イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

情動の真実!

2009-01-14 | 第三章「無意識の世界」

 情動とは何だろうかと、最近考える。

 情動は場合により、自分の意志でコントロールできないほど強い。あるいは、意識しないで湧きあがることもある。

 中学生2年の時、休憩時間に担任の先生から職員室に呼び出されたことがあった。それは、私が昼食時に弁当を食べ、海老の尻尾を人に投げたということをある人が証言したからだそうだ。全く根も葉もない話で与り知らぬことであった。

 担任の先生は、女性の数学教師であり、厳しくて有名であった。そして追及が厳しかった。身の潔白を信じてくれなかった悔しさで、当時の私は不覚ながら声を上げて泣き出してしまった(純情だった(笑))。

 その結果、担任の先生は不思議に私を信じ、それで終わりとなった。男が泣くのは恥ずかしい、という時代であったが、激しい情動が人を動かしたようであった。先生から観れば、私の言葉(客観的には正しいか嘘が不明)と本音(くやし涙)が一致していると直感したのだろう。今から思えば、そんなところだったと思う。

 その後、その先生を特に憎むこともなく、また、数学も嫌いにならなかった。関係はより良くなったようだ。

 情動は、40億年を生き延びてきた生命力を背景に、意志とは関係なく、目的志向的に働き、特定の行動を促進する。

 情動は感情を伴うものだろうが、その感情を本人が認識するかは別なようだ。感情を認識すること。そしてその意味を問う余裕。それが成熟した行動を産むと思う。

 今の自分は中学生のころの自分とどう違っているのだろう。いろいろ考えてしまう。

<対人関係2/8>

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