「あばばい(眩しい)」に次ぐ鵜方弁のビッグ・イディオムと言えば、
「どんぶりをこく」
である。「丼」を想像してはいけない、「ドンブラコ、ドンブラコ…」だろう、きっと。
つまり、
(お池に)ハマって、さ~たいへん
と言ったところか。
パールロード沿いの農道、今、稲の緑が濃く、あぜ道には紫陽花が綺麗に咲きそろっている。写真を撮ろうと狭く際どい畦に自転車を止めようとしたら、着地点がアウト・オブ・バウンズ、つまり片足が水ん中で、泥の中にボチャ。
「わっ、どんぶりこいたぁ!」
とっさに口をついて出た言葉。生粋の鵜方人であることを自覚した。
「世界はメタファーだよ!」