愛の問題を考えるにあたって、ドストエフスキーの「罪と罰」を読み始めた。まだ、最初のほうであるが、主人公のラスコリーニコフの母の手紙の話とか読んでいると、母や妹の主人公への思いやりとかが、本当に素晴らしい。こうした小説を読めることに感謝・感謝である。
さて、愛とかおもいやりとかを考えるにも、生き甲斐の心理学では共感ということをとても大切にしている。そして、かなり厳密にこの言葉を使っている。U先生も共感を熱くいろいろ解説をされているが、この意味をきちっと理解して、日常の中で応用してみることは、自分の生活をも変えるほどインパクトがあることなのだと思う。
共感とは、相手の立場を理解し、そういう環境なら、そう考えたり、そう行動するのも無理はないなと認めることなのだろう。間違えてはいけないのは、相手を決して単純に賛同したり否認することではない。そこが微妙なポイントなのである。言葉を変えれば賛同や否認とは違う次元なのだ。
そして傾聴などの大切な場では、共感=賛同と相手に勘違いされるのは倫理的にも問題があるので、必要に応じ誤解がないように自分の立ち位置を伝達する必要はあるとおもう。
それぞれの愛のイメージ 4/10