今朝、スマホでKindleをインストールしてみた。そして、アマゾンの無料図書(電子的だが)の中から「風立ちぬ」をダウンロードし読み始めた。この夏に封切りされる宮崎駿監督の「風立ちぬ」を観たいと思っていたからだ。実際に読むとなかなか快適。クラウドもできるそうだがPCはWindowsでは無理なようでちょっとがっかり。
しかし、無料の図書だけではなく、インターネットでアクセスできる無料の大量の情報(ソフトを含む)。昔なら、どれほどお金がかかったかと思うと感慨ひとしおだ。
不思議なことに、宗教の真髄である純粋な贈与が最先端の科学が推し進めたインターネットの時代に、何か不思議な形で現れてきているようにも見えてしまう。もちろん、インターネットもカトリックの神父でもあった哲学者イリイチの思想の影響があるとも言われ、根元にはしっかりした哲学があるのだろう。
とは言え、インターネットはやはり商売と切り離せない。無料のコンテンツがあっても、PCや端末を買わねばならないし、電子図書が普及すれば、それなりのビジネスが成り立つ。だから、無料といっても純粋な贈与ではなく、商売人の思惑が透けて観えるところもある。
ただ、インターネットの世界は、欲しければ買え、といったストレートな関係でなく。これ以上期待するなら支払ってね・・・とか、よかったら寄付や協力してね・・といった人間の自由意思を尊重し、健全な感謝心を大事にするところがあり、これから一層発展するかもしれない。
因みに、自己愛の問題で感謝心を無くし権利の主張を繰り返し混乱を引き起こす病理がある。浮世のGive and Takeのような贈与関係もあるが、純粋なプレゼントとは何か・・・そんな別次元を時に考えてみたらどうだろうか。心の健康をも左右する健全な感謝の心を育むとは、どういうことなのだろうか?そんな一面も考えてしまう。
写真は青蓮院のお庭で咲くあじさい。涼しげであった。感謝。
人それぞれの愛のイメージ 10/10


