....
R5.1.29『BSテレ東』『演歌の花道』の最後に流れた『ちあきなおみ』さんの『片情』。この表情を ご覧いただければ、現在 活躍なさってらっしゃる どの歌い手さんも辿り着けてない、どれほどの高みに君臨されていたものであるかが お解りいただけるのでは と思っているのですが・・・・。
実際、もう、素晴らしさの向こうまで通り抜けている この歌、オイラは初めて耳にした気が、ただ今まで聞いたことがあったにしても 機が熟してなく 素通りしてたやも知れませんが、ともかく「スゴイ歌やなぁ。が、”片情” って どう読むんやろう?」と 気に掛かっていたところ、
それに応えてくれるかのように、R5.2.17 BS-TBS『表現者 ちあきなおみ ジャンルを超えた魅惑の歌声』という番組があり、その中で紹介された『ちあきなおみ 船村演歌を唄う』というCDの曲目リストの中に、 ”かたなさけ” との ふりがな表記を見出すことに。
.
但し番組は、船村徹さんご自身の、『ひとりしずか』という歌への思い入れの話題に集中。
....
かといって その歌の放送は 当該CDのワンコーラスのみでして、すーっと写された収録リストには、『紅とんぼ』以外 初めて見るタイトルが連なってます。
「こりゃ好いCDじゃ。船村さんのように、じっくり聴いてみてえ」そして「まして、そもそもが 飛び抜けているお二人なのに、さらに円熟を究めた時期に拵えられたCDなんじゃから、おそらくは これ以上 望めん 芸術品とも言える作品群になっとるはずや。なら、これを聴かんちゅう選択肢は無いじゃろう」に至り、購入することに。
何回も聴いたです。下戸に近いオイラは、悲しいかな、船村さんみたく やりたくてもできず、「飲めたら こんなもんじゃねぇやろ、もっともっと歌に酔えるはずじゃろうに」と羨みながら。
氏の ぞっこんな『ひとりしずか』は、その花のような女性を偲ぶ、星野哲郎さんによる オトコ目線の歌。オイラが強烈に惹かれた『片情』は 吉田旺さんによる、忘れようにも忘れられない 愛に焦がれる女性の心情が切々と描かれた歌。ちあきさんの思い入れは、女性目線である後者にあるように 感じられました。
これは、番組で紹介された『阿久悠』さんの、ちあきさんに関するコメントですが、ひばりさんをも凌ぐと思える歌唱力をベースにした表現力 および、人の世・人の心・人の情 を知り抜いてるかに見える超卓越した存在感は、『ちあきなおみ』さんだけが獲得し得た、例えていえば 宮本武蔵さんの勝負師剣の極意にも似た、至高の芸の極致と言えるものでありましょう。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
R5.1.30 NHK-BSP『クラシック俱楽部』『イリーナ・メジューエワ ピアノ・リサイタル』は、ラフマニノフさんが最後の10年 愛用されたというピアノを用いた、京都に住んで25年にもなる、日本人とほとんど変わらない日本語を話される、イリーナ・メジューエワさんという誠に清楚なロシア美人さんの コンサートでありました。
.
ラフマニノフさん没後 ほったらかしになっていた そのピアノは、当然のことながら 経年変化でボロボロになっていたそうで、
R2.4、それを日本に運び入れ、調律師の 高木裕さんが、1年かけて修復なさったそうな。
.
ラフマニノフさんが実際に このスタインウエイのピアノを弾いて演奏し作曲されていたのかと思うと、やはり 特別な感慨が湧いてまいります。が それと同時に、なぜ日本で このような ハッピーなことが実現できたのか?、この後 このピアノはどうなるのだろうか? といった疑問も。例によって、こんな CD、拵えています。
< 追 伸 > R5.2.23 記
ご承知の通り R5.2.19 NHK-E『クラシック音楽館』で、ラフマニノフさんの『ピアノ協奏曲 第2番』が、河村尚子さんにより演奏されてまして、このようなCDにし 聴いているのですが、テクニック重視・単一的味わいの印象が濃い (?) 若手ピアニストさんとは違い、重ねてきた人生の重みでしょうか、多彩で重層的 かつ 深い奥行を有する、心に沁み入る演奏であったように感じました。
< 追 伸 > R5.3.2 記
.
このようにして音楽を楽しむことは本当に楽しく、おそらく死ぬまで止まないでしょう。何故なら、
さんざん馴染んでいても、それでも ”大好き度感” の減ることのない曲を聴く楽しさ・・・①
何て美しい曲なんだろうってことを新たに発見 (発聞?) できる嬉しさ・楽しさ・・・②
知らなかった曲でも だんだんに、その魅力に嵌まってしまう楽曲と出会える楽しみ・・・③
等々、こんな掛替えのない 楽しみ・楽しさ・嬉しさ に、ほとんどお金を掛けず遭遇できるのですから ですが、さらに具体的に申し添えますと、
①の好例は ドヴォルザークさんの『新世界から』。つい最近『クラシック音楽館』で放送された ファビオ・ルイージさん指揮『N響』さんの演奏は、まさに その決定版と言えるほどの 歴史に残る名演奏ではなかったかと存じます。そして
②の好例は ヴォーン・ウイリアムスさんの『富める人とラザロの5つのヴァリアント』。これも『クラシック音楽館』で最近、 レナード・スラットキンさん指揮で放送されたものですが、こんな美しい楽曲を今まで知らなかったなんて・・・と 強く思わせられた次第でありまして、なお
③の例は、ビギナーにも等しいオイラでありますから、もう ぎょうさんあり過ぎて 挙げようもございません。クラシック音楽の世界は海のように広く深いですし、現代音楽や邦楽の世界もしかり、尽きることがありません。
R5.1.29『BSテレ東』『演歌の花道』の最後に流れた『ちあきなおみ』さんの『片情』。この表情を ご覧いただければ、現在 活躍なさってらっしゃる どの歌い手さんも辿り着けてない、どれほどの高みに君臨されていたものであるかが お解りいただけるのでは と思っているのですが・・・・。
実際、もう、素晴らしさの向こうまで通り抜けている この歌、オイラは初めて耳にした気が、ただ今まで聞いたことがあったにしても 機が熟してなく 素通りしてたやも知れませんが、ともかく「スゴイ歌やなぁ。が、”片情” って どう読むんやろう?」と 気に掛かっていたところ、
それに応えてくれるかのように、R5.2.17 BS-TBS『表現者 ちあきなおみ ジャンルを超えた魅惑の歌声』という番組があり、その中で紹介された『ちあきなおみ 船村演歌を唄う』というCDの曲目リストの中に、 ”かたなさけ” との ふりがな表記を見出すことに。
.
但し番組は、船村徹さんご自身の、『ひとりしずか』という歌への思い入れの話題に集中。
....
かといって その歌の放送は 当該CDのワンコーラスのみでして、すーっと写された収録リストには、『紅とんぼ』以外 初めて見るタイトルが連なってます。
「こりゃ好いCDじゃ。船村さんのように、じっくり聴いてみてえ」そして「まして、そもそもが 飛び抜けているお二人なのに、さらに円熟を究めた時期に拵えられたCDなんじゃから、おそらくは これ以上 望めん 芸術品とも言える作品群になっとるはずや。なら、これを聴かんちゅう選択肢は無いじゃろう」に至り、購入することに。
何回も聴いたです。下戸に近いオイラは、悲しいかな、船村さんみたく やりたくてもできず、「飲めたら こんなもんじゃねぇやろ、もっともっと歌に酔えるはずじゃろうに」と羨みながら。
氏の ぞっこんな『ひとりしずか』は、その花のような女性を偲ぶ、星野哲郎さんによる オトコ目線の歌。オイラが強烈に惹かれた『片情』は 吉田旺さんによる、忘れようにも忘れられない 愛に焦がれる女性の心情が切々と描かれた歌。ちあきさんの思い入れは、女性目線である後者にあるように 感じられました。
これは、番組で紹介された『阿久悠』さんの、ちあきさんに関するコメントですが、ひばりさんをも凌ぐと思える歌唱力をベースにした表現力 および、人の世・人の心・人の情 を知り抜いてるかに見える超卓越した存在感は、『ちあきなおみ』さんだけが獲得し得た、例えていえば 宮本武蔵さんの勝負師剣の極意にも似た、至高の芸の極致と言えるものでありましょう。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
R5.1.30 NHK-BSP『クラシック俱楽部』『イリーナ・メジューエワ ピアノ・リサイタル』は、ラフマニノフさんが最後の10年 愛用されたというピアノを用いた、京都に住んで25年にもなる、日本人とほとんど変わらない日本語を話される、イリーナ・メジューエワさんという誠に清楚なロシア美人さんの コンサートでありました。
.
ラフマニノフさん没後 ほったらかしになっていた そのピアノは、当然のことながら 経年変化でボロボロになっていたそうで、
R2.4、それを日本に運び入れ、調律師の 高木裕さんが、1年かけて修復なさったそうな。
.
ラフマニノフさんが実際に このスタインウエイのピアノを弾いて演奏し作曲されていたのかと思うと、やはり 特別な感慨が湧いてまいります。が それと同時に、なぜ日本で このような ハッピーなことが実現できたのか?、この後 このピアノはどうなるのだろうか? といった疑問も。例によって、こんな CD、拵えています。
< 追 伸 > R5.2.23 記
ご承知の通り R5.2.19 NHK-E『クラシック音楽館』で、ラフマニノフさんの『ピアノ協奏曲 第2番』が、河村尚子さんにより演奏されてまして、このようなCDにし 聴いているのですが、テクニック重視・単一的味わいの印象が濃い (?) 若手ピアニストさんとは違い、重ねてきた人生の重みでしょうか、多彩で重層的 かつ 深い奥行を有する、心に沁み入る演奏であったように感じました。
< 追 伸 > R5.3.2 記
.
このようにして音楽を楽しむことは本当に楽しく、おそらく死ぬまで止まないでしょう。何故なら、
さんざん馴染んでいても、それでも ”大好き度感” の減ることのない曲を聴く楽しさ・・・①
何て美しい曲なんだろうってことを新たに発見 (発聞?) できる嬉しさ・楽しさ・・・②
知らなかった曲でも だんだんに、その魅力に嵌まってしまう楽曲と出会える楽しみ・・・③
等々、こんな掛替えのない 楽しみ・楽しさ・嬉しさ に、ほとんどお金を掛けず遭遇できるのですから ですが、さらに具体的に申し添えますと、
①の好例は ドヴォルザークさんの『新世界から』。つい最近『クラシック音楽館』で放送された ファビオ・ルイージさん指揮『N響』さんの演奏は、まさに その決定版と言えるほどの 歴史に残る名演奏ではなかったかと存じます。そして
②の好例は ヴォーン・ウイリアムスさんの『富める人とラザロの5つのヴァリアント』。これも『クラシック音楽館』で最近、 レナード・スラットキンさん指揮で放送されたものですが、こんな美しい楽曲を今まで知らなかったなんて・・・と 強く思わせられた次第でありまして、なお
③の例は、ビギナーにも等しいオイラでありますから、もう ぎょうさんあり過ぎて 挙げようもございません。クラシック音楽の世界は海のように広く深いですし、現代音楽や邦楽の世界もしかり、尽きることがありません。