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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

役にたたないことをしない!(行動化 10/10)

2016-05-05 | 第十章「今ここでの恩寵」

 宮本武蔵の五輪書を勉強しているがなかなか味がある。昨日のNHKのEテレでは地の巻が中心であったが、兵法を学ぶ上で大切な九箇条には驚いた。9番目の「役にたたぬことをせざる事」。この前には、さまざまな道を勉強したり、さまざまな修行がすすめられている。そして、この9番目なのである。

 今の自分にとって、この言葉は実にぴったりくるものだ。年をとり、さまざまな制限が出てくる中で、何を辞めるか何をとるかは実に重要である。経済的な問題、生き甲斐の問題、さまざまな自分にとって重要なことがあるが、それをプライオリティ付けしたり、やらなくていいものを決めていくのは、適格な判断力が必要となる。

 運が良いことに、50歳台で勤めていた会社を辞めることで、3-4つの業界?を知ることができた。今思うと、表面的にはかなり違う業界である。しかし、このことは私の「役に立たないこと」の意味付けを随分深めたように思う。人にとって役に立たないこと。これを生き甲斐の心理学の人間論で考えてみると、身体にとって役に立たない。生育史を中心とした心にとって役に立たない。宗教的な領域としての魂にとって役にたたない。そんな風に分類できるかもしれない。

 そして、身体にとって、あるいは生育史にとって役立たないものも、魂にとって役に立つものであることもある。

 死期を悟った宮本武蔵が、最晩年の一年と半年、五輪書を書くことに専念したのは、どうしてだろう。剣豪が剣を役に立たないものとし書を認めた。人間とは実に不思議な存在のようだ。

行動化 10/10

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