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親父のグチ

フーテンの寅さん

2009-08-29 | アナログ親父の独り言
庶民の間で親しまれている人物の中には、映画の登場人物が数多くいる。
その中でも、老若男女全てに愛された人物。
フーテンの寅さん。
あの長期に渡り、シリーズ化された名作である。
当初は、盆と正月の年2回。
それから1回になっていった。
あのシリーズが始まって40年の歳月がながれたらしい。
ということは、第1回は俺が中学1年の時ということになる。
最初は、テレビドラマだった。
親父が観ていたので、必然的に俺も観た。
何しろテレビの選択権は、何たって親父だった。
何?羨ましい?
そんなの当たり前のことである。
今でも我が家は、俺に選択権がある。
とにかく、あのいい加減で、外っつらが良くて、明日のことなど考えない。
イヤになったら旅に出る。
一般人には、絶対出来ない気まぐれ。
ミンナある意味、憧れたのかもしれない。
そして、”笑い”という最高のストレス発散方法で、明日への活力を養っていたのだろう。
ストーリーは、いつも同じパターン。
”マンネリ”の中に、期待感(ヤッパリこうなった)に応えてくれる安心感。
あの頃の人々には、盆・正月の楽しみの一つでもあった娯楽大作である。
40年も経った今でも、まだあの映像が頭の中に焼きついている。
それもやはり、寅さん役の故渥美清氏の情熱だろう。
あの映画に賭ける渥美氏の執念ともいえる取り組み姿勢が、あの名作を生んだ。
なぜなら、渥美氏は癌に侵された体にムチ打ちながら取り組んだ。
最期の方は、立ってるのもヤットという状態のなかで撮影をしていたらしい。
見習おう。
そう姿勢がミンナを感動させる。
今の”投げやり”が多い時代。
一つでもいいから、”残せるもの”を作りたいものだ。
改めて、渥美清氏のご冥福をお祈りいたします。