ほんまかいな、大げさな…」
が実感である。9.11が勃発した年だったらそうかも知れないが、今年は例年と比べても穏やかな年ではなかったかな。
家族に不幸がなかったのが何よりである。みんな健康で年を越すことができた。めでたい。
今年は「禁煙の年」として、記憶に残るだろう。除夜の鐘が鳴ると、66日間、1本も煙草を吸っていないことになる。けっこう意志の強い男ではないの。金も力もないのにさぁ。
そして、結論、禁煙って身体に悪い。あっという間に、体重70キロ越え。それだけではない。口寂しさを何とかすべく、落花生を食べてしまった。ところがラベルを見て驚いた。
中国製だ。
人権のない国の食べ物なんか口にする勇気はない。まして、反日教育を施す国であれば、常用するのは命知らずの蛮勇だ。うん、これも禁煙のせい。な、禁煙ってよくないよ。
そうだ、人に恵まれた年だった。多くの上質の皆さんと楽しく交われたのは、嬉しく、張りがあった。なかでも、
「シェアする」
ことの喜びを体験したのが大きい。小さなことでも複数の人が寄り集まれば風船のように膨らんでいく。しかも実体もともなうから凝縮したエッセンスが得られる、一人一人の中で異なるメロディやリズムが流れようが、通奏低音が同じだし、コードも同じだから、外さないし、さらに広がる。
一粒で2度おいしい
共感を大切にしたいし、感じとれるように耳と心をすませておきたい。
長年続けて来ている年越し儀式は、エミルー・ハリスを聴くこと。
オリジナル・サウンドトラック~ブロークバック・マウンテン 価格:¥ 2,548(税込) 発売日:2006-02-15 |
やはり、静かに沁みいる、"A love that will never grow old" が素晴らしい。少年の頃のピュアで、透き通った気持ちがよみがえる。
過去は常に新しく、
未来は不思議に懐かしい
かぁ…。