ユリイカ - deep breathing

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千の風になって

2007-12-26 11:32:56 | 家族
2007年12月23日に父が亡くなりました。83才でした。6年前から末期の前立腺がんでしたが、ここ数年は3ヶ月に一度の通院で自宅で療養していました。段々体が不自由になっていましたが、痛みもなく好きなお酒も少し飲む事ができました。

一週間位前から風邪をひいているという話は聞いていました。全体に体が弱っていたようです。自宅で傍らで母がベッドメーキングをしている間、自分で歩いて椅子に座り、待っている間に眠るように息を引き取りました。家で死にたいと言っていた父の希望通りの旅立ちでした。

22日の23時頃一報を受けて、近くに住む妹と一緒に23時半頃、東京から茨城までタクシーで向かいました。すでに息がないということで準備をしていきましたが、車中でおばから医学的に今亡くなったと連絡を受けました。

自宅近くの葬祭場で通夜、葬儀をしました。家族だけの内輪の葬儀にしましたが、ご近所の方も親族よりも沢山参列して頂いて本当に有り難いと思いました。両親が茨城に移り住んで14年ぐらい。父は最初の頃から余り外に出ませんでしたが、多くの方に見守って頂いたのだと知り、普段地域の縁とほとんど関係なく生きている私や妹は反省しました。

色々な事で疎遠になっていた親戚もたまたま関東に来ていたこともあり一家揃って参列して下さいました。本当に本当に有り難いと思いました。

すべての親戚に私の病気を知らせてはいませんでしたが、私の顔も見に来て下さったのだと思います。

両親が茨城に移り住んだのは私の家の近くに住みたかったから。それなのに病気が分かって、通院に便利なように私は8月から東京に居を移してしまいました。茨城では満足な治療が受けられなかったし、東京までの通院が段々難しくなっていたからです。父は理解してくれましたが、さびしかったと思います。

良かったことはちょうど一ヶ月前、茨城に帰れたこと。数年前から耳が極端に遠くなっていたのに補聴器を嫌ったので、会話が難しく、元気そうな顔を父に見せる事ができて本当に良かった。それと亡くなる2日前に、私が今飲んでいる新薬がかなり期待できるということを、母を通してですが伝えることができた事。父はとてもとても喜んでいたそうです。

私は父より先に死んではいけない。悲しませてはいけない。そういう思いがとても強かったので、こうして父が安らかに旅立つことができ、私が、父を見送ることができて、正直安堵しております。事情を知らない人からみたら変に思われるかもしれませんが、父の死のショックよりも、最低限の親孝行ができたことにほっとしています。

棺の中の父に「お父さん、すぐにそちらの世界に行くことはなさそうよ。できるだけ、がんばって生きるから、大分先になるけれど待っていてね。」と声をかけました。

何よりも母のことを案じていた父。数年後にはフランスに帰る妹と体にリスクのある私。でも、お母さんのことはちゃんと考えるからお父さん心配しないでね。

「千の風になって」の曲が流れていました。妹の子供も歌ってくれました。いい歌ですね。病は炎が焼き払ってくれました。今は不自由な体から解放されて、自由に好きな所に出かけて下さい。


祈り 聖イグナチオ教会

2007-12-25 19:23:16 | 考える
夕方ですが、久しぶりに聖イグナチオ教会で祈ってきました。ミサの時間ではなかったので人はまばら。教会の祭壇の飾り付けはとても質素。二本のもみの木に銀色のシンプルな飾り。この教会の祭壇中央のイエス様は痛々しいお姿ではなく優しいお姿です。

この一年は大きな変化がありました。何よりも家族のことをお願いしてきました。また御心のままに、私にまだ生きる力があるならどうぞ生かして下さいと。そして私が多くの人に支えられている事を感謝してきました。

LAM(リンパ脈管筋腫症)の会 - SNS -

2007-12-19 16:12:31 | LAM情報
SNSに正式な患者会とは全く別の、LAMの患者が集う会があります。この会に属している人のほとんどは正式の患者会にも入っています。正式な患者会(J-LAMの会)でないと得られない情報等があるからです。現在24名です。参加資格は患者本人と家族、医療関係者だけが入れる非公開の会です。SNSはソーシャルネットワーキングサービス、会員制なので招待されないと入れません。とは言っても全体の会員数がかなりいますから、世の中の縮図と考えて頂ければいいです。但しメールアドレスは公開されませんから、プライバシーは守られます。更にLAMの会はその中でも非公開なのでその中の会話は外にはでません。もちろん無料です。

かなりのLAM情報がこの中で交わされています。ほとんど読むだけの方もいれば、活発に発言される方、それは普段のその方の行動様式がそのままに反映されていると言って良いでしょう。

私が気に入っているのは、LAM以外の人とも趣味の会などで話ができるところ。そして世界中にいる人とコミュニケーションができること。使い方次第なので、自分から動かないとそれほど楽しくないかもしれません。私はアーティストなので、写真や動画をアップできるところ、音楽なども共有しやすいシステムになっているところがとても便利です。患者以外の自分でいられますし。もちろん、医療関係もたとえば呼吸リハビリテーションなどのコミュニティを利用して意見を聞いたりすることもできます。移動が難しい仲間もいますから、こういうメディアは精神衛生を保つ為にとても有効です。

もしこの会に興味のあるLAMの患者の方、又はご家族はこのブログのコメント欄に参加希望する旨のコメントを入れてください。ユリイカがご招待致します。