ひよこまめのEveryday

還暦過ぎたおばさんの日常。

ドラマ、映画、舞台、本、音楽などの感想も。

K-BALLET TOKYO「眠れる森の美女」

2023-11-04 08:59:55 | stage

いつか観ることができたらなぁ、と夢見ていたK-BALLET TOKYOの公演に行くことができました。

熊川哲也・新制作、と銘打たれた「眠れる森の美女」

生まれたときにカラボスの呪いにかけられたオーロラ姫は、16歳の誕生日に呪い通りに糸車の針に刺されて眠りについてしまい、100年後にデジレ王子に救われる・・・

というのがオリジナルですが、今回は、

生まれたときの呪いはリラの精によって封印され、16歳でデジレ王子と出会って恋に落ちる、が、王子はカラボスの手先になってしまっている赤ずきんの罠にはまってカラボスの封印を解いてしまい、呪いにかかってオーロラ姫を手にかけてしまう・・・

が、リラの精の力で死ぬことはなく眠るだけになって、ここでオーロラ姫は「眠れる森の美女」となり、正気に返ったデジレ王子がカラボスを倒してめでたしめでたし、

という話になっています。

ざっとあらすじを書いてみただけでも、オリジナルからどんだけドラマティックに改訂されたかがわかります。

キャストそれぞれにも個性が肉付けされて、赤ずきんちゃんは「黒」ずきんちゃんになっちゃってるし、リラの精なんて無敵じゃん!みたいな(笑)

この妖精さんたちの衣裳がまた、ティンカーベルみたいな感じにキラキラしていて可愛くて、目を奪われました。

ペローの童話の登場人物がたくさん出てくるのも魅力の一つですが、オリジナルでは舞踏会の余興のような存在で入れ替わりに踊るだけなのが、今回は16歳になったオーロラ姫の「森の仲間たち」みたいな感じで登場します。

この場面がちょっとディズニーっぽくもあり、オーロラ姫が溌溂としたとっても可愛い姫で、とてもとてもステキでした。

生でバレエを観に行ったのはかれこれ10年ぶりぐらいだし、今回は日本が誇るK-BALLETということで、普段行きなれている演劇界隈とは劇場と観客の雰囲気が全然違っていて、ちょっと雰囲気に吞まれる感じがありました。

なんかねー、まわりがみんなバレエやってる人に見えて、そして全体的にセレブ感が強い・・・気がして。

実際、バレエやってるのね、っていう女の子の姿は多かったし、その子たちを連れてきている大人たちの雰囲気がまた・・。

カーテンコールはにぎやかでした。各自、拍手はもちろん、指笛、ブラヴォーの声、そして黄色い歓声。

5回目ぐらいに熊川哲也氏が登場されて、客席総立ち、大満足で幕となりました。

いやー、なんかいろいろ新鮮だったなー。

そして、音楽、美術、衣装、踊り、物語、と、バレエとは総合芸術なんだなぁということを改めて感じたのでした。

文化度の低い日本でこのレベルを維持し発展させていくのは、まだまだ大変だと思うけど、頑張って欲しいです。

そして私もまた機会があったら・・・チケットが取れたら・・・観に行きたいものです。

フェスティバルホールのホワイエ。

10年前に建て直されたフェスホールはめっちゃ綺麗になってて、感激でした

 

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (mmalice)
2023-11-05 00:23:19
わあ!たのしそう。
私、眠れる〜のバレエ大好きで、よくYouTubeとかでみています。
kカンパニーのを見られるって素敵ですね。
知り合いのお嬢さんがkカンパニーでソリストやってて、お取り巻きはせっせと行かれてましたが、私はさほど親しくないので行った事ないです。
フェスティバルホールは昔々レニングラードが白鳥をやったのを母と見に行きました。当時はそんなに満員ではなくてA席にいましたが、最後の方お客さんが減って、じわじわS席に進出しても誰も注意もしないし、堪能しました。綺麗になったんですね。一度行ってみたいです!
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ありす様 (hiyokomame)
2023-11-05 17:49:51
熊川さんの作るバレエは、常に「古典の踏襲+アルファ」があるので、一度生で見たかったのです。
滅多に関西に来ないK-BALLETなので、今回のチケットが取れたのはホントにラッキーでした。
お知り合いのお嬢さん、すごいですね!
K-BALLETは入団に際して、海外のバレエ団並みに体型や体質なんかも問われると聞いたことがあります。
素質のある、選ばれた一握りの方、ですね。ご活躍されますように。

新しいフェスホール、ステキでしたよ~。
西宮にある兵庫県立芸術文化センターも
ですが、芸術系のホールにはやはり格調の高さみたいなのも感じます。
たまに行くと心が洗われるような気がします
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