ユリイカ - deep breathing

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大学病院4ーインプラント手術

2007-03-15 09:44:13 | 病院(LAM、肺がん以外)
桜の開花予想も遅くなって寒い日が続きますね。どっちみち風邪で庭仕事は何もできないからいいとしようっと。

さて、インプラント手術である。人間ドックの時のような手術着を着て、髪をおおうキャップをかぶる。椅子ではなく手術台で行われる。口もと以外は全て不織布のようなものでおおわれる。血圧を測るモニター。担当医師の他二人の医師がアシスト。麻酔は局部麻酔なのですぐに効く。抜歯は元々根が短かったのであっという間。「あーちゃんと骨あるわ」ということで、インプラント手術が始められた。首を少し後ろに下げて「気分悪くないですか。ここからが肝心なのでしっかり口を開けていて下さいね」と声がかかる。三回ぐらいのドリル音、頭に響くのでそれほど気持ちのいいものではないが、下顎の親知らずを抜く時に比べれば天国みたいなものである。ドリルで削る時に出る自分の骨の粉は採集されて、インプラント体と取り付けられる顎の骨とのすき間を埋める為に使われる。少し切開した歯茎を縫合して終了。手術開始時から35分だった。

手術後CTを撮って、痛み止めと抗生物質をもらって帰宅。鎮痛剤のロキソニンは「麻酔が切れる前に前もって飲む方もあります」ということで、私も大学病院で飲んでしまう。結局、その一回しか飲まないですんだ。顔の腫れもほとんどなかった。

インプラント手術は必要以上に怖がることはないが、他の選択があればそう簡単にやるものでもないな、というのが今の感想。メインのオペは終わったが、まだ細かい治療があるし、5ヶ月は歯が入らないので(私が受けた所ではプラスチックの仮歯は不衛生ということで入れない)入れる方針の所でも最短でも2ヶ月はそこで噛めない。片側で噛むので肩こりがしてきた。

そんな訳でこの話題は今回でおしまい。余談ですが、テレビで名探偵ポワロを見ていたら、またまた歯医者が出てきた。ポワロさんはその日で治療が終わり(彼は歯科治療は好きではないのだが)「また6ヶ月後に」と言われていたから、定期検診をちゃんとしているらしい。几帳面な彼のこと、さすがだ~

大学病院3ーインプラント料金

2007-03-13 15:49:42 | 病院(LAM、肺がん以外)
これはあくまで患者の体験で書いています。風邪は大分よくなりましたが少しずつ書いていきます。

インプラントでネックになる2大ポイントは外科手術ということと、費用がかかるということだ。保険が適用にならないので、100%自費である。個人病院で1本30-50万、大学病院で20万ぐらいである。これにセラミックの被せ物の料金が別にかかるから、インプラント体(顎の骨に埋め込むチタン製のネジのセット)が1本でセラミックの被せ物が1本(11-13万ぐらい)とすると、個人病院で40-60万ちょっと、大学病院で30万ちょっとかかることになる。なお、医療費控除の対象になるので申告すると所得によって割合が違うがいくらか返ってくる。個人病院と大学病院の金額の違いは手術室やCTスキャンなどの特別な設備投資が個人病院では患者さんの料金に上乗せされるからだと推測される。

手術室は個人病院では持っていないところがあるが、いくら口の中はどうせ雑菌だらけといっても、院内感染のことを考えるとクリーンな環境で受けたいと思う。その後の自分の口の中のケアについては自己責任だが。ちなみに大学病院では手術前に血液検査を受ける。HIVや性病、C型肝炎などの感染症にかかってないかという検査である。これにひっかかると基本的には手術を受けられないはずだった思う。説明されたがはっきり覚えていない。個人病院では少なくとも自分のところではできないから、検査していないところの方が多いと推測される。つづく. .


大学病院2

2007-03-12 12:05:07 | 病院(LAM、肺がん以外)
アクセス数などから3/6の大学病院に関するテーマは非常に関心が高いことが分かったので、データを補足します。歯のことでお悩みの方は多いと思うので参考になれば幸いです。

私が大学病院で受けたオペは抜歯即時インプラントの手術である。

上顎5番の歯で元々差し歯でぐらつきなどはなかったが、古い銀歯で見た目も悪いのでセラミック歯に交換する治療を受けていた。これは個人医院である。ちょっと長くなるがどうしてそういう手術を受ける事になったのか書きますね。この歯は元々根が短いこと、過去に病巣があった形跡がレントゲンから見受けられること(もやもやした影に写る)神経を抜いて治療した後に入っている金属のピンが今の治療方法からみると太すぎて変である、ということで医者も及び腰であった。ただ、現在歯茎の異常がないこと、本人の自覚症状がなにもないことから、へたに根の治療をやらず、土台をやりなおし、被せものを交換しようというということになった。銀の被せ物をはずして新しい土台用に根を少し削り、その上を保護するように柔らかい樹脂のような素材で覆った。土台ができるまで1週間、もっと注意すべきだったが、その非常に危なっかしい状態の歯でうっかりかんでしまった。しばらくして、少し痛みがあったが、大したことはなかった。次回、土台を入れる段階でそういうことがあったと医者に報告したら、顔が青くなった。根に縦にひびが入ったのだ。横に折れた場合は対処法があるが、縦に入った場合は抜くしかないとのこと。私もあせった。こういう場合は普通ブリッジにして、隣の2本の歯を削って2本の根で真ん中の根のない歯をはさみ3本の歯が連結した被せものをするということになる。健常な歯を削るのは嫌だったし、次ダメになる時は三本まとめてである。金額は3本分になるし、隣の歯に負担がかかるし将来連鎖的に歯を失うのは嫌であった。その個人医院ではインプラント治療を行っていなかったので、インプラント治療についてインターネットで調べた。抜歯即時インプラントというのが現在はあるということが分かった。

そこで、大学病院でその治療の希望をだしたのだった。歯茎が健康なこと、インプラントを行うのに必要な骨があったことから、抜歯即時インプラントが可能になった。だが、開けてみないと骨がきちんとあるか分からないので、抜歯のみで手術が終わってしまう可能性もあると言われていたので、インプラントができた事自体にほっとした。抜歯のみで終わったら、2、3ヶ月後に骨ができてから、新たにインプラントをすることになる。時間も体の負担も増す。つづく. . .

すみません、疲れたので、肝心の手術の金額、詳細については後日書きますね。

大学病院は最先端?

2007-03-06 20:00:12 | 病院(LAM、肺がん以外)
驚いたことがある。最近大学病院の口腔外科でオペを受けた。大学病院は病院や科によって違うだろうが、数年前と違って最先端の医療を提供していないそうである。先生自らそう言っている。倫理委員会があって、安全性が確保されていない最先端の治療はできない。ただ、個人医院と比較すると、充実した設備を持っていること、手術数が多いので技術レベルが高いこと、費用が安い(今回のオペは保険がきかないので自費治療)、先生が経営者じゃないので治療に集中できる、というメリットがある。それから「お痛みはありましたか?」なんて変な日本語を聞かなくてすむ。そして、デメリットはなにしろ先生が忙しいので、細かい説明やフォローが少ないということだ。もちろん、非常に大切な手術前の説明などはプロシージャーがあるので万全だが、それはむしろ彼らの責任限界をはっきりさせるという意味合いが大きい。それにしても、とにかく彼らは気の毒なくらい忙しいので、仕方がないと思う。でも、こちらも聞きたいことはあるので、くだらない質問で時間をロスできないので、勉強していく。できるだけ必要最小限で良い?質問をするのは難しい。

そんなことをしていたら、大学の頃を思い出した。やはり、時間のない教授から自分に必要な情報や意見を引き出すために予習して質問に行った。勉強していかないと適当な返事しかもらなかった。というより理解できなかったのだと思う。病院の先生は大学の先生ほどそっけないことはないけれど、妙に噛み砕いた答からこちらの質問によって専門性の高い返答に変わってくるのは、ちょっと面白い。

帰りに疲れたので日本橋三越の屋上のチェルシーガーデンに行く。花はないが、バラ苗が一斉に芽を出している。茎や芽の状態が品種ごとに比べられるのでとても良かった。今日は暖かかったしね。アンティークローズのコレクションはかなり充実してましたよ。