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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

余裕のある生活に戻るための旅 (間を考える旅 1/10)

2017-12-09 | 旅・雑記帳

 いつも旅行に行くときの前日は、映画ホーム・アローンの冒頭のような忙しさで、本当に大切なものを忘れてくるようなところがある。ところが、今回の旅では宿泊先の都合もあり、前日がまるまる準備に充てられた。ということで、旅行計画もしっかり作れたし、旅の前に今回の自分の旅の意義をぼんやりとであるが、生育史からも考えることもできた。

 日常というのは何だろうか。本来唾棄すべきものではなく、その中にあって、大切なものを慈しみ育てるような器のようなものだと思うが、いつのまにか過度に他者のために活動したり、傲慢になって活動をしたりしてしまう。だから、そんな日常を高いところから俯瞰するような、自由な空間と時間が必要だと思う。一人でもいいが、やはり道連れをするような心をゆるせる人がいたほうが良いかもしれない。そして、本当に慈しむべき何かを見つけて、実は変わらない日常に戻っていく。

 今回の旅は、長年したっている持統天皇を想う旅である(もちろん、それだけでないが)。持統天皇が生きていた時代は、東アジアの支配者は女帝が多く、今の時代に多くの女帝の足跡が保存されていても良いのに、実に少なく感じる。今の時代に残っている天武天皇の足跡や伝説に隠れて、実は女性の持統天皇の足跡が沢山隠れているのではと思ったりする。645年の大化の改新に生まれた持統天皇は、時代の荒波の中で、国際的な戦争やまれに見る日本の内戦を潜り抜けてきている。それは天武天皇や天智天皇、そして藤原不比等といった男性の政治家に勝るとも劣らぬものだったのではないか。

 一人の他者をじっくり考えることは、自分のことを別の角度で考えることになるのだと思う。

 

間を考える旅 1/10

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