忘備録の泉

思いついたら吉日。O/PすることでI/Pできる。

傾聴の5ステップ式トレーニング(1)

2016-07-04 08:25:31 | Library
「ほんものの傾聴」はどのようにすれば身につくのか?
諸富祥彦先生は著書「ほんものの傾聴を学ぶ」のなかで、「傾聴の5ステップ式トレーニング」を紹介している。

第1ステップ
こころをこめて、ただひたすら 聴く
最初のステップは、「相手の話の腰を折らず、邪魔をせずに、こころをこめて、ただひたすら聴く」ことを学ぶ段階である。
(1)話し手と聴き手の距離・角度
話を聴くのに、相手の方の話をどの位置で聴くか。
これは結構重要な問題だ。
真正面に座ってほしい、という人もいれば、45度くらいの角度で座って欲しいという人もいる。
角度だけでなく距離も重要だ。
実際に練習してみよう。
まず二人一組になってじゃんけんをしよう。
勝った方が話し手、負けた方が聴き手。
話し手の人は、じっと座っていて、負けた方の聴き手の人が、椅子をあちこちに動かして、自分がどの位置にいると話し手の人が話しやすいかを感じてもらう。
距離だけでなく角度もいろいろ変え、10か所くらい動いてみる。
それぞれについて、パートナーがどのように感じるかを、コメントしてもらう。
5分くらい経ったら、聴き手の人は話し手の人に、話し手の人自身にとってベストな位置を教えてもらう。
二人で感想を話し合ったら、今度は役割を交代する。
同じペアでも、立場が変わると、どの場所がいいと感ずるか、感じ方も違ってくるのがわかるはずだ。