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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

ウツの原形を思索すると幸福感が見えてくる・・今も縄文時代も(6/10 宝のストレス曲線) 

2021-09-06 | 第七章「光と復活体」

写真は北海道洞爺湖に近く内浦湾に面した入江貝塚に昨年訪れた時のものだ。入江貝塚は縄文時代のポリオに罹ったと思われる障害を負った女性の人骨が発掘されたので有名である。実は2016年に上梓した縄文小説「森と海と月の 五千年前の愛と魂」の最終章に出てくる大巫女タカラはこの女性のイメージを拝借させていただいている。タカラは小説の最後に幸福感で高らかに歌うのだが、それはウツの反対でもある。

さて、ストレス曲線(不安、怒り、身体症状、ウツ、錯乱)で身体症状の次はウツである。ウツは憂鬱の鬱であり、最近はコロナ禍も手伝ってウツという言葉は頻繁に耳にする。ウツもコロナと同様に忌み嫌われているようである。しかし、表題にもあるようにウツという感情を勉強していくと思わぬ幸福感が現れてくるのである。

まずは、自分の生育史の中でこれはウツ感情だったかなという初めての感情(原形)を思い出すことから始めてみよう。このウツの原形は人それぞれであり、ウツを感じる傾向も当然ながら人それぞれ違ってくる。

私のウツの原形は何処に・・・五感体感をともなった経験をいろいろ辿ってみると、私は1964年の東京オリンピックのころの自分のウツ感情を思い出す。

最近はコロナ禍でおうち時間も沢山あって、戦後の日本映画の名作も見たが、同時期の日活や松竹の映画も見た。その中には有名な俳優さんの若い姿もあるがと当時の東京の風情が懐かしく現れ、昔の記憶を刺激する。「16歳」という松竹映画は浅丘ルリ子さんが立川周辺の基地の雰囲気を醸し出してくれるが、私が育った四ツ谷も近くに市ヶ谷駐屯地があり、その雰囲気と重なってくる。そうこうするうちに、当時の記憶の中からウツの原形が浮かんできた。

私は恥ずかしながら、金持ちではないがお坊ちゃん的に育ったふしがある。しかし、今と違って戦後の四谷周辺には非お坊ちゃん的な世界が実に身近にあり、それが少年期から青年期に移り変わるころに耐えがたいウツの感情を生み出したようだ。しかし、ウツも理想と現実のギャップから生じる感情に過ぎない(今は心因性のウツを論じている)。そして、そのギャップが何らかの原因(主に解釈の仕方)でなくなれば、反対の感情である幸福感が生まれる。なんでウツの原形が生じたかは生きる上で大事な情報になるようだ。

人生の後半戦となりU先生から「生き甲斐の心理学」を学び始め、幸福感を大切にするようになると、私は外資系企業を辞めて、教育や福祉と関わりの深い世界に飛び込んだ。特にはじめて飛び込んだのは福祉の世界であった。障がい者や老人福祉に短期間かかわったが、その時に味わった幸福感はまさしくウツの正反対だった。そして、その体験が縄文小説につながっていく。

ウツ感情はつらいものであるが、のんびりウツの原形を考えると、それなりに自分の傾向から正反対の幸福感の方向が見えてくる。

縄文時代という少なくとも今より生きることが厳しい時代に、思春期にポリオになり寝たきりになった女性を長年介助し、20歳前後まで生き延びさせたのは誰か。もちろん文献も残っておらずそれ以上のことは分からない。ただ、人の尊厳を大事にした人間が存在したことは確かである。さらに、その人はウツ感情を転換して幸福感を味わっていたのではないかと私は秘かに思ってしまう。それは今も昔も同じ感情の仕組みであり、背景にある愛そのものの魂の問題だ。

6/10 宝のストレス曲線 

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