今回の山遊びで戴いてきた贈り物のうちの『頭上の部』は、これです。
ヤマブドウ
まだ、9月の前半だというのに、かなり黒くなって(熟成して)います。喜んで貰ってきました。
どうやって食べるかといったら、基本はこれしかありません。
≪山葡萄ジュース≫
ヤマブドウから作るジュースは、上等なブルゴーニュのワインを彷彿させる旨みというか深みを楽しませてくれます。その味を求めて(はっきり言って面倒だけど)、下ごしらえに励むマタギなのであります。同時に、タマゴタケの料理方法も考えました(その結果は次回)。
下ごしらえ・調理の部
・葡萄の房から黒い実(即戦力)と青い実(育成選手)を外して、種分けを行います。
こんな感じ(今回の『即戦力』は、1.1㎏)
・今年は、加熱・調味の前にブドウを握りつぶしていきました
かなり、良い運動です
・潰したブドウもエキスも1つの鍋にためていきます。
※先に全部潰すと、後の作業が楽になります。
この春の怪我以来、腕や手指の筋力が鈍ってきたことを危惧していたので、良いトレーニングになりました。
・全部握りつぶしたら鍋に水1リットルを加えて、沸騰しないように火力を調節しながら10分程煮込みます。
弱火でじっくりかき混ぜます
※全体が殺菌されればいいのかな、という考えです
※去年は、この段階でブドウの粒を(へらで)潰してから水を加えたんですが、今年のやり方の方が効率が良さそうです(リハビリにもなったし)。
・煮汁が冷めるのを待ってガーゼで濾します
・ボールの上に広げたガーゼに、お玉3杯分ぐらいずつ煮汁とブドウをかけて、搾ります
ガーゼが美しい!染め物教室か?
※搾って出たエキスは別の鍋に移します
※絞りかすは、再利用するので、もう一つ用意しておいた容器へ
※ガーゼは、途中で目詰まりするので、時々、汚れを洗い落とします
※頑張って搾る必要はありません(Part2がありますから)
もうすぐ出来ますよ!(ジュースも染め物も)
・搾りきったエキス(1リットル強)は、再加熱しながら砂糖350gを溶かします
・再び冷めるのを待ち、保管用のボトルに移しました
旨そう!! 君たちは冷蔵庫で待機です
第二部です。
・残った絞りかすに、水600mlと砂糖200gを加えて、弱火で加熱
※既に下処理が終わっているので、砂糖を加えるだけで残りのエキスが摘出できると考えた
・先ほどと同じ工程(染め物教室ね)を経ると、作業は完了
長期保存用のジュース(2ℓぐらい)が出来ましたよお!
ついでに、山葡萄染めも
味見をしてみると、やっぱり美味しい!ブルゴーニュのジュースだよ。
「これ、砂糖、何百グラムも使ってるのよねえ。私が飲んでいいのかしら。」
同じく味見をしながら心配を口にする妻。
「300gを1年かけて飲んだら、1日1gじゃない。問題ないって。」
と、なだめつつ、「何日でなくなるのかなあ。」という不安も、少々ですけど頭をよぎる製作者であります。
ま、あまり深く考えず、収穫の喜びを分かち合いましょう!
山の神様、ありがとうございました。