山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

舞茸で天ぷら修行

2023年10月07日 | キノコ料理

 今回の山業の収穫物は少なかった。でも、

       収穫があるだけ立派だと思っています

       汚れを落とすとこのぐらい

 マイタケご飯かマイタケ汁1回分ぐらいでしょうね。

 ちょっとお腹の具合を崩している妻からは、汁物を所望されたので、前回と同じ手法でお吸い物にします。

       マイタケを洗った水で調理します

 ・今回は、マイタケが増えた分、水1ℓと麺つゆ50mlをベースに3食分

 さて、これで終わりってわけにはいかないでしょう。

 マイタケの天ぷらを揚げることにしました。

 えっ?マイタケ、使い切ったんじゃないの? と思うかもしれませんが、実は、先日収穫したマイタケが、まだたっぷり残っているんですね。それを使います。

 ついでと言っては失礼ですが、冷凍のエビとサツマイモとレンコンも揚げましょう。

 もう一つおまけに、花揚げというものに挑戦してみることにしました。

 この揚げ方、よくお店で出されるやり方で、衣が花と言うか花火のように広がるやり方で、見栄えがします。前からやってみたいと思っていたので、この際挑戦することにしました。

 下ごしらえの部

 

 ・薄力粉350mlをふるいにかけて冷蔵しておきます

 ・卵黄1個分と冷水を合わせて300gをよく混ぜて、こちらも冷蔵

 ・マイタケ8個分準備(汚れをブラシで落とします)

 ・冷凍エビを解凍して、背ワタを取って、筋を切って、尻尾の水分を抜いて、水気を拭き取っておきます

 ・薄力粉で『ポリ袋バフバフ』

 ・サツマイモは7mmぐらい、レンコンは5mmぐらいに切っておきました

 調理の部

 ・揚げ油は、いつもより高めの175℃を目指しました(油に散らした水滴がすっかり蒸発してから10秒ぐらい)

 ・混ぜるのではなく溶かすという感じに衣の材料を合わせたら、エビを潜らせて

 ・揚げ油に入れると浮いてくるので、そこにスプーンで衣を追加します

 

       これは、揚げ玉を掬って泡立ちが収まるのを待っているところ

 衣を追加した時点では、

 ・大量に揚げ玉が発生するので、こまめに掬い取ります

 ※揚がった後にも汚れと一緒に底に沈んでいるので、丁寧に

 ※具材を一度にたくさん入れると、油温が下がってしまうので少しずつ揚げる

       おおっ、なんだか料亭の雰囲気

 調子に乗ってのんびり楽しんでいたら、

       後半の根菜類の時には、花が咲かなくなってきました

 多分、衣が温かくなってきて、油との温度差が小さくなってきたことと、衣にグルテンが発生してきたためだと思う。

 それでも、

       マタギにしては、なかなかの仕上がり

 そして、今夜の夕食です。

       山の幸尽くし+海の幸でございます

 そんでですね。これが、見栄えが良いだけでなく、いつも以上に美味しく感じられたんですよ。これは、家族の一致した見解。

 変えた条件は、衣の割合と厚さ、そして、油温です。

 思い当たるのは、肉料理で美味しさを閉じ込めるために、表面を高温で焼き付けること。なんだか似ています。

 なんとなくだけど、これまでの料理を振り返ると、アクの強いものは、低温で長時間揚げると美味しくなった。それに対して、今回みたいに、素材の美味しさが保証されているものは、高温で短時間揚げた方が美味しくなるような気がする(サツマイモは別です。これはじっくり)。

 なんだか、天ぷら道の扉が一つ開かれた感じですよ。

 これも、マイタケ様のおかげであり、過去の山の幸のおかげ。つまり、山の神様のおかげと言っていいでしょう。

 山の幸料理の修行、これからも続けていきたいと思います。

 ありがとうございました。