京都南座では、昨日までOSK日本歌劇団のレビュー公演が行われてました。
題して「レビューin Kyoto ~Go to the Future 京都から未来へ~」
朝ドラで橘先輩を演じた翼和希くんもご出演。
朝ドラ効果はすばらしく、今までになくたくさんのお客さんで、ほぼ満席状態でした。
いつもは1部和物、2部洋物という構成なのが、今回は70分の一本立てショー。
前半に和物の新作シーンがいくつかあって、後半の「Go to the Future」は前回の再演。
ですが、前回見たときから一回りも二回りも成長の感じられる舞台でした。
以前は宝塚チックだなと感じることも多々あり(宝塚の演出家が作ってたりしたから当たり前っちゃあ当たり前)、でも同じジャンルのものだし似通うのも当たり前かな、と思いつつ、でもそれでいいのかな、とも思いつつ、という感じだったのだけど、今回はそういう過去作品とはちょっと違う、はっきりした「OSKらしさ」が感じられました。
私が思うOSKのらしさ、とは、大人っぽさと娘役の存在感。
前半の源氏物語のシーンや、後半すぐのタンゴのシーン、白鳥の湖のシーンのプロローグとして娘役・舞美りらさんがソロを任されている場面、など、随所にそれが感じられました。
それとラインダンスも、勢いがあって楽しくて可愛くて、とても良かったのでした。
観ていて、ああ、やっぱり私は歌劇が好きだし、私にとっては無くてはならないものだなぁと思い、泣けてきそうでした。
今はどこに向かって何を思えばいいのかもわからないけど、消えないで欲しいということだけは強く思いました。
そしてまた、相変わらずいろいろ書かれているようで、またそれを鵜呑みにしていろいろ言う人もいるようだけど、私はやっぱり、実際に舞台に立って私たちに夢を見せてくれる彼女らが悪いとは思えないのでした。
先週の報道ステーションで、キャスターの大越さんがさらっと言った「過渡期」という言葉や、北野武が「今の日本は、昔からの慣習がなくなって新しい世界ができつつある入れ替え時」(大意)という言葉が、いろいろな意見を聞く中で一番腑に落ちたし、核心なのではと思いました。
今を乗り越えて、いつか晴れやかな気持ちで幕を開け、そして私たちは拍手を送れる日が来ますように。
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