自己実現とか、生き甲斐とか、ちょっと馴染めないという人は意外に多いようです。私もかつてそうでした。また、時代の雰囲気もあるようです。今、アマゾンやYouTubeで「自己実現」を検索しても、何万人単位で注目を浴びている商品等にはおめにかかれません。私の子供たち(もう大人ですが)も、ひょっとしたら言葉すら知らないかもしれないのです。
その理由は何でしょうか?すべての人(現在地球に70億人)に関係があるはずなのに・・・
一生に一度の大事業のようなイメージがあり、敷居が高い言葉かなと思うのです。さらに追い討ちをかけるのは、自己実現が特にそうですが、理知的で感性等の問題とつながらないお硬い感じなのです。
しかし、自己実現を勉強していくと、どうも日々の問題のような身近な問題のです。さらに、実態は決して計画とか事業とかの硬いものが全てではなく、感受性の問題とか柔らかいものも大切なのです。そして、自己実現を意識することで、何かが確実に変わってきます。
さて、私の恩師U先生の「生き甲斐の心理学」では、そのテキストそのものが自己実現、生き甲斐に関係しているのですが、自己実現の領域として3つの問いかけを大切にしています。
①自分は何のために生きているのか?(哲学的な問いかけ、回答がいつまでたっても無い問いかけとも言われる)
②生き甲斐は何か?(現世的な問いかけ)
③自分を大切にしているか?(身体、心(生育史)、魂(宗教的領域))
これ等の問いかけを、どう展開していくかですが、正月に一年の計と問いかけをするのも良いですが、今日一日に限定してみるのはどうでしょう。人間、いつ死ぬか判らないこともあり、今日一日で考えることは決して間違いでもないようです。
のんびり自己実現 1/10