
“あなたの性格を一言で言いなさい!”
と、問われた時、あなたなら何と答えますか?私は、
『男サザエさんです。』
と答えるようにしています。サザエさんは架空の人物ながら、特にその“そそっかしいさ”においては私と瓜二つでとても他人とは思えません(サザエさんを愛する皆さんご免なさい)。
そんな私、今日も“さて、ブログの更新をするぞ!”とパソコンに向うと、鞄の中に白井さん用の取材手帳が見当たりません。
『ハッ!?』
そうです、昨日の取材で信濃屋さんに忘れているのです。今日の更新はまず、APECで厳戒態勢下の横浜に忘れ物の手帳を取りに行くところから始まりました。因みに私、マスオさんの物真似も得意です。


今日の白井さんは思わず“ミッドナイトブラウン”と形容したくなるような濃茶のフランネルスーツ!
その柔らかな質感はあらゆる光を吸収しそれらが他へ転ずることを拒絶するかの如き深沈とした静けさを湛えていますが、そこに走るペンシルストライプの絶妙な色・幅・擦れ具合・間隔には人の知性を感じる、私如きが申すのは生意気ながら、まさに服を知り尽くした大人の男のための一着といえる服ではないでしょうか。


『この服にはこのネクタイを合わせたくなるんだよね。』(白井さん談)
と仰る千鳥格子のタイは色の構成に、茶、ベージュ、そしてネイビーが用いられたもの。
『遠目は茶に見えるでしょ(笑)。』(白井さん談)
縞の服、白のシャツ、格子のタイ、ペイズリーのチーフ、畝の靴下(注・今日は焦げ茶です)、キャップトウ・・・文字にすればたったこれだけの、そして20代の青年であれ半世紀を越える経験を持つ熟練の紳士であれ、文字だけで見れば誰もが試みるであろう組み合わせ。男の服とはなんとシンプルなのだろう。しかしその簡潔さは、故に大小無数の決断を絶えず男達に求めます。真の洒落者とは豊富な経験と研ぎ澄まされた勘により、常に慎重で正確な、また時には神をも恐れぬ大胆で型破りな決断をする人々のことなのでしょう。




今日、今回白井さんがお召しのこのスーツをご紹介できて嬉しく、また、ホッとしています。
何故なら、冒頭ご説明しました私のそそっかしさが理由で撮影ができなかった、このブログの“幻の2回目”に白井さんがお召しになられていたのが今日のスーツだったからです。その詳細についてはこちらに書きましたので今回は割愛しますが、なんと驚くべきことに!今日の白井さんの組み合わせが件の幻の回の時と靴以外はほぼ同じなのです(因みに前回はチャーチのコンビネーションでした)。
偶然かはたまた・・・無論、真意は白井さんのみぞ知るところですが、冒頭ご説明しました私の性格上、ここはもちろんオプティミスティック、に私は考えているのです(笑)。
白井さん、ありがとうございました。


※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます