hyperclub

パソコン教室アイラブハイパークラブです。
教室に流れるBGMなどを紹介します。

旅愁

2007-06-30 23:45:19 | 音楽

 午後の予定が相次いで変更で、結局、ぽっかり穴が空いた。こんな日もあるさ、と透かさずペダルを漕いだ。緩やかな登坂を進み大王方面に向かうことにする。運動をするにはかなり暑いが苦にならない。と言うか、そういう身体になってきた。昨日の夕方は、島茶屋までを往復した。それでも往復10キロほどにしかならない。波切の灯台までは無理なく走れる気がする。

 安乗、波切、麦崎と灯台ばかり狙うコースを灯台シリーズと決めているのだが、残念なことに安乗までの道のりは自転車にとって極めて危険である。セットで売れればおいしいのに、観光地として痛いことである。その点、側道のある先志摩への道は安心して走ることができる。排気ガスに耐えなきゃいけないが…。

 距離にして片道10キロ、時間にして約25分弱、ややゆったりめの走り。休憩なしで灯台入り口まで駆け登ることが出来た。午後3時過ぎ。そこで見たものは、週末のせいか多めの観光客と、それをはるかに上回るおびただしいとんぼの群れ。赤とんぼのようにも思えるが、絶え間なく移動するので確認できない。でも、しばし心を奪われる光景である。旅行者を慰める、まさに旅先ならではの、日常を超越した景色。

 さらに見つけた看板に引き寄せられた。Fuku03_1

渇いた身体に、

トコロテン

とは何とも甘い誘惑である。エキゾチックな顔立ちのお店の女性から、

「おだしになさいますか、きな粉にされますか?」

と尋ねられ、Fuku02 疲れを癒すためにもここは清清しい

「おだしで」

と、大人の選択である。

 ところてんの食べ方は地方によって多様であるのは知っている。

  • 二杯酢あるいは三杯酢をかけた物に和辛子を添えて
  • 黒蜜をかけて単体又は果物などと共に
  • 醤油系のタレで

と、まさに何でもありだ。

 

 さて、ここのお店では

お出汁か、きな粉か

である。思わず身を乗り出した。もちろん興をそそられて。待つこともなくほどなく登場。貝のはし枕(箸置き)が心憎い演出。海の響き、磯の香りが漂うようだ。Fuku01_1

 

 御つゆ(出汁)をたっぷりかけ、添えられたお酢を控えめにして、これ以上ない上品さでにかっ込んだが、さわやかで、しかも深い味わいがある。酢に弱く少し咽(むせ)たのは愛嬌である。

 テングサを海から採ることからすべて自家製という。もともと海女さんのお店だそうだ。天然自然であることの意味を知り、心がけ、それを伝承してきた深みがある。海の恵みが透き通った心太に染み渡ったかのよう。その味をしっかり確かめつつ、瞬く間に平らげたのは、チト哀しい。アイスだったが食後の珈琲も美味く、乳酸値も低下して行きそう。梅雨の合間をぬっての稀少な晴れ間だが、心もさわやか。ちなみにギリシャ彫刻を思わせるお店、福福茶屋の女性だが、kiyoさんの姉さんである。

 

Fuku04_1


海女文化村へようこそ

2007-06-24 16:31:38 | 音楽

A0282  幼なじみで、近所に住むY氏が、日本彫刻会が主催する「第37回日彫展」で初入選されたとの報が届いた。

 嬉しい。そして、「継続は力」、コツコツ努力した人に栄冠は輝く事実を重く受け止める。さらにパーティの準備も忘れずに。

 彼んちを夜遅く、

「おーい」

と訪ねると、暗闇に影があり、慌てて、

「こんばんは」

と挨拶した相手が等身大の海女さん像であるなんて毎度のことで、彼の家こそワンダーランドと呼ぶにふさわしい。今どき薪(まき…読めるかな)で風呂を焚いてる。これも珍しいのだが、釜当番を務め湯加減のあんばい尋ねる家族思いの姿が微笑ましい。誠実、実直、辣腕と枕詞が付く能吏の一人だが、中学校時代に彼がこしらえた伝説は家族ですら知らないもので、ぼくは大事な切り札として保存している。

 氏が発信するホームページ、「海女文化村へようこそ」は、学生のみならず、研究者やマスコミの皆さんからも注目を浴び、国内外問わず重宝がられている。何よりネイティブでナイーヴな志摩の魅力が彼のページからこぼれてる。地元に住む我々だって目からウロコである。

 地道に活動を続けるだけのことだろうが、海女研究家、郷土史研究家に加え、彫刻家という肩書きを加えた今後の活躍を願って止まない。

 

※追記 掲載の写真はぼくのお気に入りで、入選作かどうかは不明である。

雨の日のジャズ 雨の日のジャズ
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発売日:2006-10-25


蛍待ち

2007-06-23 23:18:00 | 音楽

 拙ブログへようこそ。

「おやっ?」

と思われたことと思う。テンプレートを変えてみた。というより一番最初に戻してみた。やはり、これ。自分のなかで不思議に落ち着いて、違和感がない。

引用文だって、BLOCKQUOTEタグが効いて、このように差別化されるから嬉しい。

って、さっそく使ってみたりなんかして。

 

 雨を心配しながら創造の森まで走ってきた。山小屋の自販機で水分補給をするのが楽しみというか、一区切りなのだが、財布を見たらお札も小銭も空っぽであることに気づいた。そうと分かると反って喉の渇きを覚える、単純な性格である。

 そこへビジターセンターのN氏が戸締りのため来られて、グッド・タイミング。

「100円ちょうだい」

このフレーズは子どもたちからよくネダラレタものだが、おそらく自分が使うのは初めてだ。ぼくの子どもの頃は、

「10円ちょうだい」

だった、記憶では。でも、ちょうだい…って、勇気がいる言葉だ。彼は頓着せず、久しぶりなので話が弾む。

「こんな日和の晩って出そうやんな」

お化けの話ではない。

蛍である。

そうかぁ、こんな日なんやな。今にも降りそうで、生温かい。

「7時頃出て、で、いったん引いて、また10時頃に出ます」

やっぱりお化けみたいやなぁ。

 蛍の餌となるのはカワニナ(川ニナ)といって巻貝の仲間である。これを幼虫の間に貪り食うが、成虫になれば水だけでよいらしい。何とも羨ましくなる身体であることよ、と言いかけたら、N氏、

「成虫になったら交尾して生涯を終えるのです」

そっかぁ、交尾のためだけに産まれて来て、育つのか。諸行無常の光なんやなぁ。ぼくは人間でよかった。いい父親とは言えないが、子どもたちと触れあえる。

 それにしても自然界は厳しい。そんな蛍の世界を創造の森で体験されてはいかがだろう。暗くならない内に家路を急ぐぼくをよそに、暮れかかる駐車場には多くの車が残っている。蛍待ちって響きがいい言葉だ。


キャンドルナイト

2007-06-22 23:41:59 | 音楽

 Iさんから、「豪快な号外」というフリーペーパーが届いた。何でも、

(笑い楽しみながら)30秒で世界を変えちゃう新聞

なんだそうで、まあ写真をご覧いただこう。

Geshi

 今日、6月22日は夏至、一年で一番夜が短い日だから電気を消してキャンドルを灯してこの号外を読んで未来に思いを寄せようという訳である。

 

 京都議定書に冷淡だった米国がミシシッピー州の大水害で手ひどいしっぺ返しを喰らったように、自然を舐めてはいけない。私たちに出来ることから始めなければ…。

「まずは、半径3mを変えてみよう
そこから、世界が変わっていくって。」

 まさに仰るとおりである。ぼくは自転車という移動手段を見つけた。それは排気ガスを少しでも出さないという意味よりも極めて個人的で消極的で恣意的なものだが続けようと思っている。

 

 今回、このフリーペーパーのおすそ分けはごく狭い範囲に終わったけど、皆さんはどなたもそういう理念を呑みくだしておられるばかりか、熱心に行動しておられ、ぼくより遥か先を行っておられる。次の機会にはもっと早く情報をお届けしたい。どなたにも行き届きますように。

 

 ただこれだけは知っておきたい。北極の氷がすべて解けたって水位は何ら上がらない。水没する島なんてのはデマだ。理科の実験で学んだとおりである。環境問題はクールに進めて行きたい、ものだ。

 

 教室の明かりを消して、キャンドルを点して、ついでにお香を焚いて…。で、何をしてたかというと、カントリー三昧である。

カントリー・ヒッツ カントリー・ヒッツ
価格:¥ 2,541(税込)
発売日:1999-07-07

 女性ヴォーカルではトリーシャ・イヤウッド、リーバ・マッキンタイア、男性ではマーク・チェスナットとヴィンス・ギル。ジョージ・ストレイトという凄いスーパースターもいるが、日本では無名。カントリーファンは孤独でもある。


どんぶりこいたぁ

2007-06-20 22:38:17 | 音楽

Ajisai

 「あばばい(眩しい)」に次ぐ鵜方弁のビッグ・イディオムと言えば、

「どんぶりをこく」

である。「丼」を想像してはいけない、「ドンブラコ、ドンブラコ…」だろう、きっと。

 つまり、

(お池に)ハマって、さ~たいへん

と言ったところか。

 パールロード沿いの農道、今、稲の緑が濃く、あぜ道には紫陽花が綺麗に咲きそろっている。写真を撮ろうと狭く際どい畦に自転車を止めようとしたら、着地点がアウト・オブ・バウンズ、つまり片足が水ん中で、泥の中にボチャ。

「わっ、どんぶりこいたぁ!」

とっさに口をついて出た言葉。生粋の鵜方人であることを自覚した。

「世界はメタファーだよ!」


ズンズン

2007-06-18 22:33:10 | 音楽

 畏友、K氏の如く、クラシックを聞くためだけにアンプを吟味しスピーカーのデテールにもこだわる…といった複雑さはぼくにない。しかし、それなりに音にはうるさい。AVといえばオーディオ・ヴィジュアルの略でしか無かった頃、自慢の愛機には満足できず、

「もっと、もっと」

ばかり叫んでいたような気がする。

こうありたい自分とこんな自分との落差

それはぼくを象徴する言葉であり、その頃も、今も変わらない。ぼくの進化よりも、周りの進化の方が顕著であり、頂上を目指すもいつも八合目あたりをウロウロしてるのが現実だ。

 

「ヘッドフォンを選ぶのならどれにしたらいい?」

こうアドバイスを求められたぼくは、即座に、

「お店に行って聞き比べておいで!」

と答えたのだが、現実問題としてそんなことできるんだろうか、と疑問がわく。ほんと無責任だ。

 のっけに音にうるさいと書いたが、機種選定に際し自分が選ぶのであれば、どうせ五里霧中なのだ、アマゾン書店へ飛ぶことにする。「エレクトロニクス」から「サウンド・オーディオ」、「ヘッドフォン」と辿る。

 このサイトのありがたいのは、「リストマニア!」と「カスタマーレビュー!」の存在である。「リストマニア!」のどれかに入って見た目のよいのを捜す。気に入ったのが在ったら、スペックを記憶し、さらに「カスタマーレビュー」を熟読する。

 ポイントはコスト・パフォーマンスという言葉かな。通のはずが、段々尻つぼみになってきたぞ。

 ぼくの携帯電話には1GBのマイクロSDを増設し、音楽ばかりか落語までぶち込んでいる。ヘッドフォンがあれば自転車漕ぎながら、

「ズンズン」

とリズムに乗れて最高だ。携帯のフォン端子は独特の形状だが、ミニジャック機器と繋げることが出来る。アウトドアだろうが、インドアだろうが、ファジーに使えるといったところでこんなものを選択してみた。

 で、アマゾンの価格をしっかと記憶に留めたら、お店にGO! ナニ、地域の活性化も大切だ。

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夕焼け小焼け

2007-06-16 23:38:20 | 音楽

Sunset

 リカルド・サントス。本名をウェルナー・ミューラーと言い、ドイツの有名なオーケストラ指揮者であり、また、アレンジャーとして知られる。コンチネンタル・タンゴ、ラテン・ナンバーはもとより、スィング・ジャズ、果てはムード・ミュージックまでその卓抜した演奏と編曲は一世を風靡した。

 わけても世界各国の曲を網羅した「Holiday」シリーズは有名で、日本でも「ホリデー イン ジャパン」は大ヒットした。

 

 その昔、と言っても東京オリンピックの頃だろうか、まだ中学生だったぼくは間奏でいきなりツイストのリズムに切り替わる「夕やけ小やけ」には思わずのけぞってしまった。

 外国人から見える日本人観には時に珍妙と言えるほど正鵠を外し、中国と間違えてないかと憤慨したくなることが多いが、このアルバムもまさにその通りで、

「これはいくらなんでもチャイニーズやろぉ!」

と思わず突っ込みを入れたくなるほどだ。しかし、聴き入ってみると日本人の編曲ではありえないほど日本らしさが透けてくる、不思議な味わいをもつ作品である。樺色、桔梗色、納戸色、萌黄色、ときいろ、いっこん染め…など、和の色が頭を過ぎる色彩豊かな演奏、派手である。

 

 今日は北の窓からも夕焼けが分かるほど印象的な雲だった。とりとめもなくて、本来書こうと思っていたことを外してしまった。そんな日もあるさ。

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温故知新

2007-06-13 23:53:09 | 音楽

 そろそろハードディスクのバックアップを考えるとき。周りでバタバタとデータが飛び始めた。USB接続の外付けHDDが頭にある。

 店頭で250GBのものが15,000円前後。しかし、熱で寿命が短いというのはいただけない。冷却ファンを備え、さらに材質も熱対策を凝らしたものと欲張りだ。そこで、今、これに注目。

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 ヒートシンクボディのみならず、別売りオプションとなるが冷却ファンも付けられる。これで少しでも寿命が延びてくれたらありがたい。

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 で、自転車乗りのついでに偵察してみた。A店にはファンしか在庫がなく、遥々B店に遠征したら外付けHDDが特価で「12,800円」となっている。

「ゲッ、日本一安い!」

 直ぐレジまで運び、リュックに入れるやA店に引き返した。無事、ファンもゲットぉ!

 ME時代のデータ、XP時代のデータを移行しようと祭りの準備を始めた。

「10年前のあなたの学習が残っている」

と言っても大げさではない。わずか10年ほどだが、この教室の大切なクロニクル。その始まりである。

 今日のBGMはモーツァルト。何故か、落ち着きたがっている。


創造の森…菖蒲園

2007-06-10 20:11:14 | 音楽

Yokoyama01

 自転車漕ぎには何かと配慮が必要な季節である。

 先ず、晴れていなければならない。泥除け(フェンダー)がないから路面が濡れていてはいけない。さらに、ライトがないので、夜は走らない。ベルもないから、人ごみの多い時間や場所は遠慮しなければならない。ナニ、降りて歩けば良いだけなのだ。

Yokoyama02  自然とお気に入りのコースが出来ている。的矢大橋往復なんてのはもっともダイナミックで心地よいのだが、自動車の通行量が多くて排気ガスが気になる。せっかく煙草をやめてきれいな肺に戻してるのだから。

 やはり奥の野コースが多くなる。大変な坂といえば横山口辺りだけで、全体が登り坂でも勾配が緩やかで、比較的に息を上げることなく創造の森までご機嫌でたどりつける。この「快さ」が継続の秘訣だ。

 ある時、ご近所のM氏に農道走行中にばったり出会った。なんでも所有の田んぼが横山の裏側辺りにあって、田植えの準備をする、というそんな頃の話だ。

「この先、左側に階段みたいなものがあるじゃら。そこを越えるとのォ、創造の森へ繋がっとるんやんなァ」

 もともと、

「この丘を越えたら、どんな景色が広がってくれるんだろ?」
「この角を曲がったら、どんなお屋敷が待ち構えてるんやろ?」

と考える性質(たち)である。その時は直ぐ言われた通り行った。自転車担いで、階段上って、倒木乗り越えて…、と。地図も何も持たないから、あわや第2展望台(第1ではない)が間近という場所まで行ってしまい、菖蒲園の標識を頼りに辛うじて目的地に到着できた。これはこれで自転車スポーツの醍醐味ではあるのだが、再度やってみる気持ちはない。蛇、とりわけマムシが怖い。

Yokoyama03  今日は日曜。登山道に出ず、創造の森手前の人家を迂回する杣径(そまみち)を昇って行くと菖蒲園にダイレクトなのだが、いつもより賑やかである。4時過ぎなのに人の声がする。祭りの後という風情で、遅ればせながら花菖蒲が盛りなんだと気づいた。ぼくの好きな花が、この花菖蒲であり、青春のほろ苦い思い出に繋がって行く。しばらく声が出ない。じっと見惚れた。

 紫陽花だって色とりどりでどれもが素晴らしく、驕りの美だ。汗をかいた分、愛しく、さらに慈しんで鑑賞できた気がする。現金なものだ。

Yokoyama04