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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

文明のメメントモリ(死を想え)を楽しく思索する!(解釈の傾向 2/10)

2016-05-09 | 第四章「愛とゆるし」

 昨日は高校生のときのミニクラス会で一日過ごした。私たちの高校生活の強烈な思い出といえば、高校紛争。自分なりに、その経験は生き甲斐の心理学をベースに解釈してきたが、学友のお話しは実に新鮮で心が躍った。

 何でもそうだが、ある大きな歴史的な出来事に遭遇すると、人それぞれ、思考、感情、行動がフル回転する。高校紛争では生徒もそうだが先生も同じでだったようだ。とかく倫理道徳で人それぞれのことを判断したりする傾向が私の中にもあるが、それぞれの生育史や身体、魂を想うと、実に奥が深い。そして、ある出来事に対して、私以外の体験の解釈を知ることで、思わぬ気づきがあることも。

 以前ある保護司の方とお話ししたところ、世間で凶悪犯とされている方もその生育史を知ることで、マスコミや世間のように裁き・叩く気持ちは失せるとお聴きした。同じことが自分でもあった。

 多元的な価値観が交差し、多くの心と身体と魂を所持する人々が交差する時代の変曲点。学園紛争の時代のその後は、三島由紀夫氏が割腹自殺をしたり、過激派の政治的な活動が目立った時期もあったが、政治に対する無関心さの傾向は続き今に至っているのに、いつの間にか高校生にも参政権の時代に。

人も独自の生育史の解釈が人生を左右するが、国のような共同体も同じように歴史の解釈は大切だ。

 生き甲斐の心理学では「体験の解釈がかわると世界が変わる」という言葉を大切にし、私もこの10年事あるたびに思索してきた。高校紛争の解釈も自分なりに変化してきた。

 さて、今朝U先生のブログに自己混乱感の問題が書かれていた。個人が自己混乱感の問題(例えば、高校紛争の中での自己混乱感)を引きずっていると老後がへんになっていくとも。その対策の一つが死を想え(メメントモリ)だ。これは個人の問題だが、共同体にも同じようなことがあると思う。

 メソポタミア文明は約3000年で滅びた。縄文時代は諸説あるが1万年(世界最長)とも。今の文明も、あるいは人類も最後を迎える時があると私は考えている。それは決して悲観論で言っているのではない。文明や文化に対し「死を想う」ことで逆説的に再生化へのエネルギーと心の安定を産むきっかけになると思うのだ。

 私がときおり開く、The Future is wild. (2億年後の地球)。この時代には大陸は一つに統合され、人類は滅び八本足のイカが進化した巨大動物が大陸を闊歩している。そして、そんな時代でもきっと愛そのものの神は存在しているのかな・・・とも。

解釈の傾向 2/10

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