猟盤の日々改めDEADMAN IS ALIVE!

ヴィニル・ジャンキーの猟盤話から死んだ人の話を経て、呑み屋の話になったり、ギターの話になったり。。。

映画監督と音楽

2007-08-20 | 映画
いい映画を撮る監督は音楽の趣味もいいようです。タランティーノのようにレコード部屋を持っていて自分で選ぶ人もいますし、ジム・ジャームッシュは映画ごとに様々な興味深い音楽を探してくる人もいます。
また監督と作曲家がコンビのような関係の場合もあります。

デビッド・リンチ=アンジェロ・バダラメンティ
ティム・バートン=デビッド・エルフマン
クシシュトフ・キェシロフスキ=ズビグニエフ・プレイスネル   
黒澤 明=佐藤 勝
フランソワーズ・オゾン=フィリップ・ロンビ

先週観た「ボルベール(帰郷)」の監督ペドロ・アルモドバルは「ハイヒール」で坂本龍一と組んだこともありますがここ十年ぐらいは、ほとんどアルベルト・イグレシアスが音楽を担当しています。この映画でペネロペ・クルス扮するライムンダが唄うのは(吹き替えだけど)タンゴの名曲「VOLVER(ボルベール)」、1920年からアルゼンチンで活躍したタンゴ歌手で、俳優でもあった作曲家カルロス・ガルデルにより1934年に発表された曲らしいですがフラメンコ調にアレンジされていてセンティミエントたっぷりです。

ペネロペが2001年に主演した「ウェルカム!ヘヴン Sin noticias de Dios」という映画のサントラも素敵で探しているのですが未入手。「ポルベール」は男が出てこない女の映画、タランティーノ製作総指揮の「フェティッシュ」をちょっと思い出してしまいましたが、アルモドバル版「阿修羅のごとく」っていう感じでしょうか。カンヌでは主演6人全員で女優賞を受賞しました。

先週は「オーシャンズ13」も観ました。音楽はプライマル・スクリームのプロデュースもしたことがある北アイルランドベルファスト出身のデビッド・ホルムスです。GROOVYかつKOOLな彼のオリジナルに映画のオリジナル版に出演していたシナトラや富田勲まで加えて最高、アナログ出して欲しいぐらい。

映画自体はどうってことないけど監督のスティーブン・ソダーバーグは1986年、ロックバンド「イエス」のコンサートフィルムを撮影した音楽好き、ジョージ・クルーニーとも仲良くて「グッドナイト&グッドラック」では彼が製作総指揮、ジョージが監督でした。この映画、女優があまり出てこないんだけどエレン・バーキンはよかった。ジャーミッシュの「ダウンバイロー」にも出てましたが1989年の「シー・オブ・ラブ」でアル・パチーノの相手役でした。1953年生まれの54歳のはずだけど結婚2回、離婚2回、子供は2人、ハリウッドには珍しい整形嫌いです。ところで「Sea Of Love」という曲、Phil Philipsという黒人ヴォーカリストの1959年のヒット曲なんだそうですが、カバーが多い曲としても有名です。Iggy Pop、Honey Drippersを始めレゲエではHeptones、Dennis Brownといったぐあいです。


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