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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

晴れた春の日の縄文・散策・・魂の散歩 (7/10 感情と付き合う)

2022-04-14 | 第八章「魂と聖霊」

嫌なことが多い世の中ではあるが、晴れた春の日の縄文・散策で一昨日は平安感を取り戻した。多摩センターの埋蔵文化財センターでCTスキャンの写真付きの多摩のヴィーナス、翠(みどり)輝くヒスイの大珠、黒曜石の勾玉、土器のムラから出土した制作中の土器と器台をじっくり拝見。

多摩の縄文人の熱い想いを実感したのちは、縄文時代の多摩の植生を再現したという縄文の森を散策。入口にある堀之内の敷石住居跡を再現したという竪穴式住居を体感した。敷石住居跡は祭儀を行われる特別な場所という説もあるが、そもそも縄文時代の竪穴式住居は特殊な用途の住居であったという説も最近お聴きした。そんなこともあり、敷石住居跡は聖なる空間だったと今回確信したのが収穫であった。

 

敷石住居。4000年前前後に盛行した住居であるが、この縄文の村(TN57遺跡)にも検出されている。奥に行くと敷石住居址の展示もある。ホモサピエンスは4万年前にいわゆる認知革命を終えているので、4000年前の縄文人は、今の茶道のにじり口のような入口から特別な空間に入って行き、特別な祈りを捧げたのだろう。

 

この時期の縄文の村は、やぶ蚊もなく新緑も綺麗で、何とも楽しくなる雰囲気である。そして、縄文の村を後にして、敷石住居跡の縄文散策をすることに決めた。

まずは、多摩センター駅のそばで乞田川を渡る。ソメイヨシノはすっかり終わっていたが、八重桜が綺麗だった。

そして、多摩モノレール沿いに北進し、由木東市民センター前の銀杏の神木を見る。この辺りが峠で大栗川水系に入る。そして、東のTN67がある大塚公園方面に向かう。

塔の近くにはTN67の敷石住居跡の展示がある。北側は大栗川で、向こう岸にはTN446やTN72といった大栗川沿いの主要な村がある。この敷石住居跡の住人は約4000年前の祖先であるが、時代が下ると大栗川流域の上流や中流から生活の痕跡を消していく。大塚公園の祖先もそうだったのだろう。大栗川下流域や相模台地に生活の地を変えたのだろうか。原因は海水面の降下や富士山の噴火の影響などの説があるが、よくわからないらしい。

大塚公園を後にし、大栗川を渡りTN446方面の沖ノ谷戸公園周辺を目指す。

このTN446遺跡周辺は10000年前ごろから近世にいたるまでの遺跡で、敷石住居も3つ検出されたという。また周辺には江戸末期に疱瘡で亡くなった程久保の藤蔵が生まれ変わった家も近くにあった。江戸末期の疱瘡は程久保の藤蔵だけでなく多くの悲劇があったらしい。娘を失ったある江戸の文人も勝五郎の話を聞きに訪れ熱心に生まれ変わりを調べ、平田篤胤やラフカディオハーンなども著書に残した。生まれ変わった勝五郎は生まれ変わる前の養父の住む程久保を訪ね、養父から愛されたそうだ。

沖ノ谷戸公園は富士山や丹沢山系が綺麗に見える展望台もある。

肉体は死んでも魂は残るという思想。これは仏教(一部)でもキリスト教でもあるが、どうも縄文時代にもあったようである。というか、さらに昔のホモサピエンスの認知革命ごろまで魂の思想はさかのぼるのかもしれない。

魂とはどんなものであるのだろうか。死んで身体から離れる生命体。愛そのものでもある。こうしたいろいろな解釈があると思うが、魂論は伝統的な宗教でも大いにあり、信仰の基盤になっていることは確かであろう。危機の時代は何も今だけではない。10000年以上続いた縄文時代にも何回かあったと思う。喜界カルデラの爆発をはじめ、私たちが経験しないような悲劇もあったと思う。魂の散歩?を終えてのんびりしたが、等身大の自分に応じた小さな一歩。かっこつけると世のため人のためになるような一歩をはじめたくなった。

7/10 感情と付き合う

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