散歩日記XX

主に趣味の話を書いているブログです。

なぜか新潟2(15)やっとバー

2020-09-14 21:24:28 | 飲み歩き・日本国内
普段の私の傾向を知っている人なら、初日、2日目とバーに行かないことを不思議に思っていたかもしれない。新潟は誰もが知る名バーというのがあまり無く、しかもオープン時間が店によっては20時と遅めなのである。

ということで、やっと3日目になり、19時には開店するだろうと思われるバー「J」へ。この店は1958年オープンの老舗で、前回新潟に来たときにも一度訪問しているところである。



ちょっと19時前にフライング入店だったが、何とか大丈夫とのこと。バーテンダー氏は前回と違い、若い人がやっているようだ。まず1杯目は「少し癖のあるスコッチのソーダ割りを」とお願いして、ハイランドパーク12年のソーダ割りを出してもらう。

通しはイチジクのソルベ、干し柿の柚子風味、スモークナッツと凝っている。腹一杯の私も、イチジクのソルベには手が伸びてしまった。



少しは話をしたくなった私は最初に「実は7年前に一度伺ったことがあるのですが、その時のマスターはもう少し年配の方でしたね」とマスターに声をかけた。その時の人はマスターの父で、4年ほど前に引退されたのだそうだ。何にせよ、歴史のあるバーは続いて欲しいものである。

ここはモルトバーなので、2杯目からはマスターと相談しつつモルトウイスキーを飲む。全部、ハーフショットも大丈夫ということなので、ありがたい限りだ。

2杯目はエドラダワー10年(オフィシャルじゃないやつ)、3杯目はグレンスコシアヴィクトリアーナを飲む。





マスターとお勧めの県の話をしながら(マスターは岩手が良いとのこと。私は昨年行った島根をお勧めしておいた)、最後の一杯はインフリークエントフライヤー13年(中身が不明だ)。これはアルコール度数もかなりあり、旨いウイスキーでビシッと締めることができた。



次の客が来たところで、「また伺いますとも言いづらいのですが…」とマスターにご挨拶をして店を出ることにした。やはりバーは良いものである。


→月曜日のせいか、夜繰り出している人が少ないなあ。

この後、メインの通りまでブラブラ歩き、バスで新潟駅前へ。血迷った私はコンビニでデザートを購入してからホテルへ。シャワーを浴びて、デザートを食べて、酒は飲まずに早め就寝。



コメント

なぜか新潟2(14)もう最後の夜

2020-09-14 18:49:34 | 飲み歩き・日本国内
時間潰しと、見学を含めて古町界隈を歩く。このエリアの風情は古くからの町でなければ無いものであるなあ。

ぐるっと一周してから、ついに思い切って居酒屋「K」へ。一番目の客になってしまい、一番入り口に近いカウンター席に座る。幸いこの後、地元らしい客が1組来てくれたので、私に集中されなくて良かった。

まずは酸味のあるものがよかろうということで、生搾りレモンサワー、通しはかなりピリ辛のキンピラでスタート。さあ、何をつまみにしようか。



まずは佐渡名物らしいまつも(海藻)を試してみる。生姜を乗せて軽く味付けをしているらしいが、歯触りが良く、酒のつまみには良い感じだ。



続いて、へぎ鮭(いわゆる酒びたしにした鮭)を注文。なるほど、結構しょっぱいね。これにはレモンサワーではなく、佐渡の酒、金鶴本醸造をぬる燗にしてもらって合わせよう。予想通り、日本酒にピッタリくる味で、最後に少し日本酒をかけると、塩気も和らぐようだ。



ボリュームがそれほどないつまみだが、歯ごたえがそれぞれあるため、早くも限界が近づいてきた。最後に緑川・正宗を燗してもらい、秋鮭のバター焼きを注文する。北海道で食べれば良いではないかと思われる品だが、どうも鮭の扱いについては新潟の方が一日の長があるような気がするのだ。



少し熱めにしてもらった酒を飲み、上手いこと焼けた鮭を食べる。まあ、これは北海道とそんなに差は無かったかな。バター焼きに途中でレモンを絞ると、またさっぱりして良いものだね。

なかなか素敵な店だったが、これにて私の胃袋が限界である。勘定をしてもらい、暗くなってきた外に出る。さて、何とか時間も経過したので、もしかするとバーが開いているだろうか?

コメント (4)

なぜか新潟2(13)県庁も

2020-09-14 16:30:28 | 美術・アート
新潟駅の南口に向かい、今度は県庁前行きのバスに乗る。今度は約20分の乗車で、県庁の前ということもあり、それなりに途方に暮れることはない場所で降りた。まずは「知足美術館」へ。

■知足美術館「技★ひかる」。陶芸などの工芸品を主体にした展覧会である。
松居康成「練上繍裂文大壺」:あまり見ない、尾形香三夫の練上に似た雰囲気を持ちながら、表面はざらついた仕上げの作品。
三浦小平二「青磁孔雀飾り筒」:青磁の色に蓋の縁の薄い仕上げが素敵。
本間久江「萬代橋図 飾り皿」:村上市に伝わる朱塗りの木彫作品。萬代橋という図案がいいね。

三浦文治「浜の母子」:天秤棒と籠で魚を運ぶ母親。子供は手籠に魚を1匹だけ入れて、走って母に遅れないように走っている、可愛らしい図である。
宗田行雄、本間久江、飯島幸雄「茶箪笥」:これは立派な品だ。

このほかに有名どころとしては、
酒井田柿右衛門(十四代)、濱田庄司、會津八一、徳田八十吉(初代、二代、三代のそろい踏み)、北大路魯山人などの作品が展示されていた。

■知足美術館「中国剪紙・水滸伝」。いわゆる切り絵細工で、水滸伝の108人を表現したもの(紙1枚に4人の人物が登場)。しかし、水滸伝って、結構ひどい登場人物も仲間なんだよね。



この後、県庁といえば彫刻の宝庫だろうといことで、県庁見学へ。予想通りに彫刻、絵画を発見し、さらに見学順路に沿って、回廊展望台、放射能・PM2.5の監視装置、県議事堂などを見学する。



回廊展望台から信濃川を眺める。



環境放射線監視テレメータシステムによる原子力発電所付近の放射線強度の様子。北海道庁にもこういうものはあるのかね?



広い県庁を歩き続けてぐったり来て、県庁内にある「CC」でアイスコーヒー休憩。



■県庁ギャラリー「城下町村上 町家の屏風祭り~過去のイベントチラシを展示しています~」とのこと。



落ち着いてから、バス停で万代バスセンター方面へ戻る。以前、この建物の上に立っていたレインボータワーは取り壊されてしまったのだなあ。



紀伊國屋に立ち寄り、伊勢丹の「大北海道展」をかすめてから、繁華街方面へ。まだ昼食がこなれていない感じがして、薬局でソルマックを購入。さあ、どうなるものか。
コメント

なぜか新潟2(12)両方食べる

2020-09-14 12:10:59 | 食べ歩き
長々とバスに乗り、新潟駅前に帰ってくると、ちょうど昼ちょっと前なので、この辺で昼食にすることしよう。イタリアンかラーメンか、へぎ蕎麦か、たれカツ丼かと迷ったが、以前から店構えが目に入っていた「Sそば」へ。あまり食べると夜に差し支えがあるのだが、結局はたれカツ丼セットを注文。



盛り蕎麦とカツが2枚乗ったたれカツ丼のセットがすぐにやってきた。蕎麦はかなり麺が細めで、プツンとくる歯応えがある。カツ丼はやはりタレの味が良い感じで、海苔の香りが効いているね。



これ自体は比較的軽く食べられたが、どうだろう。夜に響かなければ良いのだが。
コメント

なぜか新潟2(11)文化とは

2020-09-14 10:51:24 | 美術・アート
少々二日酔いで6:00起床。食べないのももったいないなあと朝食に行くが、食欲がない。ご飯半分、味噌汁、オレンジジュース、焼きたらこちりめん、なめ茸で軽く済ませる。



部屋に戻り体温を計ると36.8℃と少々高め。昨日よりは少しゆっくりだが、7:40頃にホテルを出て、万代バスセンターと向かう。後で気が付いたのだが、乗ったバスは新潟駅前を通るので、そこで乗れば20分以上はゆっくりできたのだが…。





ま、それはともかくバスで郊外へと向かう。逆方向は通勤の車が多くて大変である。バスの乗車時間は1時間以上ということで、多少予想はしていたのだが、とんでもない田舎に向かっているような気がする。

途中で「山二ツ」「新潟刑務所前」といった恐ろしい名前の停留所を通り過ぎ、上沢海博物館前という停留所で下車をする。降りるのはもちろん1人、辺りは阿賀野川河畔らしい広場が広がっている。ここから看板に誘われるように、北方文化博物館へ。





北方文化博物館は個人の家をベースにした博物館ということで、あまり期待していなかったし、約2時間後のバスまでどうやって間を持たせようかと思っていた。しかしながら、それは全くの考え違いであることが分かった。

まず、正門の前に石垣のようなものがある。



そして正門へ。ここは門土蔵という門と土蔵の機能を併せ持つ建物で、冠婚葬祭時にしか使わない大門と通常時に使用する通用門があるのだ。幅なんと24m、二階建ての門なのである。



主屋棟から見る庭も素晴らしく、昨年、安井美術館の庭園を見てきた私だが、それでも驚かされるような規模なのである。



建物の2階も結構な広さの考古資料室になっており、屋根裏に見える梁も凄いものなのである。



そして別棟に宝物を集めた集古館がある。これも入口から左右ともに2階建ての建物が宝物館となっているのだ。



建物で驚くのは三楽亭で、建物全体が三角形になっており、更に中の部屋も複雑な形で区切られ、三角形になっているのだ。



新潟というエリアで米が取れ、あちらこちらと貿易をするということがどういうことなのか、その一端がやっと理解できたような気がする。とにかく、その敷地、家などの建物、所有している財物、全てが恐ろしいレベルなのだ。

北海道にもある鰊御殿などを想像していたら大間違い。誰がどう見ても「文化」「博物館」というしかないレベルである。



敷地内の石畳一つとっても、石を曲がった形に切りだして、直線ではない仕上がりにしているのだ。

軽く2時間近くが経過してしまったが、正直なところ全てのものを真剣に見たとは言い難い感じで(ちょっと流してしまった)、ぐったり。売店で笹団子アイスを食べて、心を落ち着けてから、逆方向のバスで新潟駅前に戻ることにしよう。




→あ、ボケた。
コメント