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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

他人を変えたい誘惑、自分が変わるめぐみ!(歴史を振り返る 3/10)

2012-05-12 | 第一章「意識と知覚」

 人生Going My Wayで勇ましく行けるときはいいが、青年時代を過ぎると、さまざまな人間関係(家庭や仕事関係)の中で、そうも言っていけなくなる。そして、優しい人は特に他人を大事にする想いが余り、いつの間にかおせっかいの領域に足を踏み入れてしまう(適切な支援とおせっかいの混同は自戒をもって思うが、よくある問題である)。

 私の40歳台も思い出してみると、おせっかいの問題があったように思う。何か、他人を変えたい誘惑にとらわれてしまうのだ。大切な人であるほど、その誘惑は強い。ただ、柱というか健全な自己愛が十分育っていないと、その誘惑から自己肯定・他者否定(傲慢?)ー>自己否定・他者否定(破滅的)の道に踏み入れ、そして、ある日無力さを充分思い知る。

 人間は生れ落ちてから、死ぬまで基本的に一人である。

 現象学の影響を受けたともいわれる、傾聴で有名な心理学者カールロジャースの人格形成理論の19の命題の最初も次の命題1からはじまる。

<個人はすべて、自分が中心であるところの、絶え間なく変化している経験の世界に存在する>

 確認していただきたいことは、この中に他人という単語は一言も出てこないこと。自分は自分。

 さて、今回のタイトルを作るとき、ワーディングの関係から、初めに<他人を変えたい誘惑、自分が変わる勇気!>と書いた。ただ、よく考えると、そんな勇気は今までも持つことができただろうかと考えてしまう(錯覚はあるが)。そして、勇気というより恵みというのが適切かなと思い直した。

 最後に、ちょっと蛇足ながら、自分がめぐみにより何か変わってくると、不思議なことに他人も変わってくる(想定外に)。「隣人を自分のように愛しなさい」という新約聖書の難しい言葉があるが(他の宗教も、同じような真理をどこかで言っているかとも思うが、知らないので)、その言葉の意味の一つは、想定外のめぐみの愛を意味しているのかもしれない。

 明日から4日間、半分は遊びですが台湾に初めて行ってきます。大叔父さんの夭折の地であり、自分のルーツを考えるためにも一度は行きたいと思っていた場所です。それから、日本人(基本的には5-6万年前にアフリカを出立した現世人類の一員)のルーツを考える上で、南ルートを体感したいということもあります。さて、どんな旅になるでしょう。楽しみです。

 歴史を振り返る 3/10

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