自己愛というと、水仙の神話で有名なナルシスを思い出し、否定的に考える人もいらっしゃるが、自分を愛することを知らなければ、他人を愛することもできない。健全な自己愛はとても大切なのである。ただ、病的な自己愛というものもあるのでややこしいのだ。
その意味で、私は日常、生き甲斐の心理学で学んだ、自己肯定と他者肯定の両立を意識している。こころの流れで、自己否定や他者否定になることも当然あるが、自分がどのポジションにいるかを意識することは心の健康上大切だと思う。
そして、自己肯定と他者肯定の両立する思想や宗教を持つのが良いのだろう。自己肯定と他者肯定に言及したのは、交流分析で有名な心理学者、エリック・バーンのアイデアであるが、シンプルであるが真実を含んでいると思う。
さて、昨日は多摩動物園で楽しんだ。オラウータン、チンパンジーなどにいつものように見学したが、シロフクロウへは最後に訪れた。
いつもは、メス(真っ白)とオス(縞模様)が別の所にいて、一緒に写真をなかなか撮れなかった。また、写真もゆったりとしているようで、首を高速で動かしたりし、意外と撮るのが難しい。そこで、今回は動画でとったのだが、上手く撮れた(自己愛を満たしたのだろう!)。五分くらいの時間であるが是非最後までご覧いただければと思う。
メスとオスの動作が、何ともほほえましい。シロフクロウは、この不思議な夫婦の自他肯定の世界で生き抜いているのだろう。
愛の領域 6/10