ひな祭り 柳川さげもん

今日は仕事で　柳川へ。

駅に降りたとたん、色とりどりの「さげもん」が
「ようこそ」と迎えてくれているように
たっくさん飾られていて　目を奪われました。

「今日はひな祭りじゃん！そう言えば、わたしも女の子だった～」

城下町柳川では、 女の赤ちゃんが生まれると、健やかな成長を願い、
初節句に間に合うようにと母親はもちろん、
おばあちゃん、親類のおばちゃんたちの手によって、
手まりや匂袋といった縁起のいいものを組み合わせ、
みんなの愛情が込められた「さげもん」を
雛壇の廻りに飾り付けてお祝いをする、

そんな伝統が　今でもイキイキを受け継がれている地域。

もともとは、城内の奥女中が着物の残り布で、
子どものおもちゃや琴爪入れを作ったのが始まりで、
そのうち、それらを下げて楽しむようになり今に至ったと言われている。

いつの時代も変わることのない、
女性としての美しさ、強さ、誇りを身に付けて欲しい　という切なる親心が、
そのひとつひとつに込めらており、
"上"に飛ぶもの、"中間"に山のもの・木になる(咲く)もの、
"下"に水中のものが基本の飾り方だと聞きました。

今日初めてお会いしたお客様も
「女性としての美しさ、強さ、誇り」を持ち合わせていらっしゃるステキな方でした

きっと、さげもんに込められた願いを素直に受け止めて育ってこられたのでしょうね。

この仕事をしていると、
今まで縁の無かった場所に出かけ、
知らなかったことを知り、
ご縁が生まれることがよくあります。
まるで導かれるように。

写真は名物料理ウナギの「元祖本吉屋」のさげもん。
写真ではわかりにくいけど、一つ一つが繊細なアート。
感動します。

4月3日まで「柳川雛祭りさげもんめぐり」が開催されていますので
よかったらお出かけくださいね