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映画「キッチン・ストーリー」こんな見方

2014-08-15 21:13:32 | オススメの本やグッズ
お盆中に見た映画キッチン・ストーリー
タイトルだけで選んだのだけど、

1944年に発足したにスウェーデンのHFI(家庭調査協会)による
「独身男性の台所における行動パターンの調査」のために

調査員として派遣されたオジサン(失礼)と
独身のおじいさんの話でした。

物語のあらすじはここでは割愛しますけど、

いい意味での裏切りがあって
とっても心に残ってしまいました。

HFIのことが気になったので 後で調べたら
第2次世界大戦後の1950年代にはすでに
キッチンの棚の位置や高さなどの国際基準が出来上がっていたそうな

使いやすいキッチンの高さや奥行、設備など
その基準をどうやって作ったか?


映画に出てくるように
調査員はモニターの家のキッチンに
プールの監視台のような高いイスを設置してそこに座って
ず~っと、モニターの行動を観察しながら
行動動線を図面に記録していく、
という
その時代ならではの人海戦術であったのよ。

 一言もしゃべっちゃダメ!
 一緒にごはんを食べたり、
 コミュニケーションをとったらクビ!

そんな厳しいルールは息が詰まりそうで、
 観察する方もされる方も拷問に近い。

(物語では結局ルールを破っちゃうんだけどね)


映画の中にはチラチラとその行動パターンを記録した図が出てくる。

 「行動動線」は整理収納を考えるときの鉄則だから
  仕事モードになってしまった私なのです。


良く通る線はどんどん太くなり、
その線はやがて、
限られた空間の特性や人間の行動心理までが浮き彫りになってくるのだ。

なあるほど!
ワークトライアングルの原点は
ここにあったのかも!

時代が進んで「ワークスクエア」になったとしても
過去の地道な研究が現代のシステム・キッチンに生かされている。



ひょんな映画との出会いが教えてくれました。


1950年代の北欧の田舎町の
窓にかけられたチェックのカーテンや
今やヴィンテージもののコーヒーカップとか
お皿スタンドなどの雑貨もかわいいし

物語の静かな雰囲気と粋な音楽もステキなので
是非ご覧いただきたい映画です。