猟盤の日々改めDEADMAN IS ALIVE!

ヴィニル・ジャンキーの猟盤話から死んだ人の話を経て、呑み屋の話になったり、ギターの話になったり。。。

マリアンヌ・フェイスフル “やわらかい手”

2008-01-17 | 映画
2008年最初に見る映画が「ALWAYS 続・三丁目の夕日」ではあまりに悲しい、ということで気になっていたミック・ジャガーの元恋人マリアンヌ・フェイスフルの「やわらかい手」を渋谷で観た。1946年12月29日生まれの彼女、「パリ・ジュテーム」にも出演していたのだがエンドロールで名前見るまでどこに出ていたのかわからなかった。そのぐらい太っていたのだ(上の写真はたぶん19歳ぐらい、下は「やわらかい手より)

でもそれがこの映画の役ではリアリティになっているのかもしれない。マギーは難病の孫のためセックスショップである「接客業」を始める。壁に開いた丸い穴からの隆起物を手を動かし、壁の向こうの男性をいかせる仕事で顔は見えない。ところが始めてみると彼女の「やわらかい手」は天性のゴッドハンドで客が行列をなすこととなる。店があるLONDONのSOHOに僕が初めて行ったのは1977年、英国は不景気でパンクロックの始まった頃で治安も悪かった。十数年後に再訪したSOHOは小奇麗になっておしゃれなカフェがあるゲイの多い街になっていた。それでもちょっと裏にはいれば映画のような「欲望系」の店は多い。

1964年ミックとキースが彼女のために書き下ろした「As Tears Go By」でアイドル歌手デビュー、1967年公開の映画『あの胸にもういちど』はフランスのシュルレアリスム作家マンディアルグの原作だったので後追いで観た。マリアンヌが裸に革のジャンプスーツを着てバイクに乗っている姿はルパン三世の峰不二子の元ネタとの噂もある。

その後ドラッグ中毒などを経て1979年“Broken English”、1987年“Strange Weather”どちらも名盤だが後者ではニコもカバーしたディランの“ I'll Keep It With Mine”も収録。体は太ったけど声は変わらず、ひさしぶりにレコード聴いたら映画の役「マギー」の声だった。
  
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