山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

初物に敬意を込めて

2022年10月02日 | 山菜料理

 本日の収穫物その1。

       ミズコブ

 完熟状態と言って良いでしょうか。既に、先端部分が落ちてなくなっているものもあります。

 例によって葉っぱを外していくと、

       羽根が生えたみたい

 ポロッと外れてくる実もあります。山の中でこの状態の実が増えてくると、採集するのが困難を極めます。やっぱり、ミズコブ採りは、今回が最後でしょうか。しっかり下ごしらえをして、美味しく味わわなければなるまい。今回も、下ごしらえに妻が参戦してくれたので早かった。

       準備完了

「やっぱり、浅漬けかな?」

「賛成!」

即決である。早速、

       茹で時間3分

 冷水にさらして水を切ったら、

       出汁醤油と塩少々をまぶして

       真空パック ⇒ 冷蔵庫で待機

 『終わり初物』という言葉がある。その年最後の収穫物を、ことさら大切に調理して味わう習慣だ。

 終わりだから熟して美味しいということもあるのだろうが、ここまで世話になってきた作物への愛着と敬意、更に、来年の収穫への祈願が込められて生まれた呼称なんだろうと思う。

 多分、今回のミズコブは、マタギにとっての終わり初物。初夏の収穫から始まって。4ヶ月以上にもわたってお世話になり続けてきた。心して味わいたいと思う。

 さて、収穫物その2です。

       サワモダシ(ナラタケだと思う)

 こちらは、有無を言わさず湯がきます。

       ゴミが入ってもお構いなし

 この作業を経ると身が締まって、ボロボロと崩れることがなくなります。

 冷水にさらしたら、丁寧に汚れ取り。

       ちょっと少ないなあ、けれど

こちらも貴重な『初物』です。

 ミズコブと対比してみると、今年も出てきてくれてありがとう、これから暫くお世話になるので、どうぞよろしく。そして、いよいよ、新しい季節が始まったのだな、という喜びがこもった言葉だと思います。敬意を込めて料理しましょう!

 ・・・と、言いつつ絶対量が足りないので、他の食材に応援要請しました。

       乾燥保存の赤コゴミを戻します

       鶏肉出汁で山菜・キノコ汁にしましょう!

 ここで、欲タガリの本性が出てしまった。

       コンニャクと里芋も入れてしまいました

 一応、味付けは、水1.2ℓ に対して、出汁醤油1カップと塩ひとつまみです。

 そして、夜。

       ミズコブの浅漬けも出来ました

       山菜・キノコ汁も加わって

『初物』と『終わり初物』の共演となります。

 大変美味しくいただくことができました。ただ、汁の方は、キノコの影が薄くなってしまったけど、ま、いいでしょう。なんと言っても、サワモダシ君は、これからだからね。これから、よろしくお願いしますね。

 そして、ミズコブさん。長いこと楽しませて貰ってありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。



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