事の始まりは、去年のこと。
懐かしのお菓子『たまごボーロ』を作ろうとして失敗したことがあった。
このままではいけないと思って、レシピを調べていくと、なかなか良さそうなものを見つけた。
これで行ってみましょう!
決めて、材料の点検を始めると、
「卵白を入れると、ボーロが固くなってしまうので、卵黄だけがお勧めです。」
と書いてある。
そういうものなのか。なかなかデリケートだな。
だとすると卵白が余るね。どうしましょうか。
そうして、卵白だけを使ったレシピを探し始めたんです。
で、辿り着いたのが今回のフィナンシェというお菓子。
お店ではよく見かけるけど、作ったことがない。
なんとかなるさ、当たって砕けろだ。とにかく、これで卵白が消費できる!
そう考えて、先ずこちらから作ることにしました。
下ごしらえ・調理の部
LLの卵の卵白を量ってみたら45gあったので、そこに合わせて材料を調節することにしました。
・グラニュー糖35g、はちみつ10gを卵白に入れて溶かそうとしたんだけど、なかなか溶けない
・少し温度を上げるためにぬるま湯で湯煎にしたら溶けました
※北国の台所は冷蔵庫状態なので必要な措置だと思う
※メレンゲの逆で泡立てないように混ぜるそうです
・薄力粉とアーモンドプードル各20gとベーキングパウダー1.5gも混ぜます
※電子天秤の上で作業すると楽ちん
・無塩バター45gを弱火で加熱していくと
・焦げ始めて色が変わってくるのでコンロから下ろして冷まします
始め100℃近くあったのが徐々に下がってきました
※ここまで下がれば卵白が固まってしまうこともないでしょう
・先に作っておいた卵白液と合流させます
・あらかじめバターを塗っておいたケーキ型に流し入れて、180℃のオーブンへ
※予熱したオーブンに天板を入れたら2分ほど予熱を追加してから加熱開始
・レシピには15分と書いてあったんだけど、量が少なかったせいか、10分で
出来てしまいました
1個だけみんなで試食したら
旨いんだわ。
バニラみたいな香味料が入っているわけではないのに、非常に魅惑的な香りと甘味。
「これは、焦がしバターの効果ね。」
と妻。
なるほど。面倒なひと手間だと思ったけど、こういうところに生きてくるわけね。
それにしても、作って面白く、食べて美味しい。
余は満足じゃ!
たまごボーロは、そのうち作ればいいさ。
ということで、移り気なマタギは、完全にフィナンシェに乗り換えてしまったのです。
たまごボーロちゃん、ごめんね。
そのうちに作ると思うから、その日まで待っていておくれ。
で、残ってしまった卵黄はと言うと、
お昼のうどんに乗って
マタギの胃袋を満たしてくれたとさ。
チャンチャン