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気持ちの薬

2009-11-20 11:22:19 | 肺がん
昨日の夜は今まで行ってきた治療の流れや自分の考え方などに思いを巡らせていました。

気づいたのは、抗癌剤治療という辛い治療へのアレルギー反応として
治療以外の事でも自分を守ろうというする姿勢が強くなりすぎているという事でした。

抗癌剤治療にしたって、私を傷つけようとして行われた治療ではありません。
良かれと思っての治療だったけれど、予想以上に副作用が強かったということだけなんです。

そして、その副作用や体のコンディション、自分にとって一番大切な事を
きちんと医療者にも伝えなければ。
医師からも、抗癌剤中止したい旨のメールを出したところ
お返事を頂き、11/27のCT検査時に家族も同席して
きちんと今後の治療について話し合いましょうということになりました。

みんなが私を応援してくれている!
だけど、医療者とは言葉が違うから(検査の結果やQOL調査票に私が書き込んだことを指標として彼らは評価する)
すんなりと分かり合えないかもしれないけれど、できるだけで構えないでいきたいものです。
彼らも私を楽にしようと努力してくれているのです。

今、私は自分を元気にする治療として免疫療法を考えています。
これは登場した頃は大分怪しい療法として、大学病院の医療関係者には歓迎されなかったけれど
最近は抗癌剤治療で下がった免疫をアップする方法として認められてきています。

他に鍼灸で抗癌剤の不快感をとるというのも効果があるみたい。

『がんの代替療法』有効性と安全性がわかる本
http://www.amazon.co.jp/がんの代替療法―有効性と安全性がわかる本-ハーバード大学の研究グループによる最新報告-ウェンディ-ウェイガー/dp/487954518X/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1258684947&sr=8-1

を読みました。

平成16年に出ている本ですから、ちょっと古いですけれど
代替療法の効果について論文などの根拠をきちんと載せています。

肺がん患者にとっては
健康体重の維持
運動の増加
野菜と果物の摂取量を増やす
ことは
がん生存者において、おそらく確実に有効性があるか、又は有効な可能性がある。
になっています。

食物繊維についてはがん生存者における有効性と害について結論するだけの、十分な科学的根拠がない。
となっています。大腸がんの方には有効らしいのですが。。

な~んだ
平凡な結論ですが
自分が体に良さそうと思ってやっていることでいいんだと分かりました。

抗癌剤治療のことですが
自分なりにちょっと考えてみました。
自分の性格をよくしようと考えたりすることがありますよね。
欠点を直そうとやっきになると、長所も失ってしまうことがあります。
抗癌剤治療もこれに似ているところがあるんじゃないかと。
がんという欠点をなくそうと必死になる余りに
生命力という人間にとって一番大切なものを失うということです。
だから、さじ加減が大切なんじゃないかって。

免疫療法は欠点を直そうとするものではなくて
自分の良いところを伸ばそうとする治療。
それによってQOL(生活の質)が保てて延命も可能になるようです。

こうして色々考えなおしてみると
私をサポートをしようと、多くの友人が家族が医療者が力を貸してくれていることに
改めて気づきました。本当にありがとうございます

胃腸の調子が悪いことが多いのですけれど
半分はこうした気持ちの持ちよう。
おかげさまで少し楽になりました。

治療だけじゃなくて気持ちの薬も大切にして生活していきたいものです。


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (kiyomi)
2009-11-20 22:24:58
お久しぶりです。
つらい状況なのに、またまた、とても冷静で、前向きな文章に、ほんと、感心しちゃいます。
私も、年と共になぜか匂いに敏感になってきたなあと思っていたんだけど、切った野菜が生ごみの匂いがするなんて、想像を絶するね。
早く、不快な症状が軽くなるといいね。
こんな状況でも、素敵な写真がアップされていて、私たちを楽しませてくれるなんて!ほんとにありがとう!
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Unknown (ユリイカ)
2009-11-20 22:36:18
kiyomiちゃん

コメントありがとね。

匂いって、とても生理的なものなので、どうにもならないというか...
匂いは少しずつ改善されてきたみたいだけれど。

味覚障害はまだありますね。
お茶は今までよりずっと苦く感じるし
レモンも苦いです。

普通のお酢は大丈夫なので
新鮮な野菜のサラダは美味しいです!

症状のことばかり考えていると余計に具合が悪くなっちゃうから、調子が良いときはこれからも写真を撮るね

返信する
Unknown (愛子)
2009-11-21 01:53:54
早く味覚障害が改善するといいですね。
そして美味しい物を食べる!これが一番です。

抗癌剤治療は決して間違った治療ではないと私は信じてます。ユリイカさんが副作用で辛い以上に癌細胞も根をあげていると思います。早く正常な細胞が復活してくるのをゆったり待ちましょう。

免疫治療、私なりに調べましたが、最近の治療なので、まだデータが少ないようですが、素人考えで申し訳ありませんが、理にかなっている気がします。

楽しみながら写真撮ったり、時にはブログで愚痴を吐いたりしてください。みんな応援してますよ!気持ちの薬は凄く大切です。自分もユリイカさんを応援出来ること、すごく嬉しいです。

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Unknown (ユリイカ)
2009-11-21 07:40:06
愛子さん

こんにちは。

コメントありがとう。
抗癌剤治療は味覚障害以上に
体が弱るというのも大きな問題なんですよ。
私も今それに悩まされています。すごく疲れるんです。しかも回復には4ヶ月以上かかります。
医療者側はそういう説明をしないのですが
患者達の経験談には必ず出てきます。
私は肺の機能がLAMによって落ちているので
体年齢は高齢者と同じです。

それが次の抗癌剤治療をやめる理由です。
これ以上体を弱らせたくないです。
免疫が落ちすぎると免疫療法も効かなくなります。
そして
クリスマスとお正月を笑顔で楽しんで過ごしたいんです。
去年は入院と入院準備でそれどころじゃなかったから。

>ユリイカさんが副作用で辛い以上に癌細胞も根をあげていると思います。

癌細胞がぐったりと凹んでいる様子を想像すると
えへへ、ちょっと勝った気分になります!

応援ありがとう
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Unknown (Marion)
2009-11-24 10:46:35
治療方針を変える事をちゃんと自分で判断して決断できるその勇気と力にこちらも学ぶ事が多いです。幾つかある選択肢の中から見極めて、信じて行く事ってなかなかできる事ではないから。でもそこにユリイカさんの芯の強さを感じます。人任せにせず、自分の事を自分でちゃんと知る大切さは万事に通じる事ですね。

日常生活で病気に有効な手段って言うのが、いつも心がけている事で良かったね!そう、食欲がある時は食べたいものをそして栄養のあるものを沢山蓄えておいて下さいね。エネルギーの蓄積と免疫を高める事は大事だと、常々意識して生活しています。

千日紅(だったっけ?)私もこの季節に珍しくたくましい花だな~と思いながら気付きました。動植物は古来から変わる事なく、生きていく為の営みを伝授して続けているのですよね。
人間だけですね、改善を目指して文明を進化させようとしているのは。でも、進化とは改善とは反対の方向に発展する事の意味でもあると先日何かに書いてありました。自然界にある全ての物と私達が共存して行ける環境が一日も早く整って欲しいと願っています。

ユリイカさんの写真を見ていると、色んな事を考えさせられます。今日はいつになくまじめな文章になってしまったわ~(@@)
又ね~♪


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Unknown (ユリイカ)
2009-11-25 10:20:00
Marionさん

こんにちは。

治療方針を家族に頼むというのは、家族にとって辛いことみたいです。私の場合は性格で自分の事は自分で決めたいので、結果的にこうなっちゃうんですけれど。でも調べものはしんどい時があるので家族に頼んでいることも沢山ありますよ。

「改善」のことですが
私もじわじわそういったことを考えていました。
ちょうど、そんなことを考えていたら偶然ですが
立花隆さんの番組をやっていたので
11/24のブログに書きました。

またね~
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