せきどせいさん:土を積み上げつづけていけば、山を成す、ということ。「塵も積もれば山となる」
数か月前からあれこれドタバタしております。
まぁホントに大きなコトから小さなコトまで、あれこれある出来事、一つ一つに対応中・・・
そんな、あれこれのうちの大きな一つは、実家父の骨折。
実父という人は、娘から見るととにかくかなり偏屈で寡黙で自己中で空気を読まない。
で、その偏屈親父が転倒して、背中が痛いと言っている、と母から連絡がきて、
「病院連れていきなよー」
「当人が嫌がっていかないのよ、ホントにねぇ」
とりあえず鎮痛剤だけでも貰えばよいものを、とにもかくにも寝ていれば治るの一点張りらしい。
いや、高齢者の転倒&背中の痛みは寝て治るものじゃないような・・・
医療は上手に利用するって考えればいいのに、何度そういっても言うことを聞かない。
とにかく「医者は嫌いだ」って、頭固すぎるわ。
当人が動きたがらないのでもう呆れ果て、家族一同本人の意向を重視の姿勢で見守っていたけれども
ついに2日後の朝、痛みに耐えかねて本人が救急搬送を希望。
で、入院したわけですが、2か所の圧迫骨折と、そしてなぜだかコロナに罹患しておりました。
自宅からほぼ出かけない人なのに、どこで感染したのやら、まったくもう。
感染者が生活していた自宅ではその後、他の家族も当然のように発症発熱、
おまえは来るな、と言われ、玄関先に何度か差し入れし、
父のほうはコロナ罹患なので面会もできず、積極的治療もできずのまま1週間。
その後、コロナから回復したものの、しかし背骨の圧迫骨折だと対処療法しかないわけで、
ゆるゆるとリハビリしながら数か月の入院を経て、今月無事に退院することになりました。
が・・・
無口な会話があまりない人とはいえ、入院というのはやはり刺激が少ないのでしょうか。
先日面会に行きましたが、どうにも話が合わない。
もともと人の言うこと聞かないし空気も読まないから、あんまり変わらないじゃん、とも思うけれども、
それでもやっぱり、おかしいよね?コレ? って雰囲気がある。
せん妄なのだか、認知症の進行なのだか、どちらもなのだか。。。
退院するとはいえ、骨が完全にくっついているわけではない上に、
偏食が激しい人だからか「骨粗しょう症の疑い」ありとのことで、再度転倒したら間違いなくまたもや入院だよね?な状況で、
とにもかくにも、とりあえず在宅介護するには足元を安全に整える必要があるよね、で話が一致いたしました。
で、このGWは実家に行ってほぼ引っ越しのようなお部屋片づけの作業をしていました。
生活で必要なのは、とにかくトイレへの移動。
これが自力でできるかできないかは非常に大きな課題です。
クリアするために、その動線は単純な方が安全。
なので、トイレ近くの部屋に介護用ベッドを設置してもらうことにしました。
もしかするとポータブルトイレになるかもしれないけれども、とはいえ、トイレに近い方が何かとやりやすいはずです。
トイレ近くの部屋は長らく物置というか書庫のようにして使っていた部屋で現在4台の棚があります。
そのうち3つを捨ててしまおう、と決めました。
となると当然中に入っている本も処分しなくてはならずです。
実家。
阪神大震災で被災してそのあと一度引っ越しもしているというのに、何故にこんなに本があるのかなぁ・・・苦笑
実家近辺だと資源ごみは指定日回収なのですが、郊外の我が家近辺だと資源ごみ回収ボックスがあって常時放り込むことができるので、
私が処分担当を引き受けることにしました。
子どもたちも総動員して、とにかく本を紐くくりして車に積むこむこと数時間。
ワンボックス車の後部があっという間に本で埋め尽くされました。
大昔の、私の子ども時代の児童書なども混じっています。
どさくさに紛れて、実兄の本や本でない代物も持ち込まれたけれど、仕方がないわねぇ、目をつぶってこちらで処分してあげましょう 苦笑
中には「世界遺産写真集」やら名画集などの豪華な装丁の大型本も多数あります。
「こんなのキレイなのにねぇ、捨てるのちょっともったいないわねぇ」
と母。
うん、そう思うわ。
なので、
「ボックスに運び入れるのも、店に運び入れるのも手間は変わらないのじゃね?」
という子ども発言に導かれ、回収ボックスには直行せず某古本回収しているショップに持ち込みをいたしました。
大手の古本ショップだと、昭和の、ISBNコードのついていない本は査定されない、ということは知っていたので
懐かしい児童書や美術館で購入した作品目録などは最初から出さずにおきましたが
査定ができずともショップで処分してくださるとのことだったのでそのまま出した物も。
最終的には資源ゴミボックスに持って行くのであれば、同じことですものね。
その数、400冊超え。
・・・で、査定して頂いたわけなのですが。
母が価値ありそう、と思っていた写真集などの大型本はどうやら値段がついていなかったようでした。
昭和の茶色く変色しているおそらく初版のハトロン紙巻かれている本やら、画集・写真集(アイドル物などは例外として)などは、
いわゆる昔ながらの「古本屋」のほうでなら評価されるのかもしれないなんて思いました。
古本回収しているようなマニアックな人は大手の古本ショップには足を運ばないでしょうから。
あれ処分されちゃうのかぁ・・・やっぱり勿体ないなぁとタメイキ。
とはいえ、分別する余力もなく、ましてそんな歴史ある素敵なお店が近くにはないですし。
残念ながら我が自宅にはあれを所蔵するだけのスペースもないから諦めるしか道はないですよね。
結局、比較的新しい文庫本や「●●入門」的な実用書、村上春樹などの著名作家のハードカバーにはわずかながらでもお値段がついていて、
最終的には1万円近いお金に化けました。
5円やら10円やらでも流石の数百冊。
まさしく「塵が積もって」な金額でした。
少しでも再利用してもらえたら嬉しいけれども。
しかーし。価値なし扱いされた美術書、恐らく購入価格はうん万円単位なのじゃないかしらね。
こちらを購入せずに積もらせていれば・・・??? 苦笑
在宅介護となる父がどれだけ復活するのやら、
復活しなくて違う道を考えなくてはならないのやら、
まだまだバタバタは続きそうです。
というわけで、ぷち引っ越し的なことばかりしていたGW。
(そういえば去年も、子どもたちの独立先への引っ越し作業でGWはつぶれたのだったなぁ・・・)
最終日の今日は、ちょっとお休みしてゆっくり過ごそうと思います。