イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

暗い感情を分類するだけで大切な気づきが!

2009-01-26 | 第三章「無意識の世界」

 昨晩、「一日のうちに感じた暗い感情を分類してみる」という課題を勉強会でとりあげた。

 「生き甲斐の心理学」を学びながら想ったのは、まずは、自分の感情を自分の言葉で書き出して見ることの大切さ。そして、不安感、怒り、身体症状、鬱、錯乱など、簡単な分類でよいから自分の場合を確かめてみる大切さであった。

 それだけで、自分の置かれている状態がより明確になり、すっきりする。そして、感情が自分が思い込んでいる理想と現実の差から生まれるという仮定で思索すると、これからのポジティブな方向性を見出すのに役立ちそうである。

 さて、たまたま不思議なことに、U先生のブログを今朝拝見していたら、自己肯定・他者否定、自己否定・他者肯定、自己否定・他者否定、自己肯定・他者行程と感情の関係についても教えられた。例えば劣等感は自己否定・他者肯定の感情ではないか。

 移りゆく暗い感情の流れを注視し、自分が例えば、自己否定・他者否定の方向に傾きかけていると知るだけで、これからの処方箋が出てくるように思う。

<暗い感情 2/4>

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幸福の前の暗い感情達!

2009-01-25 | 第三章「無意識の世界」

 人間は3色型色覚を持っているが、動物の中には例えば鳥類は4色型色覚をもっており、紫外線まで識別できるようだ。蝶の羽は人間にとっても美しいが、紫外線が識別できると見える模様があると聴いた。

 クロアゲハの羽の模様は、鳥はどのように観えるのだろうか?

 さて、色でも黄色の反対色の青が、脳の中で不思議な補完関係があるように、全く関係なさそうなことが繋がっているのではないかと思わせることがある。

 感情を考えると、強い怒りを覚えた相手に、状況が変わると強い友好感を得たりする。ウツの感情も幸福感と繋がりがあるようである。こうしたことは、U先生の「生き甲斐の心理学」で学ぶ。そして、普通は余り顧みられない暗い感情を大切にし、人生をより有意義にすることを考える。

 欧米ではカウンセリングの理想とされている、新約聖書の中のサマリアの女の挿話も、愛の対話の中で、深い悲しみの感情から統御感という明るい感情に導かれていく。

 暗い感情を大切にする中で、何かが生まれる。

 これから、4回暗い感情について考えたい。

<暗い感情 1/4>

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黄金分割が美しいと感じる不思議!

2009-01-24 | 第三章「無意識の世界」

 女性の着物姿は正坐したとき、帯の位置等の黄金分割で一番美しく見えるという。

 絵画や写真も、黄金分割、大よそ1.6:1 、もっと大よそで6:4位の目安を取り入れると美しく感じると言われている。

 黄金分割を数学的に論じたりする文献はあるが、何故「美しく感じる」かは殆ど説明がない。脳科学は一番期待できる。視覚脳の中にある傾き選択性細胞の見事なシステムの研究等で判ってくるのか、門外漢の私は興味あるところである。

 セミール・ゼキ氏が、「美術の目的は脳機能の延長にある」という見方は、とても刺激的である。ただ、残念ながら、脳の仕組みは殆ど判っていないのも現状のようだ。行く先は形而上学の世界なのだろうか。

 今日は、粉雪がちらちらする真冬。これから、ボランティアに行く準備をしなければ!

<美の世界から4/4>

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孔雀(クジャク)がイル!

2009-01-23 | 第三章「無意識の世界」

 幼い頃に、両親に連れられて行った動物園。そこで初めて見た孔雀。そして羽を広げて美しい姿を見た記憶がある。昔の記憶は視覚の記憶が多いが、何故か、孔雀の思い出は父の声、聴覚の記憶である。

 先日、人の少ない平日の夕方に多摩動物公園に行った。孔雀が放し飼いで、ひょっこり目の前に、美しい孔雀が現れた。

 羽根を拡げないかと期待しつつ、しばらく子供のように、その美しい鳥を追い写真を撮った。

 残念ながら、羽根を拡げず、孔雀は去って行った。写真は携帯の写真であり、後で気づいたが動きながらの写真で、すべてブレて写っていた。

 カメラは人間の視覚のようにうまく写してくれない。

 現在、「脳は美をいかに感じるか」(セミール・ゼキ著 河内十郎監訳 日本経済新聞社)を熟読中である。

 その知識を使って脳の動きを考察すると、この場合は、眼球を通しての視覚情報が、視覚情報の分配を司るV1野というところを通し、V5野という視覚的運動処理中枢で、動く対象を認知し、並行して獲得したV4野などの色彩中枢等での認知を、その各野の処理速度にバラつき(ミリ秒)はあっても、最終的に統合的に認知していく。

 本来、ただの波長で認識できないはずの色彩を認識し、現在のカメラなどでは実現が難しい、動体を鮮明にとらえ、それを統合的に感じる。しかも、孔雀を美しいと感じ、遥か父の昔の記憶とも、どこかで繋がる。

 これだけのことを、簡単に成し遂げ、しかも科学で解明できるのは、その一端にすぎない。なんと神秘的なことであろうか。

 しかしながら、冷静さを失い、うまく写真が撮れなかったことは残念であった!

<美の世界から3/4>

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同じものが違って見える!

2009-01-22 | 第三章「無意識の世界」

 先週、多摩動物公園で撮った写真を眺めていたら、一枚の蝶の写真が眼に留まった。先週見た時は、蝶の羽の一部が映って無く、また蝶の半分が影になって、好ましい感じはしなかった。

 今日、その同じ写真を見ると、四角の形の影が逆に美しく、また、花と葉の波のような調和にハッとした。急にその写真が好きになった。

 心理学では、良く「地と図」という専門用語を使い、今まで気にならなかった背景的なものが気になったり、今まで気になっていたことが、気にならなくなってしまう現象を表す。

 先週まで、蝶自体が図であったのが、今日は別の影などが図になったのだろう。自分の見方がどこか変わったのだ。

 自分の意識の世界が変化したというより、何か無意識の世界が変化したようにも思えた。同じ物であるはずなのに、違って見える。 

 同じ絵が、時が変わると違って見える経験は、シャガールの絵を使った絵画鑑賞療法の勉強でも経験した。

 何故シャガールの絵が頻繁に世界では使われるのか。優れた芸術作品の持つ多義性があるのか。若い頃にはキュビズムに影響されたりで、現代美術の正統を熟知していた成果なのか。

 脳科学でやっと解明が始まったばかりであるようだが、脳が美を感じたり、無意識を意識化したりする仕組みの理解が深まればと思う。

<美の世界から2/4>

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