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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

5000年前と今・・・変わらないもの、変わるもの!(縄文スイッチ ② 10/10)

2014-12-29 | 第一章「意識と知覚」

 海抜3200mのアルプスで発見された5300年前のアイスマンの動画を見たり、解説書を読んだりしている。同時代の縄文時代のことを想いうかべたり楽しんでいるが、ブログで貴重なコメントをいただいたりして、5000年前と今で変わらないもの、変わるものについてちょっと考えてみた。

 アイスマンの実に珍しい遭難者遺跡からは、当時の生活の情報がアイスマン自体以外にも沢山見つかっている。この動画は英語だが、何が発見されたかよくわかるので時間があれば是非ご覧ください。

 さて、旅先のアイスマンの所持品で考えてみよう。衣服(耐寒用の下着・上着、マント、靴)、製作途中の弓、矢、斧(銅の刃)、背負い籠、シラカバ製の器、短剣(樹皮を編んだ鞘つき)、小道具、装飾品、薬、網、発火道具・・・。私も旅行に行くときに携帯するものを考えると、とても似ている。

 今にあり、昔なかったもの。スマホやカメラ、ノート・本、お金。先史時代なので文字がなかったから当然なのだ。しかし、これもコミュニケーションの道具の進化ともいえるが。突き詰めて考えればなくてもよいものかもしれない。それから、歯ブラシとか洗面用具。これに、相当するものは所持していたかもしれないが不明。しかし、虫歯が無いこともあり今より健全だったかもしれない・・・

 昔あり、今もあるものは、当然ながら5000年の歳月の中で進化している。下着もヒートテック、上着もより保温に適したものもでている。リックや薬、ライターやLEDランプ、ナイフなど。しかし、進化しているとはいえ機能的には所詮同じ役割だ。

 一方、これだけの情報だと判らないが、「古ヨーロッパの神々と女神」(マリア・ギンブタス著)などを読むと、当時には確実に宗教があり、女神信仰の世界もあったようだ。そして、ホモサピエンスの脳が発生後から約20万年の今にまで、さほど変わっていないという説をとれば、心理学的には、現代と同様に人格形成論やプロセススケール・・・「生き甲斐の心理学」に登場する諸理論は殆ど昔も今も適応できると思う。

 そんなことを考えると、生き甲斐の心理学で大切にしている三つの自問自答。①自分は何のために生きているのか?②生き甲斐は何か?③自分の心と身体と魂を大切にしているか?は昔も今も同じように大事なのだろう。多分、これから5000年たってもだ。しかし、5000年後の考古学者は20世紀ごろの遺跡を発掘し何を考えるだろうか?お金やスマホは、そのころもっと進化しているか?あるいは消滅してしまい、用途不明と考えるか・・・

縄文スイッチ ② 10/10

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