イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

感謝って何だろう?(愛の領域 10/10)

2011-05-21 | 第九章「愛」

 私も人生のある時期、感謝することを忘れたことがある。様々な要因があってそうなったのだろうが、倫理道徳的に考えるのではなく、こころの健康面から考えるといろいろな発見があった。


 将棋を指すように、AならB、BならCと理路を追い、その中には感謝などなく、無味乾燥の世界というか、人の心を思いやる余裕がなかった。


 そんな私を当時人はどう思ったろうか?きっと、「理屈は正論だが、ちょっとへんな人」。そんな感じではなかったか。このような状態の時は、自分の中の真の回答は見つけにくく、大きな判断を間違えることも。


 さて、もう一週間くらい前になってしまったが、世界卓球の女子シングルスの決勝を夜中に観戦した。卓球はメンタルなスポーツと言われているが、本当にそうだと思った。ちょっとしたことで、試合の流れが急激に変わる。実力もあるが、それ以上に意識、無意識の世界での格闘がある。


 テレビの解説者の言葉に、印象に残る言葉があった。


 「居直って、相手を追い上げる。」そんな言葉である。通常であれば絶対絶命。最高度の緊張。傍目からはマイナス要因ばかりと思われるのだが、それが、気持ちひとつで,軽やかさや、格段の瞬発力を産むのだ。


 この居直り。言葉を見直すと,こころの変化なのだろうか。私は感謝心が含まれているように思えてならない。良く心理学の中で、一杯のコップの水の話がでてくる。水が半分あるとして、もうこれしかないと嘆く視点もあるが、まだ半分も残っているという感謝の視点。そうした、視点の変化が居直り、感謝心、そして不思議な力と結びつく。


 10回におよび、愛の領域を考えて来た。奥が深く、まだまだ判らないことだらけ。そんな印象をもったが、皆さまに読んでいただき、本当に感謝である。


愛の領域 10/10


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ボスになるとホントに顔つきが変わるオラウータン!(愛の領域 9/10)

2011-05-20 | 第九章「愛」

 オラウータンの生態はまだよく判っていないらしい。私も素人で、最近動物園ウォッチングで発見したことで、オスのボスザルのフランジがある。これはオスのオラウータンでボスの不思議な特長で、顔の左右に明らかに判るフランジが発達するのだ、誰が見てもボスのように見える。

 そして、フランジのあるオラウータンは行動も明らかに違うらしい。同じボスとは殺し合いをするほどの攻撃性を持つらしい。そして特徴的な泣き声をあげメスに求愛をする。フランジのあるオラウータンはないオラウータンと生殖行動も違うらしい。

 ちょっと妄想だが、もしオラウータンのようなフランジが人間にあれば、すごい。オラウータンのように社会的なボス、例えば会社の社長など、就任すると、顔にフランジができる。勿論国のトップもフランジがある。おぉ・・・。

 さて、妄想はこのくらいにして、このオラウータンのフランジから、心理学で良く言われる全能感について、いろいろ楽しく考えてみよう。

 私が子供のころ、スーパーマンが有名であった。「空を見ろ、鳥だ、飛行機だ、あ、スーパーマン」。同世代の多くの方々は風呂敷を首に巻いて、スーパーマンのまねをした。私もした。自分がスーパーマンになったつもりで空を飛んだつもりになる。

 その他、おもちゃのピストルを持てば、無敵のガンマンになったつもり。棒きれを持てば、赤胴鈴之助や月形半平太。お相撲や野球でも、当時のヒーロー、栃錦・若乃花や稲尾・長島になったり。皆さんはどうですか?

 小学生も高学年になり、現実的になってくると、スーパーマンの危険な真似をして怪我をする愚かさに気づいたりして、寂しくも?ちょっと大人になる。

 ただ、幼いころの全能感は、大人になっても、自分が委縮して力を出せないのを防ぎ、身を助けたりすることもあった。その半面、やや病的な全能感は、他人を傷つけたりしてしまうことも。健全な全能感をもち、力強く生きるバランスは意外に難しい。何にポイントを置くべきか(明日のテーマ)?

 堂々としている、フランジのあるオラウータン。次をクリックしてスライドショウでご覧ください。

2011-05-16 オラウータン3

愛の領域 9/10

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シマウマ、アンディの激しい怒り!(愛の領域 8/10)

2011-05-19 | 第九章「愛」

 多摩動物園のアフリカ園の一角にオスのグレビーシマウマがいる。先日、夕方に行ってみると、のこのこと動き出し、しばらくすると壁に向かって、自分で自分を傷つけるくらいの勢いで、壁にぶつかる。見るとアンディについての張り紙まであり、どうも動物園のキーパー泣かせの行動らしい。次の写真をクリックしスライドショウでご覧ください。

2011-05-16 シマウマ

 アフリカ園の大きなスペースには、メスのシマウマ(キリンやオリックスと一緒に)が放し飼いされているが、オスは隔離されているようだ。そして、アンディの隣には年齢的には随分先輩のオスのノバータが塀の向こう側にいる。

 メスのシマウマを横目にし、いらいらしているのが本当の原因のようで、それをノバータに八つ当たりしているのだろうか(感情転移)。それとも、アンディとノバータの間でオスどうしの怨恨があるのだろうか。シマウマに直接聴いて見ないと判らないだろうが。

 人間様にも、同じような攻撃的な心の傾向(自己愛パースナリティ障害)がある。深層心理における愛の異常性、愛の孤独が問題で、解決はひたすら傾聴するのが基本のようだ。ただ、アンディの悩みを聴いてくれるのは誰なのだろう。優しいメスがいるのだろうか。

 まあ、私にできるのはアンディの為に祈ることなのだろう。

 (今回はいつものようにU先生の生き甲斐の心理学と素敵なブログ「たまてぼっくす」を参考にさせていただきました。感謝です。)

愛の領域 8/10

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大震災の悪夢を食べるバク!(愛の領域 7/10)

2011-05-18 | 第九章「愛」

 多摩動物園で楽しむコツは、季節を変え、時間を変えるなどして訪れることのようだ。その中で、いろいろな動物を多角的に見られる。幕の内弁当のように、美味しいところのつまみ食い的な鑑賞方法もあるが、季節を変え、時間を変えてみるとより深く動物を識ることができるのだろう。

 マレーバクもそうである。先日行ったときは、池を渡るところが見られた。水の中でフンを排泄するなど、水と縁の深い動物であり、ゆったりと草を食んでいる姿は、中国で生まれた架空の動物漠の起源を感じてしまう。

 漠は、悪夢を食べるという。昔は良い夢を観るために枕元に漠の絵を飾ったりしたそうだ。

 東日本大震災は、実に悪夢であった。情報開示をめぐり、今でも不安感を高めたり、不安から怒り、怒りから身体症状、そしてウツ、錯乱とストレス曲線を登る人も出てきているようである。病的なストレスをどこで立ちきるか。

 マレーバクは、のんびりと草を食む(キリンなどと違い、貪らないため、草も沢山のこっている)。ゴーイングマイウェイ。ごろりと鼻を短くして眠る。

 悪夢解消法をマレーバクは身を持って示しているようでもある。

 是非、次の写真をスライドショウでご覧ください。

2011-05-16マレーバク

愛の領域 7/10

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わたしも良し、あなたも良し!(愛の領域 6/10)

2011-05-17 | 第九章「愛」

 自己愛というと、水仙の神話で有名なナルシスを思い出し、否定的に考える人もいらっしゃるが、自分を愛することを知らなければ、他人を愛することもできない。健全な自己愛はとても大切なのである。ただ、病的な自己愛というものもあるのでややこしいのだ。

 その意味で、私は日常、生き甲斐の心理学で学んだ、自己肯定と他者肯定の両立を意識している。こころの流れで、自己否定や他者否定になることも当然あるが、自分がどのポジションにいるかを意識することは心の健康上大切だと思う。

 そして、自己肯定と他者肯定の両立する思想や宗教を持つのが良いのだろう。自己肯定と他者肯定に言及したのは、交流分析で有名な心理学者、エリック・バーンのアイデアであるが、シンプルであるが真実を含んでいると思う。

 さて、昨日は多摩動物園で楽しんだ。オラウータン、チンパンジーなどにいつものように見学したが、シロフクロウへは最後に訪れた。

 いつもは、メス(真っ白)とオス(縞模様)が別の所にいて、一緒に写真をなかなか撮れなかった。また、写真もゆったりとしているようで、首を高速で動かしたりし、意外と撮るのが難しい。そこで、今回は動画でとったのだが、上手く撮れた(自己愛を満たしたのだろう!)。五分くらいの時間であるが是非最後までご覧いただければと思う。

http://youtu.be/GUqFXWYMHDs

 メスとオスの動作が、何ともほほえましい。シロフクロウは、この不思議な夫婦の自他肯定の世界で生き抜いているのだろう。

愛の領域 6/10

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