千葉の松戸から柏へと続く革物語

【Handmade Leatherwork Akashi】

これから始めるレザークラフト⑥【コバ磨き】

2021-02-20 09:00:00 | レザークラフト講座
コバ磨き(革の種類編)

レザークラフトは全てが大事な工程で
全てを丁寧に進めないと綺麗に
仕上がりません。
前回、説明させて頂いたように革を
真っ直ぐに切る事も革の断面を
真っ直ぐにする事もその後の工程に
影響してきます。

今回からはレザークラフトを始めたら
立ちはだかる第2の壁、コバ磨きの章です。
(第1の壁は革を綺麗に切るです。)


コバ磨きをするにあたって、革の事を
知らないと先へは進めませんので
今回は革の鞣しの種類のお話です。

革の鞣し方は主に下記の3種類があります。
(鞣しの事については【生革との格闘】で
 説明させて頂いてます。)
〇 タンニン鞣し
〇 クロム鞣し
〇 コンビ鞣し


~~タンニン鞣し~~
多分ですが、レザークラフトと言われて
大体の方が想像する革がこの革だと
思います。
厚くて硬い革に刻印を打って、、、
みたいな  正解です

主に植物のタンニンという成分を使用して
鞣した革の事を指します。
タンニン鞣しの革は経年変化(エイジング)を
楽しめたり、みなさんが想像したように
刻印が打てたりする革です。

この革は表面がコートされていないので
水滴がシミになったり、汚れが落ち
にくかったり、色落ち等もします。
当然、それらを防ぐ為に様々な工程も
ありますが、今回は割愛させて頂きます。
水を吸う革なのでウェットフォーミングや
カービング等にも使われます。

デメリットしては前述したように硬く
中には厚かったりしますので製作する形が
限られてしまいます。
ガッツリした物しか作れないイメージです。
結論から言うとコバ磨きができる革は
このタンニン鞣しの革です。


~~クロム鞣し~~
クロムという薬品を使用して鞣した
革の事です。
タンニン鞣しではコストがかかり過ぎるので
早く、大量に鞣す為に開発された
鞣し方です。
薄くて軽いので扱いやすく、水も弾くので
様々な作品に使われています。

デメリットとして目立つようなエイジングは
しませんし、コバも磨けません。
また、クロムは金属の一種ですので
アレルギー反応を起こす恐れもあります。


~~コンビ鞣し~~
タンニン鞣しやクロム鞣しのデメリットを
極力、押さえる為に開発された鞣し方で
クロム鞣しをした後に再度、タンニン鞣しを
施します。
デメリットを抑える代わりにメリットも
抑えられます。
個人的には初心者が始めて扱う革は
コンビ鞣しが作り易いかな~って思います。
適度な張りもあり、コバも適度に磨けます。



このようにコバを磨ける革は限られますので
磨けない革を頑張って磨いても磨けません
ので、ご注意を

この3種類の他にもオイルを多く含んだ
オイルレザー等は磨けたりする事も
ありますが、基本的はタンニン鞣しの革
のみと理解していた方がいいと思います。


コバを磨ける革の事が何となく分かったと
思いますので次回はいよいよ
コバ磨き①とさせて頂きます。






*ここでのレザークラフトの技法は
 あくまでも私個人のやり方ですので
 正解ではありません。


Let's try!















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