山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

生まれ変わっていた新巻鮭

2024年01月09日 | 日記とレシピ

 年末に届いたお歳暮の中で、手つかずのままで年を越してしまったものがある。

 その一つが、新巻鮭だ。

 理由は色々あるのだが、何と言っても包装の仕方が真空パックなので安心してしまったというのが一番だ。

       この形状で包装されてます

 以前は、一匹丸ごと送られてきたので、何らかの加工をして対応しなければならなかったのだが、この形だと、冷凍庫に入れておけばいつでも食べられるので、安心してしまったのだ。

 で、去年調理してみて確信したことがあるんですよ。

 それは、『新巻鮭に革命が起こった』ということ。

 そもそも、小分けにして真空パックされた時点で、調理と保存の手間が革命的に改善されているのです。

 ただ、調理しているうちに、もう一つの革命が起こっていることに気付いたんです。

 本日は、少々無謀なんですけどそのことを確かめる料理にしようと思います。

 作るのは鮭フライです。

 なんだ、普通じゃんと思うなかれ。何てったって、使うのが新巻鮭なんですから、普通に考えたら無謀なんです。

 その辺の顛末をまとめておきます。

 下ごしらえ・調理の部

 まずは、解凍しますが、これも簡単。

 ・人肌よりもちょっとあったかい水に浸して30分放置

 ・フライにするので、骨抜きと包丁で小骨を落とします

 ・バッター液用に卵2個を割りほぐしたら

 ・薄力粉1/2カップと水少々を混ぜて

       スタンバイOKです

 ※フライの場合、あらかじめ衣を塗しておいた方が後々楽ちんです

 「ええ~!?このままやるの?」と思っているあなたは、新巻鮭をよく知っていますね。

 やるんです。

       一見普通の鮭フライが準備できました

 ※揚げるのは、食事の直前なので、それまでに他のことをやってしまいます

 タルタルソースもいつも通り。

 ・タマネギ1/4個と茹で卵1個をみじん切り

 ・タマネギの辛味を抜いたらよく水気を切って

 ・マヨ50gとレモン3gに塩コショウパセリをちょっとずつ

 ・これで完成でもいいんだけど、気持ち甘くしたいので砂糖を少々

       なかなか美味しくできましたよ

 さて、時間が来たのでフライを揚げましょう。

 ・普通に170℃で揚げて、浮いてきたら裏返して

 ・泡が小さくなったら油を切って

 ・レタスと昨日のニンジングラッセの残りを添えて出来上がり

 ちなみに、

    おつゆは、七草の日に山形で食される納豆汁です(妻の作品。これも旨い!)

       鮭フライにはタルタルソースをたっぷり乗せて

 いただきます!

 食べてみると、案の定ほんのり塩味がついてるけど、美味しいばかりです。

「ええ~?これ、普通に美味しいじゃない!」

とは、妻の反応。

 娘は、何の違和感もなく食べています。

 このことが『新巻鮭の革命』なんですね。

 そもそも、秋に遡上してきた自然の恵みである鮭を長期間保存して、厳しい冬を乗り越えるために考え出されたのが新巻鮭だと思うんです。

 したがって、保存方法は主に塩漬け+乾燥。

 だから新巻鮭と言ったら、めちゃくちゃしょっぱいのが当たり前だったんです。

 ところが、誰が考えたのか真空パック法だと、最初に書いたように加工も保存も手間がかからない。それだけでなく、塩漬けそのものが不要になったんですね。

 去年調理して気付いたのは、このことだったんです。

 それで、普通なら無謀な調理方法である新巻鮭のフライにしてみたんです。

 下ごしらえの時点で切り身をかじって、塩分がかなり薄いことは確かめておいたんです。

 だけど、実は、新巻鮭で一番しょっぱいハラスの部分を使ってしまったので、「ミスったかな?」とも感じていたんです。

 でも、大丈夫だったのでほっとしました。

 日本の伝統料理である新巻鮭も革命的な進歩をしていることが確かめられました。

 これだったら、料理の幅も非常に広がるはずです。

 加工業者の方々かな?素晴らしい工夫をありがとうございます!

 次の料理も工夫して楽しませていただきますね。