hyperclub

パソコン教室アイラブハイパークラブです。
教室に流れるBGMなどを紹介します。

蛍待ち

2007-06-23 23:18:00 | 音楽

 拙ブログへようこそ。

「おやっ?」

と思われたことと思う。テンプレートを変えてみた。というより一番最初に戻してみた。やはり、これ。自分のなかで不思議に落ち着いて、違和感がない。

引用文だって、BLOCKQUOTEタグが効いて、このように差別化されるから嬉しい。

って、さっそく使ってみたりなんかして。

 

 雨を心配しながら創造の森まで走ってきた。山小屋の自販機で水分補給をするのが楽しみというか、一区切りなのだが、財布を見たらお札も小銭も空っぽであることに気づいた。そうと分かると反って喉の渇きを覚える、単純な性格である。

 そこへビジターセンターのN氏が戸締りのため来られて、グッド・タイミング。

「100円ちょうだい」

このフレーズは子どもたちからよくネダラレタものだが、おそらく自分が使うのは初めてだ。ぼくの子どもの頃は、

「10円ちょうだい」

だった、記憶では。でも、ちょうだい…って、勇気がいる言葉だ。彼は頓着せず、久しぶりなので話が弾む。

「こんな日和の晩って出そうやんな」

お化けの話ではない。

蛍である。

そうかぁ、こんな日なんやな。今にも降りそうで、生温かい。

「7時頃出て、で、いったん引いて、また10時頃に出ます」

やっぱりお化けみたいやなぁ。

 蛍の餌となるのはカワニナ(川ニナ)といって巻貝の仲間である。これを幼虫の間に貪り食うが、成虫になれば水だけでよいらしい。何とも羨ましくなる身体であることよ、と言いかけたら、N氏、

「成虫になったら交尾して生涯を終えるのです」

そっかぁ、交尾のためだけに産まれて来て、育つのか。諸行無常の光なんやなぁ。ぼくは人間でよかった。いい父親とは言えないが、子どもたちと触れあえる。

 それにしても自然界は厳しい。そんな蛍の世界を創造の森で体験されてはいかがだろう。暗くならない内に家路を急ぐぼくをよそに、暮れかかる駐車場には多くの車が残っている。蛍待ちって響きがいい言葉だ。