hyperclub

パソコン教室アイラブハイパークラブです。
教室に流れるBGMなどを紹介します。

Windows Media Playerの落とし穴

2005-05-31 23:56:00 | 音楽
 大げさなタイトルかも知れないが、ちと一騒動あったので顛末をお話したい。Windows Media Playerをいじっているうちに音が出なくなったと行って駆け込んで来られたやんちゃ姫がおひとり。

 音が出ない原因はいろいろあるものの、真っ先に確かめたいのはボリュームだ。今回の機種はNECノートパソコン、Lavieだからまず本体に備え付けのちっちゃなダイヤルを触ってみる。先週のトラブルはこれが最小になっていたことを発見して解決した。今回は大丈夫のようだ。次にシステムトレイのスピーカーアイコンをダブルクリックして、ミュート(消音)にチェックが入っていないか確認する。これも問題ない。通常、このボリュームだけで解決するのがほとんどなのだが…。

 さらに、コントロールパネルから「サウンドとオーディオデバイス」を開いて、プロパティを見る。「サウンド」タブから「プログラムイベント」内のどれかひとつ、Windowsの起動を再生してみる。堂々たる起動時のメロディが聴こえるぞ。サウンドデバイスに問題はない。それじゃあ違うプレーヤーを試してみるか、と、フォギー・マウンテン・ボーイズのCDを入れて付属のソフト、Jet-Audioで聴いてみる。立派にブルーグラスが鳴り響く。小気味よいGラニングだ。

 どうやらWindows Media Player固有の問題らしい。じゃあもう一度立ち上げて、メニューやオプションやらを覗いてみる。

 すると、「再生」メニュー→「音量」→「ミュート」のミュートにチェックが入っている。
「これだぁ!」
ご本人は、
「そんなとこ触ってないですぅ」
と、不満顔なのだが、このミュートにはショートカットキーとして「F8」キーが割り当てられている。知らず知らず「F8」キーを押してしまったものとみえる。が、これは盲点ではなかろうか。ふだんこのプレーヤーのお世話になっていながら、ショートカット・キー・フェチといわれるぼく自身、恥ずかしながら気づかなかった。まあ、滅多にミュートは使わないなぁ。世間に「F8」キーがミュートだって知っている人はどれほどいるだろう? 

 10代から60代まで、教室には多くのやんちゃ姫様が出没する。このやんちゃ姫という言葉は決して悪口ではない。パソコンに積極果敢に立ち向い、使い倒そうとされる皆さんへの尊称だと思っている。熱意のあまり時には地雷を踏むこともあるが、これは愛嬌ではないだろうか。やんちゃ姫様こそ成長が早い。突き詰めて言えば、教室はやんちゃ姫様の製造工房なのだ。明日はどんなやんちゃ姫様が飛び込んでくれるだろう。だから、毎日が楽しいのだ。


マンドリンの弦が切れた

2005-05-30 23:58:00 | 音楽
 モモちゃんの2週越しの課題、特別サイズの名刺が無事に完成した。猫の手も借りたいとこぼすほど、超多忙で、愚痴ももらさず地道に働き続ける彼女を知るだけに、役に立てたことがことのほか嬉しい。思わずハイタッチがでた。困難でややこしい仕事であればあるほどレッスンで味わう達成感は大きい。とても言葉になんぞできないほどである。

 ひとつのハードルがあるとする。おそらく自分の限界を超えるものだ。無理の一言で片付ければ楽なんだろうが、それでも挑戦しようとする。そして、何度か失敗を繰り返しながら、ある時、「間違って」という表現が適切なぐらい偶然にも達成することがある。

 ぼくたちの日常よくあることなのかも知れない。で、それが評価され、実績となる。と、こうなると成功物語だ。だけど、「一度できたのだから…」と、さらなる期待が寄せられ、さらに一段高いハードルが設(しつら)えられる。わ、わ、わぁ…。

 こうありたい自分とこんな自分との格差。知命を過ぎても、ぼくにおいてはその落差は縮まらない。むしろ一層離れていく気がしていくようだ。

 「はい、その通り、努力不足です。怠惰なのです」
そう答えることもできるし、実情に近いだろう。かたや自らの救済措置として、こうも考える。
 「寄る年波とともに自我も肥大して、欲望も底知れぬほど巨大化しているのです」

 あっという間に5月が過ぎていく。あまりにも静かな夏の訪れだ。
「みんな、一緒に励もうぜ」

 マンドリンの弦が切れた。それも一番太い4Gが。さっそく買ってきて張り替えようとした途端、今度は1Eを切ってしまった。自分の無器用さにあきれるばかりだ。パソコンも最初はこうだった。PCに対してはもっともドジで、鈍間(のろま)なはずがそれを職業にしている。もしかして、ひょっとしてマンドリンだって…、チャンスはあるかも。この楽天家ぶりが救いだ。


システムリソース不足

2005-05-29 23:27:16 | 音楽
 Norton Anti Virus2005をインストールした途端フリーズすることが多くなった…、というSOSが多くなった。もちろんOSがWindows 98やMEの機種でのこと。教室はさながらERの様相だ。

 ソフトが極端に大型化、高機能化したものとみえる。それ自体ユーザにとってよいことなんだが、メモリ管理の苦手な、XPよりも古いOSでは、てき面にフリーズを発生させる。

 そこで、シマンテックのWebページに飛んでみる。

 個人のお客様→サポート(左側のフレーム)→個人/SOHOのお客様(ENTER)→2よくある質問→Norton AntiVirus 2005の+をクリック→問題が見つからない場合…と長ったらしい経路は省いて、
Norton AntiVirus 2005 のインストール後システムリソースが不足する
を見てみよう。結論から言って、ここの処方どおりでほとんどが解決できた。めでたい。

 このページで発見したのが、Windows起動時に自動的に実行されるプログラムを整理するという項目だ。Windows 98/Meの左の+をクリックしよう。

 Windows98、MEを搭載した機種、職場ではまだまだ健在で、実用本位で考えれば充分に御用は果たせる。も一つ、あのBlaster騒ぎの際に無関係でいられた、という実績(?)が大きい。守旧派にはありがたい存在だ。難点はよくフリーズするということ。こまめに再起動をかければよいのだが、少々面倒ではある。教室では「システムリソース不足を解消するには委員会」という課外活動(部活ね)のグループができたほどだ。XPの台頭以来、新たなクラブ活動、「オークション研究会」に駆逐された観は否めないが、それでもコアな部員が活動中だ。

 自己責任でというお断りはつくが、この「スタートアップ」外しは役に立つ。最低限これだけは残すべしという目安にはなる。以下にチェックを入れるのみで、Windowsは起動するのだ。

  • *StateMgr
  • ccApp
  • ccEvtMgr
  • ccSetMgr
  • CriticalUpdate
  • internat.exe
  • LoadPowerProfile
  • PCHealth
  • ScanRegistry
  • SchedulingAgent
  • ScriptBlocking
  • Symantec Core LC
  • SystemTray
  • TaskMonitor

 最後に、[Win.ini] タブ→[Windows] の項目内の以下の行からチェックをはずす。

  • load=
  • run=

をお忘れなく。くれぐれもこのブログの記事を参照するのではなく、上記、symantecのページを印刷してから実行していただきたい。

 メモリ貧乏だった時代を思い出している。それほど昔のことではない、20世紀最後の年だったか…。何度も落ちるパソコンにため息をつきつつ、
「もっとメモリがあれば」
とM氏がぼやいていた。
「いや、そのメモリやないんや!」
何度説明しても分かってもらえなかったっけ。パソコンにまつわる微笑ましいエピソードは多い。数々の伝説は今なお更新中だ。だが、それもしばしの辛抱。

 「待ってろ、オリーブ。今にXPが行くからな!」

 今日は次男が休みなので久々にゆっくりと親子の会話を楽しんだ。そうそう、『女は実体だが、男は現象だ』についても話し合った。迷いつつも自分の足どりで考えて成長しようとしている。一番不器用にみえて、その分、愚直なほど真摯にものごとを見つめている。前向きで根っからの明るさが救いだ。マンドリンを弾かせるといい音を出している。父はカタナシだ。


タブブラウザ、Sleipnirの魅力

2005-05-26 23:23:29 | 音楽
 ホームページを見るソフトのことをブラウザという。パソコンを買ったときに付いているインターネット・エクスプローラ(以下IE)が有名だ。面倒だからそのまま使っているという人が多いだろう。教室では最近このブラウザをSleipnirに換えた。スレイプニルと読む。

 Sleipnirはタブ・ブラウザといって、ページごとにExcelのシート見出し(タブ)のようなのが画面上部に表示される。そのタブをクリックすると、ページが切り換わる仕組みになっている。複数ページを参照したい時には実に便利だ。キーボード操作では、Ctrl+Tab(逆順がShift+Ctrl+Tab)でサクサク切り替わるから快感だ。IEだと、戻るボタンや進むボタンを多用しなければならないので欲しいページが行方不明になりがちだが、タブは見出しも同じだからすぐ分かる。また、IEだと新しいWindowで開くと余計にシステムリソースを喰ってしまう。XP以前のOSでは、フリーズする確率が減るというメリットも期待できる。

 動作は高速だし、全てを使い切れないほど多機能だ。セキュリティにおいても評価の低いIEと比べても優れているようだ。特筆すべきは、検索の多彩さと便利さだろう。ツールバーに検索バーが準備されているので思うさま使い倒したい。

 最初は面食らうだろうが、それも慣れるまでのこと。30分ほどでこの新しい道具にはまることうけあいだ。少しでも興味をそそられたら、Sleipnirのページに行ってほしい。「上級者向けタブブラウザ」と書かれているが、臆せずダウンロードページに飛ぼう。無料でゲットできるなんて幸運だ。きっと新しい世界が待っている。

 ここんとこしばらく音楽になじめないでいる。メロディやハーモニーとは無縁でも楽しい会話は途切れない。ありがたいことだ。


気分は芸人?

2005-05-25 20:32:27 | 音楽
 市内の、ある小学校のパソコン講師をお引き受けして、今年で4年目を迎える。1年生から6年生までだから、最初は勝手が違っていささか戸惑ったが、最近では、どうにかぼくなりの授業をこなせるようになってきたように思う。人懐っこく、素直で明るい子どもたちと、後からきっちりフォローをしてくださる先生方の協力があればこそである。思えば手間のかかる先生ぶりではある。

 45分という授業時間の枠はかなりきつい。学校側の配慮のおかげで連続2時限を頂戴し、休憩時間を有効に使いながら授業を進めていくのだが、それでもいつも仕事のしくさしで帰るといった印象をぬぐい去れない。

 最初に心がけたのは、子どもたちの名前を覚え、顔と名前を一致させようとしたこと。月に2回ほどの訪問だから完璧とは言いがたく、達成率50%には少しきわどいところか。次に、民間人の強みを活かそう、だ。「ツカミ」、「ネタ」、「オチ」。何においてもこれらスリー・エレメンツは要だとは思うが、移り気な子どもたちの集中力をそらさず、こちらを向いてもらうために、毎回ユニークなコンテンツを準備しなければと考えている。子どもたちの感覚に副えるのは大変なのだが、ぼくにとって新鮮かつ刺激的で、ありがたいことに芸風の広がりに貢献してくれている。

 幸いにして大型の液晶スクリーンが備わった環境なので、テキストがわりにパワーポイントやFLASHを使った動きのあるディスプレーを用い、黒板が必要なときはHTML形式で表示させるようにしている。

 子どもたちにパソコンを好きになってもらう、パソコンを身近な文房具にしてもらう、個々のスキルをアップするといったぼくなりの授業のねらいなのだが、何といってよいのやら、どうやらぼくの成長に資する割合が高く思えて、ありがたくも申し訳ない気持ちになっている。今年はねらいどおり、みんなの成果に役立つ講義を心がけたいものだ。今日は、今年最初の授業、2年生がキーボード練習に挑戦した。帰り道、「明日があるさ」が鼻歌で出ていた。


ランブリン・ボーイ

2005-05-24 23:31:14 | 音楽
 友の死からちょうど1年が経とうとしている。日々心のなかで彼に語りかけている自分がいる。「まさか…」。急逝の報に接した刹那の思いが今なお続く。

 「隠居したら存分につもる話をしような」
ある日交わした約束は千切れ雲のように消えてしまった。「いつか」などありはしない、今日しかない。「やがて」などありえない、今しかないのだ。こうして繰言をならべるぐらいなら、鬱陶しがられるほど逢っておくのだったと後悔しきりだ。久闊を叙すということが如何に幸せなことか。己の足回りの悪さを、怠惰さを責めている。 

 彼の遺された子らは、彼のギターを弾き語った時代を知っているのだろうか。ビールを呑みながら呟くような、囁くような歌声が記憶に甦る。まるでウッディ・ガスリーのようだった。君たちのお父さんはトム・パクストンを歌ったことがあるのだよ。仕事に励み、多くの人の支えとなった男のプリミティブな頃。無性に懐かしい。なぜか、今日、音楽に包まれるのを拒んでしまっている。 


アクト・ナチュラリー

2005-05-23 23:54:23 | 音楽
 昨日から再セットアップが続いている。XPのマシンを立て続けに2台。再セットアップそのものは1時間強で済むのだが、WindowsのUpdateにその何倍かの時間がかかってしまう。やはりSP2への更新はビッグイベントのようだ。

 ValuestarのVL300/1Dという機種は、更新後フリーズして固まってしまった。システムトレイに、「デバイスまたはアプリケーションが無効です。YAMAHA AC-XG WDM Audio DeviceはWindowsを不安定にさせる原因となります。これらのドライバは読み込まれませんでした。詳細はここをクリックしてください。」というメッセージが表示されている。いくつかの事例を経てるから慌てない。というか、先に気づけよ、と自分を叱る余裕がある。NECのサポートページに飛ぶ。YAMAHAも、NECも対応において親切で、適切だ。しかし、初心者にとっては高いハードルだろう。

 予習が必要なのがパソコンか。インターネット時代になってからこの手の情報の取得は簡単になっている。それらをよく読もう。印刷しておこう。これは自分に言い聞かせる言葉だ。

 メーカー製のパソコンは様々なソフトがプレインストールされている。時には邪魔ッけなものもある。最後に、不要と思われるものはすべてアンインストールした。デスクトップが随分すっきりとして広々している。さわやかな5月の風が吹き抜けるかのようだ。

 ビートルズのリンゴ・スターが歌った「アクト・ナチュラリー」をバック・オーエンズで聴く。からっとした南の風にのる雲のように気分が軽くなる。この曲の作曲者、ジョニー・ラッセルは巨漢に似合わず美声で、いいメロディを書く。いい声は巨体から生まれるのかな。それならもっと食べなくでは…。


ネットに繋がらない

2005-05-22 21:31:17 | 音楽
 インターネットに入れなくなって久しい、というパソコンがやって来た。NTTのADSLのサポートに電話して指示通り処置してもダメ、プロバイダーの出張サポートを呼んでも解決しない。ただ、モデムは正常、というお墨付きをもらっただけだったそうだ。サポートの人も
「パソコンが悪い」
とは直接言いにくかったのかもしれない。

 機種はVALEUSTAR、WindowsはSP2にアップグレードしてある。まず、LANカードを見てみる。ネットワークケーブルを差し込むとランプは付く。「デバイスマネージャ」を見ても、「!」や「?」は見つからない。LANカードの故障とは決め付けにくい。そこで、IP アドレスを取得できているかを確認する。インターネットプロトコル(TCP/IP)のプロパティからは、「IPアドレスを自動的に取得する」になっている。そこで、「コマンドプロンプト」から「ipconfig」と入力して、RELEASEしてみる。英語で「フェイラー」と書いてある。失敗だ。

 気分を変えて、通信を遮断する可能性の高いソフトを眺めてみる。そこで、「PC GATE」を見つけてしまった。このソフト、ファイアウォール機能と情報漏洩や新種ワームの感染防止という触れ込みで、ご利益も大きいのだが、SP2導入前にはアンインストールしておかなければならないのでは…。かすかに記憶があるぞ。原因は、「PC GATE」と「Windows SP2」のバッティングに違いない。今日の教訓…、
SP2の導入前にお知らせを読もう
まぁ、ほとんどの人はとっくにSP2に導入済みだろう。でも、まだの人もいるだろうし、もしかして、再セットアップする場合もあるかも知れない。その際は心得ておきたい。 

 結局、再セットアップすることにした。長いWindowsの更新作業の末、もちろんSP2導入の前に「PC GATE」をアンインストールしたのは言うまでもない、教室のネットワークに無事ログインできた。

 夕刻、下の息子が隣りのシェフに楽譜を借りたいとやって来た。シェフにアドバイスを受けながらいろいろ見せてもらった結果、「ソロ・ギターのしらべ スタジオジブリ作品集」をお借りすることにした。CDも付いていて親切このうえない。帰り際、息子はこう宣言した。
「3ヵ月後を見ていてください」。


夢とフェデリコ・フェリーニ

2005-05-21 23:11:16 | 音楽
 隠された趣味のひとつに夢を味わうというのがある。趣味といってよいかどうか疑問だが、まあ特技に数えてよいと思っている。夢とは眠っているときに見るあの夢である。自分自身不思議なのだが、目覚めたときに見た夢をよく覚えているだ。それと、夢のさなかにあって、
「あっ、夢だ」
と気づくばかりか、限度はあるのだが、その夢に脚色を加えようとするし、また流れを自分の好む方向へと操ることができるのだ。したがって、寝起きが楽しみだし、布団のなかでリプレイを楽しめるので、朝の気分は快い。毎日上機嫌なのはそういう理由からかも知れない。思えば変なワザだ。

 先日、深夜の洋画劇場だったか、フェリーニの「インテルビスタ」をやっていた。フェデリコ・フェリーニは好きな監督のひとり。現実と幻想の見境がつかない独特の世界観があり、彼しか創造できないその世界に思う存分翻弄されるのが、役者であり、観客なのだ。イタリア系だからか、手のひらでころころと弄ばされる感覚がたまらなく快い。根っこにあるユーモアと気どらない生身の感情表現が素晴らしいのだ。とにかくあったかい。「道」でワンワンなかされた高校生は、それ以後、難解で厄介に思えた時期を過ぎ、ようやく彼の世界と対峙できるようになってきた。

 で、「インテルビスタ」だ。有名なチネチッタ撮影所を舞台に、新作撮影中のフェリーニの様子や、日本のテレビ局のクルーの取材中、若き日の彼自身が役者を通して思い出を語るシーンなど、見所が多く、彼のファンならたまらなくなるはずだ。助監督やカメラマンなど本人の役で本音を語っているし、もちろんフェリーニ自身も登場する。圧巻は、「甘い生活」で共演したフェデリコ・フェリーニとアニタ・エクバーグが老いた姿そのままで現れる。アニタ・エクバーグはあの噴水の泉でジャブジャブほたえるシーンでぼくを虜にした。もちろん、当時の映像をバックに太って見る影もないアニタのショットは不気味な対比を見せるが、温かいし、美しい。こんなことが許されるところが大監督なのだろう。

 ここでぼくの特技に戻る。夢のことだ。そもそもの始まりはフェリーニにあると思えてならない。もちろん不遜な言い様なのだが、たかが夢だ。無邪気で、ナイーブで、プリミティブなままで良いんだ、と彼に後押しされ、無意識にぼくがつくり出したぼくだけの世界。フェリーニに出逢えたのは幸せだった。

 「道」、「カビリアの夜」、「甘い生活」、「8 1/2」といったフェリーニの作品群は、その映像美もさりながら、ニーノ・ロータの音楽も忘れてはなるまい。あいにくと我が家にはLP盤でしか残っていない。これを如何にデジタル化するかが目下の課題である。「道」のメロディが流れるだけで、涙腺がゆるむのはぼくだけではあるまい。


ショートカットキーの一覧印刷

2005-05-20 22:54:27 | 音楽
 天佑という言葉をしみじみと噛み締めている。文字通り天のたすけいうべきか、M夫人が「チャングムの誓い」のビデオをわざわざ届けてくださった。さっそく娘にメールを入れた。折り返し、
「今日はハグを許す」
と返信が来た。
・:*:・(*´ー`*人)。・:*:・ うれしい。

 毎週、金曜夜はH氏とのバトルのようなものだ。氏は元大手通信会社の社員で、現在は福祉施設で働いておられる。根っからのパソコン好き。Windows98、Office2000という旧世代の環境に甘んじながら、かなりのパワーユーザーだ。氏にまつわる有名な話として、暇さえあればキーボードで遊ぶというのがある。

 どんな遊びか? Wordなり、Excelなりを立ち上げて、キーボードに向かい、「CTRL」を押しっぱなしにしてすべてのキーを順に押していくというものだ。いわゆるショートカット・キーを乱打する訳だ。
『面白いもんですよ、思わぬ機能がピョコンで出てきて…。Wordで「Ctrl + D」は「書式」メニュー→「フォント」なんやから。今までの操作が阿保らしぃなってぇ』
ひとり遊びの達人がまたひとり、だ。
『「Ctrl + Space」って知ってましたぁ? 書式の解除なんですよぉ』
選択技から移動技に至るまで氏の頭の引き出しにはぎっちり詰まっている。

 そんな氏をさえ唸らせる裏の技を持っていないと講師は勤まらない。しんどい稼業なのだが、また逆に氏をぎょっとさせるのが楽しく、いわば、ぼくの仕事の醍醐味なのだ。

 ショートカットとは今さら言うまでもなく近道のことだ。H氏のみならず、ショートカットの便利な魅力にとりつかれた向きにお薦めしたいのが、Wordにおけるのショートカットキーの一覧印刷である。やり方はこうだ。

  1. 「ツール」メニューの 「マクロ」をポイントし、「マクロ」をクリックする
  2. 「マクロの保存先」ボックスの 「コマンド マクロ」をクリックする
  3. 「マクロ名」ボックスの 「ListCommands」をクリックする
  4. 「実行」をクリックする
  5. 「コマンド一覧」ダイアログ ボックスの 「メニュー コマンドとキー定義」をクリックする
  6. 「OK」をクリックする
  7. 「ファイル」メニューの 「印刷」をクリックする

 コマンド名は英文になるので、自分でその機能や役目を実際のキー操作で確かめながら、分かりやすい解説を加えていかれたらいかがだろう? 面倒な作業だが、やり終えてみると以前とははるかに異なるサクサク感が味わえ、パソコンの面白さが満喫できることうけあいだ。なによりパソコンの操作は単独のものではなく、共通のものが多い。威力を発揮するのはWordだけに止まらない。

 音楽なしで過ごした一日。道理でだるくて仕事がはかどらないはずだ。