昨日、久しぶりに地元の本屋さんで、本を購入した。その時に、少し時間があったので、店頭に並ぶ本も眺めた。
経済のことも興味があるので、ハードカバーの本を見ると、流石に半年前とか一年前のころの暗い将来を予想する本は激減したようである。
世の中、暗い話はもう沢山という感じもあるかもしれないし、今年中に底入れかという景気判断が優勢になりつつあるかもしれない。それでも、そんな楽観を吹き飛ばすような、実に暗い本もあり、世の中人それぞれと思う。
若い頃は(特に高校生から大学の教養課程ごろ)暗い話を、より信用したように思う。会社に就職してからも、結構暗く考える傾向は続いたようだ。特に、マーケティングの仕事をしていたころは、暗さが倍増した。当時父から、お前は何でも暗く考えるといわれ、はっとしたことがあった。
現状を認識することと、現状を暗く解釈することは別のものであることを、当時は混濁していたのかもしれない。
しかし、今から10年前ごろから、何でも暗く考える傾向は減り、暗い現状を認識しても、明るく考える(解釈する)傾向が増した。意識してみると不思議なことに。暗く考える傾向は、世の中で意外とポピュラーなのである。
世の中は、熱力学の法則でエントロピー増大というのがある。ほっとけば、より暗くなるように世の中できているのだろう。ただ、それは当たり前で、生きる上で価値があるのは、明るくなる思考ではないか(欺瞞ではなく)。
<愛の思考 1/4>
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