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パソコン教室アイラブハイパークラブです。
教室に流れるBGMなどを紹介します。

世界の日本人ジョーク集

2007-04-28 15:30:34 | 本と雑誌

 最近ハマっている本が「世界の日本人ジョーク集」である。

 

 日本人とは…、なんぞと大上段に振りかざすよりも、世界中で交わされている日本人をネタにしたジョークで見えてくるものがある。向かっ腹が立つものもあれば、ニヤリとさせらればかりか、大笑いさせられるのもある。腹が立つなんて立派な愛国者だな。少なくとも自分の国を悪いと貶す自虐趣味はない。この本の視点もそこにある。

「日本人ってヤダねえ!」

という人は、自分の町だろうが、家族だろうが、みんな嫌な人なんだろうなぁと思えてしまう。

 日本人から見た日本人観と外国人が思うそれとの落差と一致、やや目からうろこだ。

 

 お気に入りが、「早く飛び込め!」というもの。

 

 ある豪華客船が沈没しそうになった。船長は乗客たちに速やかに船から脱出して海に飛び込むよう指示しなければならない。船長はそれぞれの外国人乗客にこう言った。

 

アメリカ人には、

「飛び込めばあなたは英雄ですよ」

イギリス人には、

「飛び込めばあなたは紳士です」

ドイツ人には、

「飛び込むのがこの船の規則となっています」

イタリア人には、

「飛び込めば女性にもてますよ」

フランス人には、

「飛び込まないでください」

日本人には、

「みんな飛び込んでますよ」

 

 集団主義といおうか、群れたがる、というより同化したがるのかも知れない、日本人は。いじめの原理もそこらにありはしないか。毛色が違うと排除したくなる。他人と異なるから個性になるのだ。話が飛んてるね。

 

 韓国人なら、中国人なら…と、このジョ-クのパターンは幾通りも生まれるだろう。ぼくもスペイン語に詳しい人と話していて、スペイン人バージョンを思いついた。

スペイン人にはこういって海面を指させばよい。

「今日のパーティ会場はアッチです」

 

 イタリア系のぼくにはこう言ってもらえばよい。

「ついさっきスゲー別嬪さんが飛び込んだばかりですぜ」

世界の日本人ジョーク集 世界の日本人ジョーク集
価格:¥ 798(税込)
発売日:2006-01


読む楽しみ

2007-03-17 22:24:31 | 本と雑誌

 改訂版って…ε~( ̄、 ̄;)ゞフー。

 データが飛んでやり直し。いつもならメモ帳からコピペなのに、手を抜くときに限って事故は起こる。で、本題…、っす。

 初めて時計を買ったときを思い出す。訳もなく、用もないのに手首に視線が行ったものだ。

Shiori

 近ごろ、何の気もなしに本を開けたり、閉めたり…、を繰り返している。すっかり栞がお気に入りである。

 というのも、お友だちの手づくり、仲間同士のコラボの賜物なのだ。kiyoのクロゼットさんの描いた絵に、coco houseさんが装丁を施してくれて、魔法の友だちさんが制作を担当してくれた、世界にたった一つしかない栞なのだ。プロデュースが魔法のじゅうたんさん。どなたも、グレイト・ジョブ! 

 素敵なコンテンツ、皆さん、ありがとうございました。

 個人的なことながら、昨年の「シネマザウルス」のHPづくりを思い出した。楽しい仕事だった。

中原の虹 第二巻中原の虹 第二巻
価格:¥ 1,680(税込)
発売日:2006-11-02

 目下、浅田次郎著「中原の虹 2巻」が8合目までたどり着いた。読み終わるのが惜しい。全5巻というのに3巻以降が未刊なのだ。待ち遠しくてならない。

 「蒼穹の昴」→「珍妃の井戸」→「中原の虹」と連なる系譜、これはお奨めだ。未読の人が羨ましくなる。ワクワクしながらページを捲る楽しみが残されているのだから。

 それと、志摩市立図書館の「利用者カード」がリニューアルされた。一枚のカードですべての市立図書館の利用が可能で、しかも貸し出し冊数が増えた。未登録なら手続きを急ごう。


ギムレットには早すぎる

2007-03-08 23:06:07 | 本と雑誌

 不遜な言い方を許してもらえば、読書をするなら入院するに限ると思っていた。ところが周りに病院と仲良しの人が多くなって、まぁここらが年齢なのだろう、実際の病室ではそうではないというのがぼくにも分かってきた。アキレス腱を切っただとか、交通事故で…だとか、それはそれで深刻だろうが、さらに重くとんでもない症状で病院送りになるというのが実際の話だ。とても読書どころではなさそう。唯一救われたのはA嬢の

「落語のCD、貸して」

ぐらいか。

 もう一世代若い頃には、書物をお見舞いにすることが多かった。若かったのだと思う。外科的な患者ばかりだったから。

 さて、その見舞いの品というのが、ローレンス・ブロックの「八百万の死にざま」であり、レイモンド・チャンドラーの「長いお別れ」であった。当の患者はシャレと受け取ってくれたし、読後感は好評で、大いに感謝されたものだ。でも、家族の方たちには顰蹙(ひんしゅく)ものだったと聞く。見舞いにもっとも不向きなタイトルだ。

 書名のイメージこそ悪いが、

(ニューヨーク市の人口にあたる)八百万の死にざまがあれば、八百万の生きざまもあるんだというそれぞれの人生を前向きにとらえたものだし、「さよならを言うことは少しの間死ぬことだ」というカッコいいレトリックなのだが…。

 普段忙しく、本読む暇もない人には絶好の暇つぶしになると断言しておく。

 チャンドラーは、病床でなくたって若い人は読んでおくべきだ。ぼくの知り合いに、好きになった女性には必ず読んで欲しいと「長いお別れ」をせっせとプレゼントしていたのがいるほどだ。ぼく同様、ハードボイルドには似つかわしくない男で、でも、理想だけは高かった。読み終えた彼女を射止めたかどうかは、また別の話になるが、これこそ

こうありたい男と
こんな男
との激しい落差

というものかも知れない。

 さて、ぼくにとって今日は特別の日になった。というのも、その「長いお別れ」を作家の村上春樹氏が新たに翻訳し直して、「ロング・グッドバイ」として発売された日だからだ。男女を問わず、生涯に一度は読んでおくべき本の一冊だと思う。文体が素晴らしく、名文が散りばめられている。本の中の有名な台詞が今日のタイトルだ。

ロング・グッドバイ ロング・グッドバイ
価格:¥ 2,000(税込)
発売日:2007-03-08


サラ・ウォーターズ「荊の城」

2005-10-11 23:46:29 | 本と雑誌
 夜明け前に起きだして、わずかばかりページ数を残していたサラ・ウォーターズ「荊の城(いばらのしろ)」を読破した。面白かったのなんの、寝坊助が未明に布団を跳ね除けたほどである。

 この物語、19世紀半ばのロンドンの下町で舞台は始まる。ヴィクトリア朝とくればチャールズ・ディケンズの世界である。主人公は17歳の女の子スウ、育ての母サクスビー夫人に可愛がられ、ラスト街の故買屋の家で幸せに暮らしている。もう一人のヒロインが、モードで、時代遅れの城館に老いた伯父と住む令嬢である。スウとモードは同い年。ここがミソ。ある夜、通称"紳士"と呼ばれる詐欺師が儲け話があるといってスウの家を訪れる。というのが…。

 ここまでしか書かないのが礼儀だろう。しかし、しかし…、「起・承・転・転・転・結」に、さらにもう二つ、三つの「転」を付け加えたいほど、二重三重に仕掛けられた絶妙なトリックに読み手は作者のなすがままページをめくらざるを得なくなる。

 カバーの絵画に見入っているうちにそのまま受けるイメージで物語の世界に入っていける。イギリスがもつディープな闇の世界にうごめく人の営みのおどろおどろしさ、ぼくは日本人でよかった、とつくづく思う。大富豪の女性と結婚し、新妻が病気であると精神病院に入院させれば、その財産はすべて夫のものとなる。医者と結託して健常者である妻を無理やり病気に仕立て、財産を分捕り、妻を生涯病院暮らしさせることが、当時、よくあったらしい。これがベースになっている。で、これで先入観を抱き、ストーリーが読める気になったら大間違いであると忠告しておく。

 「うっさいよ!」なんていう啖呵が可愛いスウ、本を読むにも食事をするにも手袋をはいてと貴婦人たるべく育てられたモード、さらには不気味といってよい伯父、怪しげな故買屋のオヤジ、堂々たるタフさぶりを見せるサクスビーの母ちゃんと、登場人物もミステリアスで、緻密に描写し、活きている。会話文のみならず翻訳(中村有希氏)の全てを絶賛したい。

 昨年、17世紀のアムステルダムを背景にした「珈琲相場師」を読み終えた勢いで買ってしまい、長らく「積読」状態だったが、得をした気分だ。上・下巻合わせるとちと痛い出費だったが、読後はそんなことすっかり忘れ去っている。ネタバレに気をつけたつもりでこんな書き方になってしまった。今夜は早寝だ。


枯木灘

2005-07-18 23:31:03 | 本と雑誌
 高校の制帽がまだ輝いていた頃のことだ。演劇部に入部したてのぼくは、それが伝統なのか、単なるその時の思いつきなのかは知らないが、通過儀式のひとつとして、先輩からある命令を仰せつかった。部員は女子が多く、当然先輩も女性で、ルールに厳しく、それは命令というよりも、むしろ厳命に近い響きを感じさせた。

 さて、そのお達しとは、

  • これから1時間
  • 校内を歩く
  • すれ違う人の誰にも挨拶をする
  • 必ず何らかの言葉を引き出す

というものだ。舞台に立ってもあがらぬよう度胸をつけるといった目的から発案されたように思える。しかし、それは女性の発想だ。まだ、青臭くて、ほとんど中坊丸出しのぼくはたった2人目でビビラされた。会話を引き出すどころか、上級生から、

「うるせー、何やお前、なめとんか」
「アッチ行け」
「はったおすぞぉ」

 もし、町なかで、見知らぬ人から気安く声をかけられたらどう反応する? ぼくには度胸試しどころではなく、まさに命がけのように思えたのだが、練習法としては実に効果的であった。が、それは後になっての話だ。人見知りする性質(たち)のぼくには、現在、かなりの部分活かされているようだ。

 なるべく人に遭わない場所を行ったり来たり、それでも時間はちっとも経過しない。そこで、古ぼけ具合に年季が入り、迷路のような薄暗がりの校舎を選んで進んだ。そこには剣道場があった。

 5、6人の新入部員が道場前の廊下で正座させられていた。正座も大切なお稽古なのだ。隣のクラスの I が居た。命令ではなく素朴な好奇心から、
「なっとしたん(どんな不始末をしてお仕置きを受けたんな…の意)?」

 たぶん口を開くのは厳禁だったのだろう、鬱陶しげに視線だけをぼくに投げ、元の姿勢を崩そうとしない。言いつけを思い出したぼくは必死で語りかけた。かれは頑なに沈黙を守ろうとする。後に銀行マンとして活躍する男だ、その頃から性根は座っていた。彼から見たらぼくは無邪気ではた迷惑なガキに映ったことだろう。それでも執拗なぼくの攻撃に根負けしたものと見える。

 冷静な男が唇をうっすら片方だけ歪めた。しかも極力動かのを惜しむかのように。そして、照れくさそうに目を細めながら、とうとう呟いた。

「アッチ・へ・イ・ケ…」

 大学生の頃は彼の自宅でしばしば麻雀に興じたが、形勢不利になるや決まってぼくはこの話を持ち出した。その度に、飲みかけのビールを噴出したり、煙草に咽たりしたものだ。

 その彼が逝って、2度目の盆を迎える。今日は機会があり、仏壇に線香を供えることができた。位牌の前に馴染み深い銀行の名札を見つけた。

 「ひろのぶぅー、オレ、転勤やてぇ、どこや思う? 新宮やさぁ」

 あの日の記憶がまざまざと甦る。中上健次の「枯木灘」とその世界を語り合える文学青年でもあった。


二目と見られぬ

2005-06-17 23:23:25 | 本と雑誌
 二目と見られぬ、とか、おぞましい、とかいう表現は穏やかではない。まして人間の顔について語る場合には…。いや、ぼくの顔のことではない。まだそこまでは行っていないとは思うのだが、それは主観か。

 そんな男がいたとする。顔の美醜でその人間性まで判断はできまい。それは自明のことだが、当事者にとっては果たしてどうだろうか。幼児期、少年期、青年期と成長するにつれ、人格形成における影響は余人の想像を絶するものがあるはずだ。

 久しぶりに読み応えのある小説に出会った。読後感はすがすがしく、余韻が残っている。星5かな。早川書房から出ている、サイレント・ジョーのことだ。2002年アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞最優秀長編賞を獲得したのも当然か。主人公の生き様に圧倒されるのだ。

 赤ん坊の頃、実の父親に硫酸をかけられ顔面に大火傷を負った主人公ジョーは、施設にいるところを地域の実力者ウィルに引き取られる。一生消えない醜い傷跡を顔に残しながらも、慈愛に満ちた養父母のもとで立派に成長し、保安官補として刑務所勤務をこなしながら養父のボディーガードを勤めている。ある霧の深い夜、養父がジョーの目前で何者かに射殺される…。

 ジョーという青年が魅力的だ。自分に起きた運命をすっぽり受け入れ、克服し、真摯に生きようという潔さが、読者をぐいぐい挽きつける。すごいの一言だ。題名のサイレントは無口で、他者に訴えるのではなく自分自身に向かって語りかける様のことだろう。

 ストーリーは養父殺しの犯人に復讐すべく粛々と捜査を進める彼を追うのだが、ひねりが効いているのはもちろんだが、彼に絡む脇を固める人物像が複雑に入り組み一人ひとりのキャラが立って活きている。単なるミステリに終わらない、複雑な過去を背負うひとりの青年の成長物語として読んだ。読後感は爽快だ。


夏休みまであと85日だぞ

2005-04-27 23:35:56 | 本と雑誌
まもなくGWに入る。連休への秒読みどころか、夏休みまでさえ、もう85日を切っている。皆さん、さぞソワソワしておられることだろう。

教室は連休も関係がない。この時期、主婦の皆さんは休みの子どものために家庭に貼りつけになるし、小旅行だって計画されているようでお休みなのだが、その分、大学生諸君が戻ってくるし、ビジネスマンの多くが業務に不可欠なスキルアップを目論んでおられる。特に仕事を覚え始めたフレッシュマンにとって、連休は、業務に即したパソコン技術の向上や弱点克服のためのよい機会になる。最近の傾向としては、EXCELやWORDの重点的な学習よりも、ホームページ作成やプレゼンテーションのスキルなど、表現力のアップに積極的だ。また、オークションの出品デビューを企てるひとが増えるのも時間的に余裕のあるこの時期だからだろうか。

かって仕事や勉強の便利な道具として位置づけられていたパソコンも、その用途はより能動的、積極的なものに進化しつつある。コンテンツ発信というアグレッシブな使い方に移行しているのだ。

パソコンを利益目的に使うのも当たり前になってきているが、誰だって一朝一夕に目標を達成するという訳には行かない。しかるべき備えといおうか、技術的裏づけも要るし、情報も必要だなのだが、もっとも大切なのは長期的な戦略ではなかろうか。途中で挫折するのは、目先の利益にこだわり過ぎていないだろうか。

高校生だって、
「アフィリエイトってどうやればいいの?」
と質問する時代だ。この連休、時間的にゆとりがあるという方はゆっくり話し合いたいものだ。

GWに読む本として、主婦もかせげるパソコンで月収30万―ホームページの新ビジネス・アフィリエイト体験記を薦めたい。


「だめだよ」っていえるよね。友だちだもの

2005-04-20 23:21:28 | 本と雑誌
今夜もご覧いただきありがとうございます。

しかし、「ありがとう」という言葉は素敵だ。何時いかなる場合においても、即座に口にするよう心がけている。

この地の方言では、「おおきんな」だ。これも、好きなフレーズだ。オークションでいいひとと取引できると、「この地のありがとうです」と断って使わせてもらっている。

言葉といえば、以前から気にかかっているのがある。この町のいたるところにかかっている看板に見られる標語のひとつなのだが、

「だめだよ」っていえるよね。友だちだもの

社会を明るくする運動の入選作で、小学生の作品らしい。

初めて気づいたとき、ちょうど拉致問題で騒がしい時期だった。人間関係、外交関係を問わず、われわれにもっとも大切な理念のような気がして、立ち止まりじっと見入った。その瞬間のことだけではない。残念なことに、中国、韓国の状況を鑑みるに、今もなお色濃く沁みこんでくるのだ。

かって、叱ってくれた友がいた。諭してくれた先輩がいた。多くは悟らぬ心に過ぎてのち愚かにも後知恵で気づく戒めだったかも知れない。でもいつかは分かるときが来るのだ。ぼくは「おおきんな」と頭をたれるばかりだ。

今頃になって押入れに頭を突っ込んで赤面を隠している…、嗚呼、愚かな半生だ。




勘弁してくれ

2005-04-19 23:58:00 | 本と雑誌
最近、こんなメールが届いた。

件名:電話しました?
本文:
お久しぶりです。アドレス変わりました。さっき貴方の家の近くに

おしまいの部分が途切れている。妙に思わせぶりだ。が、署名はない。誰だ? 送信者を見る。ここで、@以降に注目。Yahooメールだ。念のため、メールを右クリックして、メニューから「プロパティ」を選択。ヘッダを調べる。当たり前だが、ぼくの存知よりではない。

この頃、件名、本文ともずいぶん手の込んだメールが多く届いている。感心しているのではない。正直、迷惑だ。胸に手をあて、もし、目下そのような状況下にある人なら、返信してしまうのだろう。残念ながら当方に心当たりない。したがって、ゴミ箱行きだ。

こんなのもある。

件名:メールくれましたよね?
本文:
あの、ここ最近アドレス帳に登録していないアドレスでメールが届くのですが、私のアドレスをご存知で送信されましたか?不思議に思いこのように返信してみたのですが…。

これには釣られそうになった。送信者は女性名。一字違いだが似たような名前の知り合いがいる。しかし、思いとどまった。暇な時間帯だったら…、危ういところだ。

これらのメールは返信して初めて向こう様にこのメアドが活きているの分かる。そっからいろんな仕掛けが繰り出されるのだろう。君子危うきに近寄らず、だ。

いきなり地雷を踏む場合がある。
「こちらをご覧ください」
クリックしようものなら、「会員登録ありがとうございます」のメッセージとともに、ご丁寧にこちらのIPアドレスやらメールアドレスやら挙句の果ては県名までが記載されたメールが届く。会員登録料○万円、高額だ。さらに、傍らには
「解約される方はこちらをクリックしてください。解約料は3万円」
これがワンクリック登録詐欺と呼ばれるものだ。被害者はけっこう多いようだ。もし踏んだら、
「ワンクリック登録 詐欺」
を、Googleでくぐればよい。対処法を教えてくれるはずだ。メアドから住所が特定されることはない、無視が鉄則のようだ。

ネットの世界に誘惑は多い。しかし、「清く、貧しく、美しく」を貫くことも男の美学ではなかろうか。現実の世界と同じだ、うまい話や都合のいい話には裏がある。

と、ここまで書いていたら、

件名:届いた?
本文:
ごめーんさっきの話だけど生理きたから逢えないーまた今度の機会でもいい? maki

もし、ぼくが艶福家だったら、ドキーっとしてすかさず返信したろうか。黙々とゴミ箱に放り込む自分が哀しい。情けないが愛しくもある。

T子さんから「ゴクセン」のDVDを借りたまま一週間が過ぎている。観る時間が取れない状況がずっと続いている。ご好意に甘えっぱなしだ。
それでも、「 アメリカン・タブロイド 」、今夜中に読破できそうな気配だ。




皇なつき作品集「画趣」

2005-04-18 23:13:23 | 本と雑誌
手もとに届くまでどれほど待っただろう。昨年の12月中旬という発売予定を知り、e-honに予約を入れた。それが延びる旨メールが入って下旬予定となり、それさえいつしか年を越えてしまった。結局、2月も一週間ほど過ぎた頃、やっと手にすることができた。なじみの書店から、「間違いないないですか?」とわざわざ連絡が来たほどだ。

もともと古代中国を舞台にした小説が好きだ。史実の妙といおうか、興味深いエピソードやトピックの宝庫だ。学ぶべき多くを教えてくれる。中国4千年の歴史、人間が持つ叡智の素晴らしさに溢れている。

読書遍歴を重ねるうちに装丁や挿画にこの人の描く作品が多く用いられているのに気づき、印象に強く残るようになった。

それが 皇なつき作品集「画趣」だ。

「すめらぎ」とお読みするらしい。時代考証もおぼつかない難しい世界だ。史実の基本をおさえつつ、究極の想像力をまるごと働かせ描いていく。腕力を要する作業だが、優美で、繊細で、温もりが伝わってくる画集だ。ページを開くたび魅せられ、癒されている。

燎原の火のごとく反日デモが巻き起こっている。大陸では子孫は学ばなくなったようだ。東北アジア共同体なんぞしょせん幻想に過ぎないのか。ぼくたちはクールに大人の目で見つめている。