天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

【映画】「未来のミライ」@28本目

2018年08月01日 | 映画感想
「未来のミライ」

細田守監督×監督が立ち上げた「スタジオ地図」制作作品。
なんやかんや文句垂れつつ(←ん?)細田監督の作品は劇場で観ておくべきかなーと思ってチェックしてしまう。
全然関係ないけど本作観に行った時に予告編でやってたペンギンが出てくるヤツ、アレも観たいな…どんな作品なのか後で調べてみるとすっか^^

あらすじ
4歳の「くんちゃん」に妹が出来た。お母さんが退院してきていよいよ楽しみにしていた赤ちゃんの「未来ちゃん」とのご対面を果たしたくんちゃんだったが
未来ちゃんがおうちに来て以来、それまでお父さんとお母さんが自分に向けてくれていた視線も言葉も愛情も全て未来ちゃんに取られてしまって全く持って面白くない。
そんなある日、自宅の中庭で遊んでいるとパラレルワールドと繋がってくんちゃんの目の前に女子高校生が現れた。
彼女はくんちゃんに自分は未来からやって来た妹の「未来ちゃん」だと言うのだが…

なんだろうな、予告編観て予想していたのとまるで展開が違ってて「あへっ!?」ってなったなw
…という御仁が相当多かったらしくて、先程このレビューを書くに当たり声の出演者の名前を調べにYahoo!Movie閲覧に行ったら本作すんげー低評価だったぞ^^;
いやぁ~、でも自分そこまで酷評する程悪い出来だとは思わなかったんだけどなぁ。正直言うけど「おおかみ子供~」と本作だったら本作の方が好きだよ。

まあ、自分も他の方のレビューをまだ読んでいないので皆さんが詳しくはどの部分にダメ出ししてるのかは分からないんですが、少なくとも先ず自分が思ったのは
「根本的にミライの未来ちゃんがくんちゃんの目の前に現れる必然性がまるでない」という事でしょうかw
自宅の中庭がパラレルワールドに繋がっていて何かのきっかけにパラレルワールド(又は過去の何処か)と行き来出来るようになった、という部分に関しては百歩譲って
ファンタジーとしてOKだったとして、更に更に譲って「必然性云々も置いといて、ともかく何となくミライから未来ちゃんがやって来た」までOKしたとしても…
その肝心の未来ちゃんとくんちゃんが絡むエピソードが余りにもインパクト弱過ぎるんじゃ…ひな人形片付けろってさー^^;
後さ、未来ちゃんが最初にやって来た時に「現在の未来ちゃんとミライの未来ちゃんは同時刻同じ場所には存在出来ない」というルールだったハズなのですが
その後「現在のくんちゃんとミライのくんちゃん」が同時刻同じ場所に存在しちゃってるのはどう説明付けてくれるんだよおぉぉぉー(滝汗)

話の筋は妹の未来ちゃんが生まれてから時系列に進む現在の話からチョイチョイミライから未来ちゃんがやって来たり、またはくんちゃんが過去や未来の何処かの場所に
タイムスリップしたりして「オムニバス形式」にエピソードが次々起こる、という感じ。
で、1つ1つのエピソードは全てくんちゃんファミリーの誰かにまつわる出来事で、それをくんちゃんも共に体現する事で少しずつ脈々と続く家族の絆を感じたり
どうしても「好きくなれない」妹の未来ちゃんの兄としての自覚を持って行ったり、または子供として一段自立成長していく姿を描いて行く…という展開ですね。
その「くんちゃんSIDE」と並行して現在の話部分では「くんちゃんのお父さんとお母さん」の「育児と家事の分担について」等の現代家庭あるあるネタを盛り込み。
アレだな…本作主人公はあくまで4歳のクソガキ(コラコラ)なんだけど、話の内容自体は全然子供向けじゃないんだよな。お子さんは観に行って共感出来んのか?コレ^^;

誰かがいつかの何処かで欠けても一族は存続し得ない。
くんちゃんが生まれるのにはお父さんとお母さんが出会わなければいけなかったし、ばあばとじいじが出会わなければお父さんもお母さんも生まれなかったし、
更にひいじいじとひいばあばが結婚しなければ…という、まあ当たり前の事なんですが、それを追う事でくんちゃんが自覚と成長をしていくという展開はいいと思うんですよ。
でもそれを現代の話の流れにブツ切りにして唐突に入れ込んだのがよろしくなかったのではないかと。テンポが悪くなってしまったというのかしらね。

多分さー、その「お父さん×お母さん」の育児と家事分担ネタを盛り込みたかったが為に(盛り込みたいというよりももっと進んで一族の歴史との2本柱にしたかった?)
敢えてのブツ切りにしたのだろうと推測しますが、だったら例えばだけどー…ミライのくんちゃんファミリーはお父さんとお母さんが不仲になって離婚の危機に
陥っていて、何とか絆を取り戻したいミライの未来ちゃんが過去にやって来て4歳児のくんちゃんと共に更に過去に遡って家族の絆を取り戻しに行き、最終的には
くんちゃんと未来ちゃんが離婚危機を回避させる…みたいな話にすれば行ったり来たりブツ切りにしないで行けたんちゃうんか?と思ったんだけどね。
コレならミライから未来ちゃんがくんちゃんのところにやって来た必然性も生まれるジャマイカ♪例えば夫婦不仲の原因は未来ちゃんが生まれて育児家事分担でモメてからだった、
みたいな話から出発すればさ~。やー私脚本家の才能あるぅ?←ねーわw

ま、コレって多分ねー自分に子育て経験がないから「育児家事分担ネタ」のパートになるとダレてたんだろーなーと思うんですわ。
逆に今子育て真っ盛りの共働きご夫婦が観に行ったら共感しまくって「むしろ過去に遡らんでもいい!」ぐらいの気持ちになるんでしょうかね?^^;
でもね、くんちゃんのクソガキっぷりは自分何となく共感出来ましたよ。自分にも2歳下に弟がいたので。
自分は覚えていないんですが、それこそ弟が生まれて退院して来て直ぐ、母親が弟におっぱい飲ませてたらいきなり2歳児の私が積木持って来て弟の頭殴ったそうでw
弟の頭がペコッて凹んで大騒ぎになったと昔何度か聞かされましたよ。おかん曰く「弟がバカなのはあの時お前が積木で頭殴ったからだよ」だそーで(滝汗)
自覚がある記憶でも小さい頃の自分の口癖は「おーちゃん(←弟のニックネーム)ばっかりズルい!」でしたしねw
…あ、その後は仲のいい姉弟でしたよ!本当です!!今でも割と仲のいい姉弟だと思います本当ですってば!!

最後に1つ、いや2つ…ひいじいじ、イケメン過ぎんだろ!!声は福山君です♪キャラと声がめちゃ似合ってるぅ~
そしてそして、くんちゃんあんなクソガキだったくせにミライでイケメンになり過ぎーーー!なんなのーこの華麗なるイケメン一族ーーー!
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