313回目の「まじっすか」はめずらしい書店を訪ねるシリーズ。
ひとつめのお店は、おなじみ神保町にある豆本専門の古書店。
豆本とは一辺の長さが5センチ以下の本をさす。
西洋で聖書を持ち歩くために作ったのが起源とされていて、
印刷技術の発展にともない、どんどん小ささを競うようになったらしい。
お店にあるいちばんちいさい豆本は、1.4mm角の聖書。
時代には言及していなかったが、日本でつくられたものだそうだ。
秘かにキリスト教を信仰していた人が、隠して隠して身に付けていたのだろうか。
最近の豆本はデザイン性の高いものが多く、造本作家の方が手製の豆本を
いろいろ見せてくれる。
遠近を利用しただまし絵のような本を見た中丸くんは、1つ作るのに一か月かかると聞いて、
「これ作るの楽しいですか?」
楽しいだろうなと思って聞いたんですけど・・と言うが、
今の口調だと、こんなの作る気が知れねえって言ってるように聞こえる。
作家さん、恐縮しながら「楽しいんです・・」って答えてたぞ。
シューイチくんがびよーんと伸びる絵本をわざわざ作ってきてくれたのに
「(小さくて)なくしそう」とか言うし、中丸くんは細かい作業好きなのに
書物には関心がなさそうだ。
ただ、関心があるない以前に、今回のロケ全般、声に元気がなかった。
いつもよりお肌のキメ
も良くなかったし、体調が悪かったのかなあ。
2軒目は街道と古道に関する本を扱うお店。
うほ~、これはマニアック!中丸くんの手に負えるか少々心配だ。
「徳川幕府」とか「五街道」とか、店主が発する単語に案の定、中丸くんの反応が弱い。
「五街道」なんて聞いたことない・・、という顔をしているが、
並んだ本のタイトルを読みながら、無意識に口にしているよ。
江戸を起点とした主要な5つの街道、
東海道・中山道・甲州街道・奥州街道・日光街道 が五街道だ。
広重の五十三次に描かれた茶屋と同じ場所に今も店があるのを見ると
タイムトリップしている気がするというご主人は、
古地図片手に道標を巡るのも大好き。
道標(どうひょう)がある場所にはたくさんの人が行き交ったのだと
往時に思いを馳せるご主人に、中丸くんは完全に置いて行かれて、
相槌もほとんど打ててない。
この書店は「まじっすか」ではなく「ブラタモリ」で取り上げるべきだった。